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アーティストインタビュー 中山ダイスケ

Delicate-52

「Delicate-52」

 
Gun-7

「Gun-7」

 
Nice to know You-6

「Nice to know You-6」

 
Uncle

「uncle」

 
boy

「boy」

様々な人々との関わりを大切にし、作品制作のモチベーションとするアーティスト、中山ダイスケ。アーティストを志した理由、今回のタグボートへの出品作、一貫したテーマである“コミュニケーション”の意味、さらにはプライベートの過ごし方までを語る。

Q1.アーティストを志した理由についてお聞かせ下さい。
子供の頃から何か工夫をしたり、新しいアイデアを生み出すことを得意としていました。 ですから自然にこの世界を志したのですが、あとは成り行きです。
大学では広告デザインを勉強してみましたが、まるで代理店の予備校のようだったので自由度を求めて中退、パフォーマンスや演劇、建築の現場で働きましたが、チームプレーが苦手で辞め、一人でできる事を始めようと奮起、一個人で作品を制作してギャラリーで発表するという方法にたどり着きました。現代美術家と名乗ったのはそれからです。
Q2. 実際にアーティストとして活動されてから、お考えなど変わったところはありますか。
人に何かを伝えたり、感じてもらうことの難しさ、そして尊さを日々学んでいます。
アーティスト=孤高というイメージがつきまといますが、僕の資質としては、様々な人との関わりがとても大切で、皆と一緒にこの社会と時間の中で生活しているという事実が僕の作品制作の衝動になっています。一方的に何かを伝えたいと鼻息の荒かった始めの頃とは比べ物にならないくらい、人付き合いができるようになりました。「他人と付き合えるようになったこと」これが自分が一番大きく変わった点です。
Q3. これまでの作品の一貫したテーマである、「他者との関係性・コミュニケーション」について、制作の際の意識をお聞かせ下さい。
最初の頃の作品は他者同士の関係を俯瞰して見ていた気がしますが、最近ではぐっと自分の内側を見ている感覚です。そんな極めてパーソナルな場所から滲むアイデアが、他人に対してどうエフェクトするかを冷静になって考えるように努めています。
作品を発表する事は自分の裸を晒しているようで、とても恥ずかしいのですが、着飾らず、格好をつけず、照れないでそのまま出すように意識しています。
Q4. 中山ダイスケさんは、立体、映像作品から舞台美術、店舗のアートディレクション等、様々なジャンルで活動されていますが、その中でも絵画(ドローイング)はどのような位置づけですか?
絵画とドローイングは全く違います。ドローイングはアイデアの最初の一歩目であったり、立体やビデオのための覚え書きのようなもので、もっとも素の状態で、無意識に描いたものです。発表するにはあまりにも個人的なものも多く、思いつきを書き留めた恥ずかしい創作詩のような存在です。ギャラリーに発表するように勧められるまではスタジオの片隅や車の中に散らばっていました。ドローイングは毎日描くようにしていますが、見せられるレベルのものはなかなか描けず、自分の調子のバロメーターのような役割を持っています。
Q5. 今回の@ギャラリータグボート出品作(ドローイング)の中から、個々の作品に対する想いや制作時のエピソード等を教えてください。
ピストルのシリーズは97年にNYに住み始めた頃、実際に実銃が繋がった作品を作ろうと考えた際のアイデアスケッチです。バラバラにしたくなかったので、ずっとセットで展覧会に出品していましたが、今回のインターネット販売を機会に単品ずつ出品することにしました。 カラーインクの鬼っ子の顔などのシリーズは近年のものですが、自分や皆さんの中にも住んでいるであろうもう一人の自分のような存在です。顔が浮かぶと今でも描いています。 DELICATEやNICE TO KNOW YOUのドローイングは同名のインスタレーション(1996~1997年頃)のためのアイデアスケッチで、販売せずに自分で持っておいたものです。
Q6. 制作以外の時間はどのようにお過ごしですか。
普段もモヤモヤと作品やアイデアについて考えているので、生活の時間のなかでの区別が曖昧です。受注した事業の為のアイデアを考えながら、自分の個人的な作品の事を思ったり、家族や友人と過ごしながらも、何かいつも少しだけぼんやりと過ごしています。
完全に頭が休んでいる時間と言えば、サッカーをしたり、観ている時、本を読んでいる時でしょうか。
Q7. 今後の活動予定についてお聞かせ下さい。
一番近い展覧会は2007年1月20日から東京都現代美術館の「MOTアニュアル」です。 絵画とインスタレーションを発表しようと思っています。
また、インド、イラン、ウズベキスタン3カ国の演出家の合同作品のための舞台美術を担当していて、デリーでの公演準備に追われています。
あとはアート・ディレクションを担当している飲食店と銀行が3月にオープンするミッドタウン(六本木)の中にできあがります。その他には美術教育のための書籍の出版を準備しています。