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ギャラリー小柳

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ギャラリストインタビュー 小柳敦子氏
小柳敦子氏
ギャラリー小柳 小柳敦子氏プロフィール

実践女子大学英文科卒業。
婦人画報社、キチン(小池一子主宰)勤務を経て、1983年、佐賀町エキジビットスペースの立ち上げ、企画・運営に携わる。
1988年に杉本博司展、1991年に内藤礼展などを開催。1995年、銀座にギャラリー小柳を開廊。銀座のスペースの他にも、2001年SHUGOARTSと共同でRICE GALLERY by G2開廊(2002年閉廊)、2002年に大型作品のヴューイングスペースとして新川のギャラリーコンプレックスにGallery Koyanagi Viewing Roomを開廊(2005年閉廊)するなど、複数のスペースでの活動を展開する。
2005年2月、銀座のスペースを現在の場所に移転。
Q1.画廊を開かれた経緯についてお聞かせ下さい。
家業が1852 年創業の老舗陶器店でしたので、8年ほど現代陶芸のギャラリーをしていました。それまで、佐賀町エキジビットスペースで現代美術を扱っていましたので、スペースの移転に際し、再び現代美術に戻りました。
ちょうど写真が現代美術として認識され始めた矢先に、杉本博司と出会いました。杉本から日本で現代美術の画廊を探してほしいと頼まれ何軒か画廊を廻ったのですが、残念ながら当時は興味を示してくれるところは一軒もありませんでした。
海外ではすでにシンディ・シャーマンなどが活躍していたこともあり、写真を現代美術として中心に扱う画廊をやってみてはと考え、1995年初回に杉本博司展で開廊しました。
Q2. なぜ、写真を扱ってみようと思われたのでしょうか。
出版社でファッション誌の編集の仕事をしていたので、写真を見ることには慣れていました。写真家との仕事が常でした。仕事柄、時代性や社会性に関わる作品には興味がありましたし、写真はそれを表現するのに最適な媒体でした。
Q3. 現在のギャラリースペースは杉本博司さんの設計だそうですね。
2005年2月に杉本博司設計による現在のスペースに移りました。建築家が設計すると、何も展示していない状態が一番美しくなりがちですが、作家が設計しているので、作品を展示して完璧になるスペースになるように計算されています。
作家にとっては、ホワイトキューブよりも、特色のあるスペースのほうがよりインスピレーションがわくようです。
Q4. どのような視点でアーティストを選ばれているのですか。
自分がその作品を欲しいか、欲しくないかで選んでいますね。とても簡単な理由です。
Q5. いま、海外のアートマーケットで日本人アーティストの作品が好況だと聞いていますが、実感としてはいかがでしょうか。
アジア人だから、日本人だから、ということで注目される時期は終わっています。90年代はアフリカ・アジアなど、マイノリティーの時代と呼ばれましたが、今は日本人がいて当たり前の時代になりました。今はマーケット全体が上昇しています。
Q6. 画廊を開かれた当時から現在までの間で、日本のアートマーケットはどのように変わりましたか。
良い方向には向かっていると思いますが、中国・韓国に比べ、まだまだ日本の現代美術への浸透度は遅いです。 私にとってはマーケットを意識することよりも、好きな作家と一緒に充実した仕事をすることの方が重要です。どちらかといえば、マーケットよりも、作家の方を向いてしまいます。良い作家と良い仕事をすれば、良い作品が生まれる。良質の作品を送り出すことが、私たちの使命であり、結果的にコレクターに喜んでいただけるし、マーケットの活性化にもつながることだと思います。
Q7. 今回の@ギャラリータグボート出店にあたり、メッセージをお願い致します。
ギャラリー小柳にいらっしゃる方以外にも、日本中の皆様に情報や新しい動きをお伝えできることを期待しております。ぜひギャラリーにもいらして作品を見て頂きたいし、新しい出会いになれば良いと思っています。