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| 原美術館に行ってきました! 奈良美智展を担当する学芸員の内田洋子さん(左)と広報の松浦彩さん(中央)。 |
今回、原美術館で8月11日から始まる奈良美智展のユニークなところは、奈良さん本人が自ら作品を選び構成するという点。本格的な制作を開始した80年代後半の初期作から最近の作品までが並ぶそうですが、担当学芸員の方によれば「思いがけない作品が出てくる可能性も」。いったいどんな作品が出てくるのか、とっても気になります!
「今回の展覧会は第三者が評価した結果としての奈良さんの展示ではなく、奈良さん本人が"今の自分を自分なりに再考する"機会としてこれまでの作品を並べて見せる、そんな企画となっています。奈良さん自身がこれまでの自分の描いてきた絵を発掘する"旅"とでも言うのでしょうか。だから本人の意識から一時姿を消していた過去の作品がふっと記憶に上ってきて、あ、あれ出そうとか、そんな感じで今までの奈良さんの個展とはちょっと違った空間になってくると思います」(原美術館学芸員・内田洋子さん)
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会場を入ってすぐのところを飾るのは94年のインスタレーション作品、「Hula Hula
Garden」。これまでオランダやドイツなどヨーロッパの一部の国でしか展示されてこなかった作品。しかも原美術館ならではのつくりを生かし、階上から俯瞰で覗くような仕掛けを考えているそうです。
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「Fountain of Life」2001年
FRP lacquer, urethane, motor, water. h.175x diam.180cm © 2001 Yoshitomo Nara.
作家蔵 |
ほか、1階には主に初期のペインティングやドローイングが並ぶ予定。2階の最初の部屋には、2001年発表の「Fountain
of Life」が。祈るような表情をした子供たちの彫像、その目から噴水が流れ落ちるという、大きな彫刻作品です。お隣りはドローイング中心の部屋、またその次の部屋には近作新作が飾られます。
そして、一番奥の空間では、今回の展覧会にタイミングを合わせてつくられる原美術館パーマネント・コレクションとしての"奈良美智の部屋"がお目見えするとのこと。今年のGWにかけて東京オペラシティ・アートギャラリーで行われていた「タイム・オブ・マイライフ−永遠の少年たち」展に、奈良さんのアトリエを再現したような空間がありました。あんな感じの部屋がこの展覧会に合わせてつくられ、しかも会期後もずっと常設として見ることができるのです。
「こちらについては、ただ単に作品を置いてそれで完成としてしまうのではなく、むしろ常に"進行中"のものにしたいねという話を作家としています。奈良さんは今世の中で起こっている出来事、時代の空気というものを感じとり作品の中にメッセージとして込めて届けるアーティストだと思っているので、ちょっとづつでも"そのときの奈良さん"がつけ加わっていくような作品になれば良いのではと。
だから設置した後も変化していきますし、もしかしたらこの展覧会の期間中にもちょっとづつその姿を変えているかもしれません」
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奈良さんのポートレート
Photo: 永野雅子 |
それから原美術館といえば、展覧会を観たあとに付設のオープンカフェ「カフェ・ダール」でお茶を一杯していくのがもう一つの楽しみですが、何と今回はこちらが「grafカフェ」に早変わり。「タイム・オブ・マイライフ」でも奈良さんと共作していた彼らですが、大阪発の人気デザイナー集団、grafが手がけるカフェとあらば、いったいどんなことになるのか、こちらも興味津々です。
「ずっと開けることのなかった引出しを開けるように過去の作品を見つめなおしたいと思いました」とは本展覧会に寄せた奈良さん自身のコメントですが、これまで「しまわれていた」奈良美智の魅力をかいま見ることができるかと思うと、否がおうにも期待が膨らんでしまいます。乞うご期待!
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「Abandoned Puppy」
1995年
acrylic on cotton
120x110cm
©1995 Yoshitomo Nara.
個人蔵
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「Amuro Girl」
1997年
fiberglass rein wood lacquer paint
58x52x34cm
©1997 Yoshitomo Nara.
青森県蔵 photo: Hisoka Miyauchi
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