
チャールズ・ウイルソン・ピール(1741〜1827)
「自画像」1822年 |
フィラデルフィアは独立宣言のなされた都市であり、最初の首都であった。そしてアメリカに初めて美術学校ができたのもこの地である。1805年にそのペンシルヴァニア美術学校を創立(東京藝術大学は1887年創立)したのは、画家チャールズ・ウイルソン・ピール(1741−1827)であった。画家以外に馬具屋、看板描き、博物学者、発明家と様々な肩書きを持つピールの博物学者としての功績は、1786年フィラデルフィアに博物館を設立、1801年に古代象のマストドンを発掘したことがあげられる。画家としては初代大統領ジョージ・ワシントンの肖像画が有名だが、アメリカにおける静物画の創始者としても知られている。
しかし、ピールの最も大きな功績は後を継いで画家になった息子たちを育てたことだろう。
冗談と思われるかもしれないが、息子たちの名前は、ラファエル、レンブラント、ルーベンス、ティティアン、特に優秀だったレンブラント・ピールは第三代大統領で独立宣言の起案者トマス・ジェファーソンの肖像画を1805年に制作、1825年にはアメリカ美術アカデミー会長に選任されアメリカの美術界で重要な役割を果たした。ピールの息子たちの名前から、いかに18世紀末のアメリカがヨーロッパの美術に憧れ、大きな影響を受けていたかは明らかだろう。
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