今回、アメリカ美術史はお休みして、5月のオークション結果の特集。
(※文中、リンクが貼られている箇所ではオークション作品の情報を見ることができます)
5月11日、クリスティーズNY、コンテンポラリー・アートのセール、この分野では過去最高の1億210万ドル(112億円、$=\110)の売り上げを達成。14年前、バブル期のサザビーズ9830万ドル(147億円、$=\150)を上回った。
ハイライトはMoMAが売りに出したポロックの作品『ナンバー12』〔1949年 78.8x57.1cm 紙に油彩〕。キャンバスではなく紙作品だが500-700万ドルのエスティメートの倍の11,655,500ドル(12億8000万円)で落札。マーク・ロスコの『No.15』〔1958年 235.6x211.8cm〕は、昨年の同オークションに出品された福岡シティ銀行所蔵『No.9』〔1958年〕の16,359,500ドル(約19億円)には及ばなかったものの、896万ドル(9億8000万円)、ウォーホルの『ラージ・フラワーズ』〔1964年 208x411cm〕が672万ドル(7億4000万円)。アメリカ現代美術の代表作3点で30億円!
エスティメートの倍で落札されたもう1点は、ジェフ・クーンズ『ジム・ビーム、J.B.ターナー・トレイン』〔1986年 28x289.5x16.5cm〕、ウイスキーの入ったステンレス・スチール製の模型機関車のエスティメートが何と200-300万ドル、落札価格は5,495,500ドル(6億円)、このクーンズ作品をはじめ上記のポロックとロスコ計3点を手に入れたのは、C&Art、ニューヨーク随一のセカンダリーのギャラリーである。ロスコのカタログ・レゾネを編集したデイヴィッド・アンファン氏をアドバイザーとして擁する同ギャラリーの目は確かである。
他には、チャック・クロース『グイン』〔1982年 188x148cm〕が280万ドル(3億円)、エドワード・ルッシェ『DAMAGE』〔1964年 183x170cm〕が359万ドル(4億円)、珍しいドナルド・ジャッド初期のペインティング『無題』〔1961年〕がエスティメート倍の79万ドル(8700万円)といったところ。
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