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エスター・ハリス selected by ART OFFICE SHIOBARA
作品の魅力 作家プロフィール

エスター・ハリス 注目ポイントはココ!
(インタビュー / ART OFFICE SHIOBARA 塩原将志氏)

1.対象への理解力
彼女は男女の関係性を題材にすることが多いのだけれど、例えば自分と彼氏、といった個人的なことを表現しても、それが自分達の事だけといった自己満足的な固有名詞に終わらず、男女全般のこととして鋭く表現してくる。対象への理解力がある。
2.自分の作品についての理解力
どの観点から作品表現をしているのか、作家としての立ち位置がはっきりしてないと、何を言いたいのか、見る側にはっきり見えてこない。なんとなく制作したっていうのは、よっぽど天才じゃない限りは、作品もぼやっとしていて、言いたいことが伝わってこない。
エスターは、頭の整理ができている。たとえば、4月におこなった桜展の時は、「自分にとっての桜とは」、「ビデオで表現することの意味」「ドローイングに表現することとは」…、というふうに、自分はなぜこの表現方法を選ぶのかを原稿用紙5枚くらいにしっかりまとめてきたからね。
3.努力する姿勢
量的にも質的にも努力する姿勢。
人の意見を聞いて、すぐに努力するから伸びしろが大きい。アドバイスをしても、実際に努力して直してくる人って少ないんだけれども、彼女は作りこんで作りこんで、発表できるレベルまで作品をつくってくる。大切なことなんじゃないかな。勿論自分の考えがないというのではないですよ。
4.構成力
強烈なインパクトがあって目を引く作品ではにけれど、映像の編集、構成はしっかりしているのです、意外と。
5.見過ごした日常
対象に寄っていく感じではなく、何気なくある、という姿を撮ろうとしている。エスターの表現する世界って、僕達多分、日常的によく見ている。見ているけれども、目に入っていない。見えていたけど、覚えていない、通りすぎちゃっていた。自分達が見過ごしたものを見せてくれているような気がする。
たとえば彼女の写真作品は、もしかしたら自分にカメラがあったら、こんなところ撮ったかもしれない、と共感できるところを撮ってるんだよね。実際僕らはカメラを持っていないから撮ってないけど。忙しさとか、他のことに気をとられて見てなかった風景をもう一度自分のそばに置いてみるのも良さなんじゃないかな。
スライド

塩原氏が惚れたエスター・ハリスの個展・展示風景。(ロンドンJerwood Space / 2004年)

資料

「Sakura」展 Zplatz(福岡)でのインスタレーション

資料

「The Inspectors」 2006 
Digital video on DVD, 2:48
福岡ZPlatzでの「Sakura」展、およびWRO 07 - 12th International media biennial(ポーランド)に出品された作品。


作品に迫る!

■ドローイング

ふるえるような繊細なラインとやさしい色彩の中にも、ただ柔らかなだけではない強い意志を感じるドローイング。

■写真

見ているけれども、目に入っていない。見えていたけど、覚えていない、通りすぎた風景。


※どちらのメディアにも塩原氏絶賛の構成力が光ります。

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