- 1.東京芸術大学今春卒業の逸材
- いわゆる芸大ストレート入学、つまりデッサン、油彩技術が優秀なのは当たり前。しかし一時代前の芸大卒と異なるのは、マンガで育った点。マンガも絵も区別なく自分の表現とすることができる新しい世代の登場だ。構成力、色彩のセンス、装飾性と写実描写の共存、など絵画の可能性を推し進める実力者に注目したい。
- 2.テーマの一つ、保健所の犬
- 普通犬は首輪をはめられ、鎖でつながれて自由がなくかわいそうと思われている。でもそれがなくなったら、つまり飼い主がいなくなったら犬たちは生きていけない。いや保健所送りとなって処分されてしまう。
- 3.“さこのまわりのワンちゃんズ”
- 作家の実家で飼っているワンちゃんと保健所のHPで見つけた写真が絵のモデル。家で飼われている犬たちはのんびりしているけれど、明日処分されてしまう犬たちもいる。
- 4.にんげんたち
- 人間も一人では生きていけない、でも生きるしかない。人と愛しあうことは、首輪をつけて鎖で結び合うこと、愛の結末、束縛は自由を奪うことでしかない。本当だろうか、では何故人は自由を捨ててまで人を愛するのだろう。
(執筆;@Gallery TAGBOAT アートディレクター 広本伸幸)