
篠島紗恵子 Saeko Shinojima
主な展覧会歴
作家コメント
日常には、ヒトに支配されカスタマイズされ続ける動物がいる。
売り買いや、捕獲、着せ替え、時には子供の役目をしたり、性行為の相手にされたり、
戦わせはしないけれど、まるで数年前に流行ったポケモンのようだ。
たとえ「家族として」大事にされ、表面上は温かくても、
その生き物の立場は所詮家畜だ。
そして、支配される動物のなかでもイヌを、
私は、恋愛と重ねてみてしまう。
イヌたちは、拘束がなければ生きていけない。
首輪は結婚指輪であり、鎖は愛情だとすれば、
私は、飼い主とペットとの主従関係に憧れる。
例えば、日常生活で、深い悩みに陥って深く考えれば考える程に、
実は重大なことではないと気づくとき、
本来、ヒトはみんな、イヌのように無邪気で無垢なものじゃないの?と思う。
人間の生活の中に、見えない鎖が存在する。
ひとりで死んでいってしまうのは、私は悲しい。
だから、愛する人たちへの鎖は、絶対に放さない。