9月8日(月) アートフェア受付とギャラリー村【M50】へ
PM12:30。フェア会場のある"ShanghaiMART(上海世貿商城)"から少し離れたオアシスホテルへタクシーで移動。ここでフェアの受付が行われます。
ロビーの一角に作られた受付スペースでは、フェアの申込から今日の今日までずっとタグボートを担当して下さった運営事務局のLei ZHUさんと再会。初の海外フェアに臨む不安げなスタッフ達を、ニコニコとした笑顔で迎えて下さいました。
手続きは順調に進み、明日に控えた搬入と展示に関する注意事項に神妙な面持ちで聞き入ります。スタッフとアーティスト達の入場パスを受け取ると、ようやくフェア出店への実感が沸いてきました。Leiさんと固い握手を交わし、身が引き締まる思いでホテルを後にしました。
PM14:00。コンテンポラリーアートのギャラリーが集まる【M50】へ移動。
この【M50】は、上海のコンテンポラリーアート界で最もパワフルな力を持つギャラリー"ShanghART"を中心に、大小さまざまなギャラリーが集まるギャラリー村です。どのギャラリーもお洒落にリノベーションされていて自慢の作品を競い合います。
そこで見つけたWang Shuhuiのワンタンアートに一同◎! 中国の伝統的な技術に裏打ちされた陶器の作品は、大真面目に時にユーモラスに絶妙な存在感を放っていました。こちらのアーティスト、しっかりものの弟さんがマネージメントをしていて価格交渉も全て弟さんが行っています。近々タグボートでもご紹介できるかもしれません!?
スイス人のギャラリストがオーナーを務める"ShanghART"では、ヤン・フードンの新作の展示が行われていました。複数のビジョンには、キャンキャンという犬の鳴き声とともに、中国の荒野に群れをなす野良犬の弱肉強食の世界や中国の庶民の喧騒の一幕が、白黒の重々しい色調で映し出されます。
作家は急激に発展する中国の現代社会の実情を、この作品で描こうとしているのでしょうか?厳粛な気持ちになったとの同時に、アートの持つ力に圧倒された素晴らしい展示でした。
PM16:00。【M50】で合流したアーティストの内田文武さんと一緒に、古きよき上海の建築を愛でようと豫園と外灘(バンド)へ移動。豫園は明朝時代に建てられた庭園建築で、現在は豫園をとりまくように建てられた上海の老舗商店が軒を連ねる観光スポットです。絢爛豪華でありながら繊細な美しさと品の良さを両立させているのが明朝建築。強烈なコンテンポラリーの映像作品を見た後だっただけにギャップにクラクラしましたが、古い建物はいいですね。心休まるひと時でした。
1842年にイギリスと清朝の間で締結された南京条約の後、租界時代を象徴する上海の窓口となったのがここ外灘(バンド)。当時を偲ばせる新古典主義やアールデコ調の洋風な建物が立ち並ぶ姿は圧巻です。この古風な洋館の並びを背にして川を望むと、上海タワーを中心とした新しい上海を象徴する高層ビル群の風景が広がります。
それは少年少女の頃に夢見たようなレトロフューチャー的なデザインで、新しいけれどもどこかノスタルジックな印象もある、世界にひとつしかない、不思議な未来都市の光景でした。
夜、アーティストの榎本貴政さんと合流し新天地へ。実はこの日タグボートスタッフHANAの記念すべき?回目の誕生日ということで、夕食はささやかなバースデーパーティになりました。アーティスト2人からの嬉しいサプライズプレゼントもあり、明日からのフェアは気合をいれて臨むぞ!とスタッフ一同固く心に誓った夜でございました。。。