月別アーカイブ:2009年6月
「内海聖史」個展 "色彩のこと"開催
■展覧会名:色彩のこと
■出展作家:内海聖史(うちうみさとし)
■会期:2009年6月30日(火)-7月12日(日)*会期中無休
☆オープニングパーティー:初日18:00~
■営業時間:11:00-20:00
■会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
■住所:港区南青山5-6-23
■tel.:03-3498-1171
■URL:http://www.spiral.co.jp/
■主催:株式会社レントゲンヴェルケ
■会場協力:株式会社ワコールアートセンター
内海は1977年、茨城生まれ。30代前半の若さながら、個展、グループ展をあわせると60本を超える展覧会を経験しています。
公立美術館での展覧会経験も多く、昨年は静岡県立美術館、また、東京都現代美術館のグループ展においても、いかんなくその実力を発揮した作品群を発表し、870点組という驚異的なペインティング「三千世界」は東京都現代美術館の収蔵ともなりました。抽象絵画家としては既に若手から中堅の域に達しつつある、優れたアーティストです。
その作品を形作るのは単純な無数のドットです。基本的に直径40ミリ程度のそれぞれは、注視すると筆を縦だけに動かす事で描かれている事がわかります。筆先の念入りな加工と、1センチと動かないであろう一筆ながら、正確に同じ円形を延々と描き続けるその丁寧さと根気は、美しい絵画を描きたいという強固な欲求に裏付けられています。
一方で内海は「絵の美しさは絵具の美しさ」と語り、絵具を選び、重ね、並べる事によって、その深みを引き出しています。単純にして最小限、そして正確無比な筆の運びと、欲求に忠実に繰り返される色の選択と重層と並立。内海の造りだす色彩の裏には、絵画への偏愛とも言うべき欲望を具現しようとする頑強な意志が隠されているのです。
また、絵画はその画面だけではなく、それを見るための空間をも含むと言う内海は、展示方法にも偏執的なまでのこだわりを見せます。
彼は作品制作の前段階から、画廊空間を徹底的に調査し、計測し、完成した作品が鑑賞者の前にいかに現れ、その作品といかに出会うかという事に、実際に筆を走らせる作業と同等とも思える注意を払います。インスタレーション作品とは異なるアプローチながら、絵画によって構築された空間は、観客に対してその描かれた絵画以上のエネルギーを放出します。
2004年、内海は、下北沢の閑静な住宅街に隠れ家のように存在した画廊、MACAギャラリーにおける個展に於いて、高さ3.8m、幅17mという、巨大なペインティング「色彩の下」を発表しました。8ヶ月間にわたる苦闘の末に生まれたこの作品は、現在のところ彼の代表作とも言えるものです。大型のペインティングの多い内海の作品群中でも最大であるこの「色彩の下」は、その展示の困難さにも関わらず、当初のMACAギャラリーでの発表後も、大阪アートコートギャラリーや、東京都現代美術館で展示され、賞賛を浴びてきました。
今回の個展「色彩のこと」は、スパイラルの象徴とも言うべき円形の空間、アトリウムに観客を取り囲むように据えられたこの巨大なペインティング「色彩の下」、さらにすらりと伸びるギャラリーに、グラデーションを取り込んだ新しい展示展開による本年発表の「十方視野」シリーズを組み合わせて開催します。
絵画に囲まれ、埋もれ、味わう。絵画によって起こる「色彩のこと」をどうぞご期待下さい。
株式会社レントゲンヴェルケ
代表取締役池内務
厚地朋子 / Tomoko Atsuchi 「ヘビノス」
会期: 2009年6月26日(金)―7月25日(土)
営業時間: 火~土 11:00-19:00 日月祝 休
Reception for the Artist: 2009年6月26日(金) 18:00-20:00
厚地朋子は1984年生まれ。現在、京都市立芸術大学大学院に在籍中。
ジョン・カリンやネオ・ラウホの影響を強く受けていると語る彼女の作品は、きわめて具象的でありながら抽象化への志向をあわせもつ力強い筆致を特徴とする。人物と風景の2種類に大別される彼女の作品は、どれもが独特のユーモアをたたえながら新世代ペインターの力強さと可能性を感じさせている。
TARO NASUでの初個展となる今回は180.0x350.0cmの大作を含むペインティング約10点を展示予定。
植松 琢麿 / TAKUMA UEMATSU 個展 『軌跡の描く森で』
会期: 2009年6月14日(日) ~ 7月26日(日)月・火 休
OPEN: 11:00 ~ 19:00
会場: ギャラリーエム コンテンポラリーアート
〒470-0131 愛知県日進市岩崎町根裏24-2
Phone 0561-74-1705 Facsimile 0561-74-1603
http://gallery-m.cool.ne.jp/
>> 植松琢磨 作品購入は、 こちらから
たとえば、植松は入手した動物の剥製の内部に鉱物を嵌め込む。さらに体内の鉱物を見せるために、その動物は分断された状態で示される。植松の組み合わせの中では生物と無生物の境界は曖昧である。さらには「生」と「死」も。
ただ、地球上の動植物や鉱物が示す多様さを知るものには、植松の世界はそれほど驚異ではないかも知れない。現実の自然もまた、実際には、系統樹のような区分で整理されてきたものの、人間の理解を常に超え続けてきたものであるからだ。
植松もまた別の意味で区分を乗り越えていこうとする。それはアートならではの形態論的で縦断的な冒険ではあるが、作品に作りものめいた感覚はなく、既視感を持って素直に受け入れていくことができる。そこに出現するのは、「死」を超えた、そして「血」を拭い去った世界であり、「神話的」というより、「天上的」な光景である。
高松次郎 / Jiro Takamatsu 「The Space」
高松次郎 / Jiro Takamatsu 「The Space」
会期: | 2009年6月26日(金)-8月7日(金) |
月~金13:00-19:00 /土(要予約)/定休:日祝 | |
会場: | ユミコ チバ アソシエイツ ビューイングルーム銀座 |
協力: | 高松靖子 |
「はまのゆか展 mamechan (まめちゃん) と絵を描こう」
イラストレーター・絵本作家などとして活躍する はまのゆかさん。
彼女が学生時代を過ごした京都にて個展が開催されます。
代表作である村上龍『13歳のハローワーク』、福山雅治『泣いたりしないで』のイメージクリップで使用された原画をはじめ、作家自身が色濃く反映されているキャラクター『mamechan』シリーズ、1コママンガの魅力を存分に見ることができる朝日新聞『ミーつけた』シリーズなど約180点を紹介。
期間中は、ワークショップもあるので、お近くにお住まいの方は、要チェックです!
会期 : 2009年6月20日(土)~7月5日(日)
会場 : 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4
http://www.kyotomm.jp/HP/2009/04/hamanoyuka.php
料金 : 無料
【ワークショップ】
・「はまのさんに mamechan(まめちゃん)を描いてもらおう」
日時: 2009年6月20日(土)・21日(日)午後2時~4時(両日とも)
・体験型ワークショップ
日時: 2009年6月27日(土)・28日(日)午後2時~4時(両日とも)
※事前申込制(参加集合:午後1時45分)
■タグボートで購入できる「はまのゆか」の作品は、こちらから







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