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2009年10月アーカイブ

 皆様、おはようございます。
 さて今週は「ULTRA002」が始まります。で、昨年に続いて僕も参加致します。しかも今回は所属にブログ名という第2回にして前代未聞、これにはいろいろと理由はあるのですが、何はともあれ関東と関西から2名ずつ、計4名のアーティストを紹介致します。
 で、僕自身、オーディエンスとしても楽しみで。ギャラリストに留まらず、普段それぞれ所属ギャラリーのスタッフとしてさまざまな仕事をこなされている多くの方もバイネームで出展されているのにワクワクさせられます。それこそ今回参加されるディレクターのなかにはさまざまなアート談義を交わしたことがある方も少なくなく、その話の節々に鋭い視点を秘めていることを感じることも多々あるのです。
 新しいスタイルのフェアということで、フレッシュなクリエイションとの出会いも期待されます、ぜひともお越しくださいまし。

 

 ではでは、今週は7つの展覧会をご紹介致します。

 

GALERIE SHO PROJECTS CLARA DESIRE+MASAKO+大槻素子
高田安規子・政子作品展
清水朝子展「Infinity」
野依幸治 "Story"
片山博文展 "Exchangeable"(Gallery 1)/良知暁展 "frames"(Gallery 2)
若木くるみ「水陸両用 かのぎょ」
TWS-Emerging 125 小畑多丘「IT'S JUST BEGUN」

 

 で、今週はほかにもホントにたくさんの展覧会や企画が始まるんです、以下箇条書きで!
・山科理絵展@ぎゃらりぃ朋 10/26(月)~10/31(土)
・川田祐子展 HATCHING=孵化=ほころぶ@Kaneko Art Tokyo 10/26(月)~11/14(土)
・笹倉洋平展@neutron kyoto 10/27(火)~11/8(日)
・新incubation1-ベテランと若手作家が出会う Real Life Sensibility―物とイメージの往還から 碓井ゆい 髙柳恵里 @京都芸術センター 10/27(火)~11/23(月)
・清水陽子展@GALLERY APA 10/28(水)~11/8(日)
・大橋博 ともだちや@WADA FINE ARTS 10/30(金)〜11/21(土)
・柴田敏雄 作品展『For Grey』@ZEIT-FOTO SALON 10/30(金)~11/25(水)
・―Three gemstones― Composition'09展 橋本直明 安田京平 平松佳和@Gallery Art Composition 10/31(土)~11/14(土)
・Exhibition as media 2009『Drawning room』大崎のぶゆき 田中朝子 冨倉崇嗣 中川トラヲ 森本絵利@神戸アートビレッジセンター 10/31(土)~11/23(月)
・大島成己展―Reflections@Gallery Nomart 10/31(土)~11/28(土)
・「過視は不可視か」西澤論志展@Sanagi Fine Arts 10/31(土)~12/12(土)
・高山陽介展@ギャラリー・ハシモト 10/31(土)~12/12(土)
・藤本由紀夫展 audio/visual V@GALLERY CAPTION 10/31(土)~12/12(土)
・若手作家グループ展「ネオネオ展 Part1 [女子]」@高橋コレクション日比谷 10/31(土)~12/27(日)
・野外アート展 トロールの森2009@善福寺公園 上池 およびその周辺 11/1(日)~11/22(日)
・柏にあつまる表現の湯 わくわく JOBAN-KASHIWA PROJECT@TSCA Kashiwa、旧シネマサンシャインほか 11/1(日)~11/29(日)
・栗山斉 個展 宇宙の中の私の宇宙@eN arts 11/1(日)~11/29(日)

 

 そしてYoung Artists Japan vol.2青参道アートフェア、クンスト・オクトーバーフェストも行われて大変な週でございます。
 さらにULTRA002では会期の土日、10/31と11/1に、僕のガイドでギャラリーツアーもやらされる行いますので、こちらもよろしかったらぜひ。
 ではでは、よろしくお願いします!

小畑多丘《Takuspebboyger》樟 2008年
展覧会情報

TWS-Emerging 125 小畑多丘「IT'S JUST BEGUN」
トーキョーワンダーサイト本郷
http://www.tokyo-ws.org/hongo
東京都文京区本郷2-4-16
03-5689-5331
10/31(土)~11/22(日)月休(祝日の場合開館、翌火曜休)
11:00~19:00
《同時開催》
TWS-Emerging 126 有賀礼「痕跡」
TWS-Emerging 127 林田健「My name is no name.」
《オープニングイベント》
アーティストトーク ゲスト/片岡真実氏(森美術館 シニア・キュレーター):16:00〜17:00
交流会:17:00~19:00(UNITYSELECTIONSによるパフォーマンス:18:00〜)
UNITYSELECTIONSサイト:http://www11.plala.or.jp/unityselections/

ex-chamber memo

 1980年生まれ、トーキョーワンダーウォール公募2008(立体・インスタレーション作品)にて大賞を受賞し話題を集めるアーティスト/彫刻家であり、また自らもブレイクダンサーとして活動する小畑多丘(おばた・たく)の個展です。
 BBOYING(ブレイクダンス)の動きの瞬間を捉えるダイナミズムさに溢れる造形。極まる関節の角度やユニフォームの弛みなどの再現性に観られるディテールへの拘りや、アクティブさを加速させる精妙かつ大胆なデフォルメが、このフォルムが木彫で再現されていることのギャップの面白さを強烈に押し出します。また、随所にユーモアも交えながら、ほぼ等身大で絶妙なバランスのポージングが再現された彫刻作品からは、今にも次の動きへと移行しそうなスリリングな臨場感、シャープな緊張感がヴィヴィッドに放たれ、空間にポジティブに作用します。

展覧会情報

若木くるみ「水陸両用 かのぎょ」
Gallery Jin
http://www.galleryjin.com/
東京都台東区谷中2-5-22 山岡ビル1F
03-5814-8118
10/31(土)~11/21(土)月火休(11/3開廊、11/4振替休)
12:00~19:00(最終日:~17:00)
オープニングレセプション:10/31(土)18:00〜20:00

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 1985年生まれ、本年のTARO賞、岡本太郎現代芸術賞岡本太郎賞受賞で大いに話題を集め、その後もARTCOURT Galleryで開催のArt Court Frontierへ榎忠氏の推薦により参加、さらに愛知県美術館での小企画など積極的な展開をみせるアーティスト、若木くるみ(わかき・くるみ)の個展がいよいよ開催されます。
 自らを支持体に採用し、剃り上げられた後頭部に顔を描くなどの奇天烈な作風、それを敢行するバイタリティで濃厚な感触を備えるインタラクティブなパフォーマンスは強烈なインパクトを創出しますが、同展では本来の木版画作品を中心に展開。90点の木版画によるインスタレーションと平面作品を発表し、「摺る」行程で一旦作品との客観的な距離が生み出される手法を通じて、独特の世界が繰り広げられます。

片山博文《no. 1035》type C print 2009年 ©Hirofumi Katayama 2009 Courtesy of TARO NASU 良知暁《between 03》type C print 2009年 ©Akira Rachi 2009 Courtesy of TARO NASU
展覧会情報

片山博文展 "Exchangeable"(Gallery 1)/良知暁展 "frames"(Gallery 2)
TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/
東京都千代田区東神田1-2-11
03-5856-5713
10/30(金)~11/21(土)日月祝休
11:00~19:00
Reception for the Artist:10/30(金)18:00〜20:00
《アーティストサイト》
片山博文:http://www.katay-ph.com/vs/
良知暁:http://www.rachiakira.com/

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 コンスタントに若手作家をピックアップするTARO NASU、今回はともに1980年生まれのふたりのアーティストをそれぞれ個展形式でフィーチャー、フレッシュなクリエイションを紹介します。
 VOCA展2008への参加などで話題を集め、これまでも同ギャラリーが折に触れて紹介してきた片山博文(かたやま・ひろふみ)は、駅などの現代的な建築の内装や宇宙の景色などをCGで精緻に描写。圧倒的な再現性がもたらす驚嘆とそれが人の手によって描かれたものである事実が、無機質な静謐の中に特殊な温度感を思い起こさせます。良知暁(らち・あきら)は、身近な景色を日常的に「見る」行為を通じて捉えられるさまざまな要素を独特のフレーミングでカメラに収め、写真やインスタレーションを通じてユニークな空間のイメージを創出。モチーフの素朴な存在感が静かに引き出され、淡々としていながら豊かな奥行きを備える深い気配がもたらされます。

野依幸治《お気に入りの紅茶》24.2×33.3cm 油彩・砂・キャンバス 2009年
展覧会情報

野依幸治 "Story"
YOKOI FINE ART
http://www.yokoifineart.jp/
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
03-6276-0603
10/30(金)~11/14(土)日月祝休
11:00~19:00
アーティストレセプション:10/30(金)18:00〜19:30

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 やわらかな暖かみをほんのりと感じさせる、独特のトーンで描かれるさまざまな心象風景。そこには鏡面やガラスの扉などのモチーフがさり気なく挿入され、そこへと映り込む情景が絵の中の空間性を豊かに押し拡げていきます。
 1978年生まれのアーティスト、野依幸治(のより・こうじ)が絵画を通じて紡ぎ出すストーリーは、ゆっくりとした時間性を伴いながら、淡々と緩やかに、豊かなイメージの想起を促します。そして、砂を混ぜ込んだ油絵の具による独特のマチエルが、広がる幻想的な気配のなかに現実世界とのユニークな距離感と臨場感を生み出し、その独特の風合いをさらに深めます。
 これまで大作も多く発表してきましたが、同展では比較的小さめの作品で構成。空間に小気味よいリズムをもたらすことで、新たな世界観も導かれます。

清水朝子《Infinity2》120×120cm ネガカラープリント
展覧会情報

清水朝子展「Infinity」
和田画廊
http://www.wadagarou.com/
東京都中央区八重洲2-9-8 近和ビル302
03-3231-7774
10/29(木)~11/15(日)
13:00~19:00
@GALLERY TAGBOAT GALLERY SELECTION:和田画廊

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 1969年生まれ、キヤノン写真新世紀2006で優秀賞受賞後フリーとして活動する写真家、清水朝子(しみず・あさこ)の個展が、今年3月に続いて開催されます。
 偶然が導く、現実の世界に潜むファンタジックな情景。さまざまな場所で直感的に出会うシーンから幻想的な表情を引き出し、どこまでも遠くへと広がり続いているような空間と、自然の光を浴びてふわりと放たれるさまざまな色彩の鮮やかさとによってもたらされるおおらかな雰囲気で、観る者の心をやさしく包みます。

高田安規子・政子《1:45000[detail]》2009年
展覧会情報

高田安規子・政子作品展
世田谷美術館区民ギャラリー
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/
東京都世田谷区砧公園1-2
03-3415-6011
10/27(火)~11/8(日)月休
10:00~18:00
同時開催:熊澤未来子作品展
オープニングパーティー:10/27(火)18:00〜
アーティストサイト:http://www.amtakada.com/

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 1978年生まれ、先にラディウム-レントゲンヴェルケで開催されたグループショー「Moeglichkeit II」への参加でも大いに話題を集めた高田安規子・政子(たかだ・あきこ・まさこ)の双子の姉妹によるアーティストユニットの個展が平成20年度世田谷区芸術アワード"飛翔"受賞記念発表として開催されます。
 さまざまな素材で繰り広げられる、細密な工芸性を誇るバラエティに富んだ作品群。そして、その極めて精緻な造形の中に備わる女性的な繊細さ。ストイックに刻まれるカットと素材に備わる質感や時間的な背景が壮大なイメージの広がりを導き出し、そこに独特の深遠さも加味され、鑑賞者の意識を引き込み、知性を豊かに刺激します。

MASAKO《THAT PERSON》910×728mm oil and water-thinned paint on canvas 2009年 (C)2009 MASAKO
展覧会情報

GALERIE SHO PROJECTS CLARA DESIRE+MASAKO+大槻素子
GALERIE SHO CONTEMPORARY ART
http://www.g-sho.com/
東京都中央区日本橋3-2-9 三晶ビルB1F
03-3275-1008
10/26(月)~11/28(土)日祝休
11:00~19:00(土:~17:00)
※10/31(土)はクンスト・オクトーバーフェスト開催に合わせて19:00まで開廊
《アーティストサイト》
CLARA DESIRE:http://www.claradesire.fr/
@GALLERY TAGBOAT GALLERY SELECTION:GALERIE SHO CONTEMPORARY ART

ex-chamber memo

 海外の現代アートのクラシックに留まらず、国内外のさまざまな若手アーティストも積極的に紹介するGALERIE SHO CONTEMPORARY ARTが、同ギャラリーでの個展やグループショーなどでお馴染みの3名の女性作家を中心に据え、ユニークな個性をパッケージした展覧会を開催します。
 1978年生まれのフランス人アーティスト、Clara Desire(クララ・デジレ)は、グラフィティ的な天真爛漫さを内包しつつ、どこかダークでシュールな世界観を創出。テキストなども多用し、独特のリズムでアクティブにポップセンスを発揮させます。MASAKO(まさこ)は1987年生まれ。黒をベースにさまざまな情景を描き、どこか煤けたような感触のタッチで紡がれる人々の表情やそこに漂う気配が、観る者の心へ仄かな焦燥を伴う深遠なイメージを静かに呼び起こします。1979年生まれの大槻素子(おおつき・もとこ)は、おおらかな筆致でケーキなどのモチーフを描写し、クリーミーなマチエルとフレッシュさを思い起こさせる色使いにより、メロウでスウィートな世界を繰り広げます。
 この3名のほかに鈴木愛美(すずき・めぐみ)、吉岡雅哉(よしおか・まさや)の作品も合わせて紹介されます。

 皆様おはようございます。
 先週の土曜日、両国と浅草の間、清澄通りと蔵前橋通りとの交差点からちょっと入ったところにできたオルタナティブスペース「するところ」の見学会に行ってきました。
 長く親しくさせていただいている谷山恭子さんの紹介でお知らせいただいたのですが、伺うとその面白い構造に

 

 穴が!Σ( ̄口 ̄;)

 

 2階の床の土手っ腹に穴が!Σ( ̄口 ̄;)

 

 ・・・と驚きながら感心することしきり。
 1階は印刷工房でハイテク機器がずらりと並び、傍の階段を上がって2階、自然光もたっぷり取り込む大きなガラス窓と、天井を抜いて屋根裏が剥き出しなのが楽しい空間。
 その中央の穴からは直下のプリンターが俯瞰できて、CMYKが配置された巨大機器を上から眺める様子はなんとも壮観、無論伺った時間には稼働していなかったのですが、稼働中の光景を思い浮かべるとワクワクしてきます。
 今後の展開はとりあえずは未定のようなのですが、まず今週の土曜日24日にオープン企画として谷山恭子さんのワークショップが開催されるとのこと、ご興味のある方はぜひ足をお運びいただければ、と思う次第でございます。

 

 で、同日24日土曜日、「美術犬(I.N.U)」の第3回シンポジウムが横浜BankART Studio NYKで開催されます、テーマは「批評」で、3名の若手美術批評家に雨宮庸介さんの司会(!)で興味深い内容になりそう、こちらもよろしかったらぜひ。

 

 ではでは、今週は11の展覧会をご紹介致します。

 

erikatic doll 山城えりか
screening さわひらき/南隆雄
O JUN, 森 淳一展「痙攣子」
Jon Widman "Relaxation Sensation"
WORM HOLE episode 11 小牟田悠介 平嶺林太郎 古畑智気 間瀬朋成 松下徹
森村誠「Dear Thomas」
苅谷昌江 個展『A room is getting ruined』廃墟になっていく部屋
阪本トクロウ展「共鳴」
アリエマキ個展「接続する海」
1987 -卯野夏子&田村香織-展
牛島孝「余映 Afterglow」

 

 今週は、この他にギャラリー和田での日本画家の奥村美佳さん、西村画廊での横尾忠則さんの写真展、村田朋泰さんが今度は@東京日本橋高島屋6階 美術画廊Xで、ミヅマアートギャラリーでの岡田裕子さん、gallery αMでの袴田京太朗さんなどなど興味深い個展が目白押し、さらにボーダレス・アートミュージアムNO-MAで開催される、奥村雄樹さんや森田浩彰さんほかが参加の展覧会「この世界とのつながりかた」も面白そうです。
 ではでは、よろしくお願いします!

牛島孝
展覧会情報

牛島孝「余映 Afterglow」
GALLERY SIDE2
http://www.galleryside2.net/
03-6229-3669
東京都港区東麻布2-6-5 タトルビル1F
10/24(土)~11/21(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:10/24(土)18:00〜20:00
アーティストサイト:
http://homepage3.nifty.com/ushijima/

ex-chamber memo

 空虚な空間のなかに沈むように存在する、重く硬質な気配。1980年生まれのアーティスト、牛島孝(うしじま・こう)が紡ぎ出す情景には、すぐそこに見つけられるような生々しくも仄かな空気感が広がり、それでいてどこか暗く儚げで、なおかつ煤色の強靭な情動が幽(かす)かに漂う、独創的な世界観が紡がれています。
 大学時代に学び得た日本画のスキルを活かし、または逆手にとるようにして、和紙の質感や箔、墨などの画材が奏でる独特の風合いを巧みに画面に重ね、現実の際にある幻想を引き出すかのような独特の景色を表出。さらに時おり大胆なストロークも交え、その曖昧な抽象性が濃厚な記憶や深い情念、衝動を、鑑賞者の脳裏に湧き起こさせます

田村香織《なみだまり》51.5×36.4cm パネルにテンペラ 2009年 卯野夏子《再考》21×29.5cm 石膏地にアクリル、シルバーポイント、ペン 2009年
展覧会情報

1987 -卯野夏子&田村香織-展
Gallery Strenger
http://www.gallery-strenger.jp
東京都港区南麻布3-3-39 カーサベルマン1F
03-5422-9045
10/24(土)~11/14(土)日月祝予約制
12:00~19:00
オープニングレセプション:10/24(土)18:00〜20:00
田村香織サイト:http://gallery.main.jp/tamura.html

ex-chamber memo

 ともに1987年生まれの若手女性アーティストがひとつの空間で共演、フレッシュなクリエイションが揃う展覧会が開催されます。
 卯野夏子(うの・なつこ)は具象的な描写と一風変わった構図で不思議な雰囲気を創出。描かれるモチーフのリアリティが逆にシュールさを加速させ、時おりさまざまな素材も持ち込みながら、独特の違和感を漂わせる静謐な情景を淡々と繰り広げます。田村香織(たむら・かおり)は緻密なスクラッチを多用し、アバンギャルドな幻想世界を展開。透明感溢れるグリーンが幻想的な気配を画面の中に満ち渡らせ、そこに無数のスクラッチによる高密度の描写で表現されるファンタジックなモチーフが、豊かな世界へと導いていきます。

アリエマキ
展覧会情報

アリエマキ個展「接続する海」
mori yu gallery TOKYO
http://www.moriyu-gallery.com
東京都新宿区西五軒町3-7 ミナト第三ビル4F
03-6906-9556
10/24(土)~11/14(土)日月祝休
12:00~19:00
オープニングレセプション:10/24(土)18:00〜
アーティストサイト:http://makiarie.com/

ex-chamber memo

 沖縄とパリを拠点に活動するアーティスト、アリエマキ(ありえ・まき)の個展です。
 弾けるような鮮やかな発色を多用して描かれるさまざまな情景。ポップなキャラクター的な要素と抽象的なモチーフを混在させながら、おおらかな世界観を展開させ、ユーモラスな雰囲気もふんだんに取り込まれたユニークな空間がさまざまなかたちでアクティブに提示されます。

阪本トクロウ《ドリフター》1820×2273mm アクリルガッシュ・雲肌麻紙 2008年
展覧会情報

阪本トクロウ展「共鳴」
GALLERY MoMo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
10/24(土)~11/14(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:10/24(土)18:00〜20:00
アーティストサイト:
http://homepage3.nifty.com/tokuro/

ex-chamber memo

 心地よい孤独。さまざまな、身近にある景色や場面から印象的なものを引き出し、それ以外を省略するという手法で画面を構成しながら、淡々とした静けさをほんのりとした温かみとともに優しく奏でます。1975年生まれのアーティスト、阪本トクロウ(さかもと・とくろう)の、GALLERY MoMoでは2007年以来2年振り、両国のスペースでは初となる個展が開催されます。
 アクリル絵の具を主に用いながらも、センシティブで緻密な描写や構図に日本画的な感性が密やかに織り込まれる作品群。淡い色調でていねいに描かれる絵画のひとつひとつには、凛とした存在感を放つモチーフの大胆に取り込まれる空間的な余白との密度のコントラストが独特の気配が導き出され、それらによって無限の広がりを思い起こさせるおおらかな情景が展示空間に創出されます。

苅谷昌江
展覧会情報

苅谷昌江 個展『A room is getting ruined』廃墟になっていく部屋
AntennaAAS
http://antennalog.exblog.jp/
京都府京都市西京区川島粟田町18-23
075-381-1189
10/24(土)~11/8(月)土日祝のみ
11:00~19:00
オープニングレセプション:10/24(土)18:00〜20:00
公開制作:10/25(日)11:00〜18:00
アーティストサイト:http://yellowvalleys.net/

ex-chamber memo

 おおらかに綴られゆく、いろんな場所に現れた幻想的な世界。マスキングなどの技法も大胆に用いながらシャープなシルエットを画面に配し、さまざまなスピードで過ぎ行く時間のイメージの交錯がもたらされます。本年のVOCA展への出展などで注目を集める1980年生まれの苅谷昌江(かりや・まさえ)が、アーティスト集団Antennaが運営するインディペンデントスペースに登場、これまでとはひと味違う展開が試みられます。
 同展では平面作品だけに留まらず、これまでの展示でも繰り広げられた空間表現もさらに大胆に挿入し、平面とインスタレーションを今まで以上に関連づけながら展示空間を構成することで独特の世界観や物語性をより濃密に提示します。

森村誠《インタビュー「トーマスを知っていますか?」》映像作品 all images (C)Makoto Morimura
展覧会情報

森村誠「Dear Thomas」
TOKIO OUT of PLACE
http://www.outofplace.jp/
東京都港区南麻布4-14-2 麻布大野ビル3F
03-5422-9699
10/23(金)~11/28(土)日月火祝休
12:00~19:00
レセプションパーティー:10/23(金)18:30〜
アーティストサイト:
http://www.dsk.zaq.ne.jp/makotish_art/

ex-chamber memo

 1976年生まれのアーティスト、森村誠(もりむら・まこと)の個展です。
 地図や辞書などに無数のカットを施す、あるいは修正液である部分を塗り潰す作品などを制作し、圧倒的な行為の痕跡を濃密な世界観とともに提示してきましたが、昨年の奈良での個展に続いて開催される同展では、パリでのワークインプログレスなどで展開された、「Thomas」という人物をピックアップし、さまざまなメディアを通じてユニークに展開。シュールなアプローチの重なりによって架空の存在の人物にキッチュな輪郭を創り出していきます。

(左上)松下徹《アーキ・グラフィティ・ペインティング》panel,特殊塗料 2009年/(右上)間瀬朋成《Tree of Life》162×162cm wood panel,ウレタン塗料 2009年/(左下)古畑智気《Gradation》162×162cm acriylic on panel 2009年/(右下)小牟田悠介《plane-navel right/left》193.9×130.3×4cm acrylic on panel 2009年
展覧会情報

WORM HOLE episode 11 小牟田悠介 平嶺林太郎 古畑智気 間瀬朋成 松下徹
magical, ARTROOM
http://www.magical-artroom.com/
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
03-3445-8988
10/23(金)~11/21(土)日月祝休
12:00~20:00
オープニングレセプション:10/23(金)19:00〜
アーティストトーク:11/6(金)19:00〜

ex-chamber memo

 同ギャラリーが六本木時代に定期的に開催し、コンスタントにフレッシュなアーティストを紹介、ギャラリーの移転などもあり全10回を持って一旦終了した好企画「WORM HOLE」がこのたび復活。5名のアーティストがフィーチャーされ、強力かつヴィヴィッドな個性を一挙に展観します。
 回転などの動きやマジックテープの脱着可能な要素を駆使し、ユニークな素材が活きた作品を制作する小牟田悠介(こむた・ゆうすけ)、「KOSHIKI ART PROJECT」の代表としても知られ、シュールな映像作品を手掛ける平嶺林太郎(ひらみね・りんたろう)、グラフィティ的なアプローチでダイナミックな世界を創出、2008年のART AWARD TOKYOでは自動車のパーツを採用した作品で鑑賞者の度肝を抜いた松下徹(まつした・とおる)。さらに支持体の構造を抽出して画面に描き、イメージの交錯をもたらす古畑智気(ふるはた・ともき)、メタリックなマチエルでシャープな情景を創出する間瀬朋成(ませ・ともなり)と、相当にバイタリティ溢れるアーティストが揃い、凄まじく濃密な空間が生み出されます。

Jon Widman《Ripples》152.4×167.6cm/60"×66" Flashe on Linen 2009年 Courtesy of Taka Ishii Gallery
展覧会情報

Jon Widman "Relaxation Sensation"
Taka Ishii Gallery,Kyoto
http://www.takaishiigallery.com/
京都府京都市下京区西側町483(西洞院通六条下ル)
075-353-9807
10/23(金)~11/21(土)日月祝休
11:00~19:00
Opening reception:10/23(金)18:00〜20:00
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:Taka Ishii Gallery

ex-chamber memo

 1972年生まれ、ニューヨーク在住のアーティスト、ジョン・ウィドマン(Jon Widman)の日本では3年振りとなる個展です。
 2006年にgallery.sora.で開催された個展で発表された、積み上がる本とそこで戯れる小動物を描いた楽しげなペインティングのキュートな世界観から一転し、同展ではモノトーンの作品を発表。大きなキャンバスに描かれた3連作のペインティング作品をメインに据え、鉛筆によるドローイングや立体作品を交えて構成され、シャープな描写とユニークなアプローチで綴られる穏やかでおおらかな気配に満ちる情景が、沈み込むような静謐感を空間にもたらします。

O JUN《湖畔》100×100cm キャンバスに油彩 2009年 撮影:山田新治郎 (C)O JUN Courtesy Mizuma Art Gallery 森淳一《minawa》82x82x2.5cm 木 2008年 撮影:早川宏一 (C)MORI Junich Courtesy Void+ and Mizuma Art Gallery
展覧会情報

O JUN, 森 淳一展「痙攣子」
MIZUMA ACTION
http://www.mizuma-art.co.jp
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル5F
03-3793-7931
10/21(水)~11/21(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:10/21(水)18:00〜20:00
O JUNサイト:http://www.ne.jp/asahi/o/jun/
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:MIZUMA ART GALLERY

ex-chamber memo

 平面と木彫、それぞれのシーンに強烈なアクセントをもたらすふたりのアーティストがひとつの空間で共演を果たす、ユニークな試みが行われます。
 1956年生まれのO JUN(おー・じゅん)が描く世界には、独特の濃密なエネルギーに溢れます。取り上げられるモチーフは、さまざまな画材やストロークによってダイナミックに描写され、鮮やかな色彩の大胆な投入などがユーモラスな表情も生み出し、痛快な重みが鑑賞者のイマジネーションに奇妙な刺激をもたらします。一方、1965年生まれの森淳一(もり・じゅんいち)は、さまざまな素材を卓越した技術で巧みに彫り、水面に漂い浮かぶ泡やなびく頭髪などの流動性のある自然現象やモチーフを繊細に創出。現在は木彫に重きを置き、信じ難いほどに緻密な造形を導き出します。
 長きにわたって交流を持つふたりによって、それぞれの表現には大きな隔たりがあるものの、むしろその差異を逆手に取るように痛快に展示を構成し、濃厚な気配が満ちる空間が創り出されます。

さわひらき《between》video, color(4'30")2004年 (C)the Artist and Ota Fine Arts 南隆雄《delta story》HDV video(17'00")2007年 (C)the Artist and Ota Fine Arts
展覧会情報

screening さわひらき/南隆雄
OTA FINE ARTS
http://www.otafinearts.com/
東京都中央区勝どき2-8-19-4B
03-6273-8611
10/21(水)~11/14(土)日月祝休
11:00~19:00
さわひらきHP:http://www.softkipper.com/
南隆雄HP:http://takaominami.com/

ex-chamber memo

 1977年生まれ、ロンドン在住のさわひらきと、1976年生まれの南隆雄(みなみ・たかお)。同ギャラリーではお馴染み、勝どき移転後に開催された個展でもそれぞれ深遠でダイナミックな世界観を独自に展開し好評を得たふたりの映像作家を同時にフィーチャーする展覧会が開催されます。
 同展では、さわと南の作品の中からさまざまなスタイルの映像チョイス。それぞれの豊潤かつ深遠なイマジネーションが発揮された映像作品群によって提示されるアーティスティックな世界を一挙に体感できる、貴重かつ贅沢な時間が提供されます。

山城えりか
展覧会情報

erikatic doll 山城えりか
FARM the salon for art,Tokyo by hiromiyoshii
東京都江東区清澄1-3-2-2F
03-5620-0555
10/20(火)〜10/31(土)日月祝休
12:00〜19:00
アーティストサイト:
http://www.geocities.jp/erikayamashiro/
オープニングレセプション:10/20(火)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 メロウでメルヘンチックな気配感を溢れさせる独特のやわらかでふわりとした色彩。そして、そこにひとつひとつ丁寧に描かれるさまざまなモチーフが響き合い、そこにある情景に物語性をもたらします。1979年生まれのアーティスト、山城えりか(やましろ・えりか)。しばらくグループショーなどへの参加が続き、その都度ハイクオリティの作品を発表してきましたが、今回久々に開催される個展で、独特の雰囲気によってひとつの空間を満たします。
 登場する女の子や動物たちの表情や仕草が絶妙な構図と相まってさらにおおらかなファンタジーを創出。懐の深いポップさとキャッチーな展開がファッショナブルな印象ももたらし、それでいでかわいらしさと畏怖との共存がさらに豊かに観る者のイマジネーションを膨らませていきます。

 皆様、おはようございます。
 ここ数年、常に何か読みかけの本がある状態を続けているのですが(それがないと落ち着かない)、今読んでいるのが、以前から本屋に行くと平積みされていて気になっていた作家、有川浩さんの「植物図鑑」。で、柄にもなくこういう小説が好きだったりして電車内で読んでるとあっという間に降車駅、そういうことも多々ありと、このところ電車に乗ることも多かったのでけっこう早いペースで現在3分の2ほど読み進めているところで。
 で、けっこう勉強になる情報もいっぱい詰まっていてその度に感心するんですけど、なかでもいちばん身近に活かせそうなのが、

 

 天ぷら粉は積極的に使うべし。

 

 ・・・・・!

 

 そうなのか!Σ( ̄口 ̄;)

 

 やっぱり便利なのか!Σ( ̄口 ̄;)

 

 少し前にもここで書きましたが最近自分で天ぷらを作ることもあり、衣には安いしお好み焼きとかにも使えるから小麦粉で作っているんですけど、やっぱりあのサクッとした感じは出せず、いろいろ難儀していたところだったので、今度試してみようと。

 

 有川浩さんの文章を初めて読んで、テンポよく読み進められる爽やかな文体が心地よく、よく見かける「図書館戦争」シリーズなども今度読んでみよう、とあらためて思っているところでございます。

 

 ではでは、今週は7つの展覧会をご紹介致します。

 

上原雅美「月光~月は闇夜でこそ輝く~」
野津晋也「うつろの家」
Let's Pink! 相島大地、礒谷権太郎、磯邉美香、上原希、長田哲、替場綾乃、白魚トーフ、持塚三樹、山城えりか
下出和美 個展「彼らが大地になる時」
菅野静香 mystic
ネネツボイ PERSPECTIVE展
project N 39 住田大輔

 

 今週は、この他にSCAI THE BATHHOUSEギャラリー小柳、そしてWAKO WORKS OF ARTでそれぞれ始まる海外アーティストの個展、T&G ARTSでの10回目を数えるNEXT DOOR、そしてYCC(ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター)B1Fで行われる、オーストリアと日本のアーティストが参加する展覧会「Next Reality/次なる現実」などが面白そうです。
 ではでは、よろしくお願いします!

住田大輔《In A Safe Place #1》97×130.3cm 油彩、キャンバス 2008年
展覧会情報

project N 39 住田大輔
東京オペラシティアートギャラリー 4Fコリドール
http://www.operacity.jp/ag
東京都新宿区西新宿3-20-2
03-5353-0756
10/17(土)~12/27(日)月(祝日は開館)休
11:00~19:00(金土:~20:00)
一般1000円(企画展入場料に含まれます)
高大生800円
小中生600円
※「ヴェルナー・パントン展」、収蔵品展031「収蔵品展031奥山民枝」と同時開催

ex-chamber memo

 1985年生まれのアーティスト、住田大輔がproject Nに登場します。
 幻想と追憶とが重なり響き合うような、メロウな情景。多くの作品に登場する子どもたちと、その無垢な表情や仕草によって紡ぎ出されるさまざまな気配は温もりと優しさに満ち、思いがけず自分の子どもの頃に描いた想像とがオーバーラップするような臨場感に包まれます。また、ときにダイナミックな展開もその絵の中に伴いながら、独特の物語が人それぞれの想いに寄り添い、緩やかに広がっていきます。

ネネツボイ
展覧会情報

ネネツボイ PERSPECTIVE展
gm ten
http://www.gmprojects.jp/
東京都港区麻布十番4-1-7 三和第二ビル3F
03-5439-5381
10/16(金)~11/23(木)
12:00~20:00
opening party:10/16(金)19:00〜22:00

ex-chamber memo

 大阪からさまざまなクリエイションを紹介し、この春惜しまれてクローズされたgraf media gmを運営してきたスタッフが中心となり、あらたに東京は麻布にオープンするスペース「gm ten」そのこけら落としとして、大阪生まれ、現在はヘルシンキを拠点に活動するグラフィックデザイナー/アーティスト、ネネツボイの個展が開催されます。
 身近なモチーフを素朴かつユーモラスに表現。グラフィックの仕事を通じて得た洗練された感覚が独創的な空間性や軽みを生み、描かれる人々の表情や動植物の仕草、佇まい、さらにさまざまな風景からほのぼのとした味わいが醸し出されます。同展ではフィンランドに渡航した1999年以降、この10年のあいだに制作されたドローイングに加え、映像作品「TORNI」が国内で初めて発表されます。

菅野静香《森での出来事》97×145cm 油彩、キャンバス
展覧会情報

菅野静香 mystic
gallery坂巻
http://gallery-sakamaki.net/
東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
03-3563-1733
10/14(水)~10/24(土)日祝休
12:00~19:00

ex-chamber memo

 1985年生まれのアーティスト、菅野静香(かんの・しずか)の個展です。
 濃密で妖し気な気配を漂わせる少女の憂いを帯びた表情と幻想的な佇まい。油彩でありながら、どことなく古めかしく儚げな雰囲気を醸し出す独特の色調と細い筆でていねいに紡がれる緻密な描写によって、超現実的なシチュエーションも臨場感を伴って表出され、淡々とした風合いの中に独創的な和洋折衷の世界観がもたらされます。

下出和美《深い地の底から》162×130.3cm(F100) キャンバスに油彩 2009年
展覧会情報

下出和美 個展「彼らが大地になる時」
MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
http://www.voicegallery.org
京都府京都市南区東九条西岩本町10 オーシャンプリントビル/OAC1階
075-585-8458
10/13(火)~11/7(土)月休
12:00~19:00(最終日:~17:00)
同時開催:岡山愛美 個展 [smoke and mirrors]

ex-chamber memo

 1983年生まれ、シェル美術賞2007での審査員賞受賞やART AWARD TOKYO2008への参加などで注目を集めるアーティスト、下出和美(しもで・かずみ)の個展です。
 濃く鮮やかな色彩の中、独特の表情を浮かべる女の子たちが繰り広げるさまざまな場面。油絵の具の力強いテクスチャーでさまざまなモチーフが大胆に組み上げられ、アグレッシブな雰囲気とダイナミックな奥行きが生み出されます。それでいて同時にどこか沈み込むような深遠さ、そしてなにより独特のキュートな雰囲気を伴うファンタジーも展開され、現代的な寓話となって迫ります。

長田哲《Microcosmic Chaos》210mm×280mm color pencil, indian ink and pencil on paper 2008-09年 Courtesy the artist 相島大地《Portrait》print 2007年 Courtesy the artist 持塚三樹《コココル》53x73cm acrylic on canvas 2008年 photo:KEI OKANO Courtesy the artist and MISAKO & ROSEN
展覧会情報

Let's Pink! 相島大地、礒谷権太郎、磯邉美香、上原希、長田哲、替場綾乃、白魚トーフ、持塚三樹、山城えりか
FARM the salon for art,Tokyo by hiromiyoshii
東京都江東区清澄1-3-2-2F
03-5620-0555
10/13(火)〜10:17(土)
12:00〜19:00
展覧会ブログ:http://letuspink.satoshiosada.com/
《アーティストサイト》
相島大地:http://aijima-daichi.com/
磯邉美香:http://www.isobemika.com/
上原希:http://www.geocities.jp/yuta7_9/
長田哲:http://www.satoshiosada.com/
白魚トーフ:http://ameblo.jp/tofu-shirauo/
持塚三樹:http://miki.rocket3.net/
山城えりか:
http://www.geocities.jp/erikayamashiro/

ex-chamber memo

 長田哲(おさだ・さとし)と山城えりか(やましろ・えりか)のキュレーションにより、同世代のアーティストを集め、優しさやかわいらしさといったポジティブなイメージを備える「ピンク」をテーマに開催されるグループショーです。
 紙を支持体に線と色彩とで伸びやかでキッチュな場面を紡ぐ長田、幻想的な場面のなかに女の子が登場し、キュートで妖しい気配をを奏でる山城をはじめ、平面から半立体、立体などバラエティに富んだクリエイションがちいさな空間にひしめき、そこかしこからさまざまなテイストの「ピンク」が満ち溢れます。

野津晋也《介入》21.4×28.9cm 紙、水彩、ガッシュ、鉛筆、ペン 2009年
展覧会情報

野津晋也「うつろの家」
アートギャラリー環
http://www.art-kan.co.jp
東京都中央区日本橋室町4-3-7
03-3241-3920
10/12(月)~10/31(土)日休
11:00~18:30(最終日:~17:00)

ex-chamber memo

 1969年生まれのアーティスト、野津晋也(のつ・しんや)の個展です。
 水彩絵の具やペン、鉛筆などを駆使して紡ぎ上げられる濃密で妖しい場面。ぐねぐねと歪む有機的な線と緩く滲む色彩によって描かれる情景にはさまざまモチーフを精緻に再現する高い具象表現も巧みに交えられ、難解な物語のワンシーンを思い起こさせるような独特の雰囲気が創出されます。

上原雅美
展覧会情報

上原雅美「月光~月は闇夜でこそ輝く~」
Pepper's Gallery
http://www.peppers-project.com/
東京都中央区銀座7-13-2 銀座パインビルB1
03-3544-3240
10/12(月)~10/17(土)
11:00~19:00(土:~16:00)
アーティストサイト:
http://movie.geocities.jp/burachi_55301/

ex-chamber memo

 1984年生まれのアーティスト、上原雅美(うえはら・まさみ)の個展です。
 現代に蘇る、ユーモアとシュールさが混在する浮世絵的世界観。独特の感性で繰り広げられる魑魅魍魎とした和の世界は、水墨画を思い起こさせる味わい深いストロークによる線描や渋い色彩のアプローチで大胆に展開され、そういった情景が油彩で描かれることで斬新な面白味も生み出されます。

 皆様おはようございます。
 唐突に天ぷらを食べたくなって、その足でスーパーで自宅に切らしている材料を購入、久々に揚げ物に挑戦。セコく天ぷら粉じゃなくて小麦粉でやってるからというのもあるのでしょうが、まあ自分で作って自分で食べる分については

 

「おいしい≒食べられる」

 

・・・なので全然けっこうなんですけど、あらためて西新宿のカウンターのみのオープン型ぞば屋の380円の天玉そばに乗ってるかき揚げのふっくらさっくりした触感と味に職人の技を見て、尊敬の眼差しでお店のある方角へ向かって敬礼。

 

 なんて大げさなことはしていませんけど、おいしいんですよそこのお店。たまに並ぶんですけど、日本の最初期型ファストフード店形体ということもありお客さんもおおよそ分かっていらっしゃるので回転も速く、たまにどこで調べたんだか外国人の方々も注文から支払い、箸の使い方、器の持ち方に至るまですべてにおいて不器用にこなされていて微笑ましい光景にも出くわす確立が意外と高いスポットだったりもすしますがまあ待っても数分、それであの味があの値段で食べられるんだからありがたいことこの上なく。機会があったらぜひ探してみてくださいまし。

 

 すみません先週何かあったかな、と考えて思い浮かびませんでしたorz
 もとい、気分を入れ替えて、さて今週は11の展覧会を紹介致します!

 

集治千晶 新作展 ―Goldfish and Cake―
佐原和人個展 都市拾遺物語
大谷有花展 -life-
contiguous zone「虚構のかけら~Virtual Records」川上幸之介,Pia Borg,Tom Leighton
横井山泰展「出花」
画素/鈴木雅明
石居麻耶 "海の歌"
池田剛介 Plastic Flux
渡辺豊展
木村友紀「1940年は月曜日から始まる閏年」
末むつみ個展 "10"

 

 LOWER AKIHABARA.での「池田剛介 Plastic Flux」は先週も紹介していたのですが、会期をうっかり間違えていまして、今週から始まるのであらためて紹介させていただくことに致しました、大変失礼致しました。

 

 で、今週は谷門美術での赤坂有芽さんの個展とARTCOURT Galleryでの水野勝規さんの個展とそれぞれ深遠な雰囲気を醸し出す映像作品が見られそうなな展覧会や、清澄コンプレックスの合同オープニング、imura art galleryでのZAnPonさんの個展なども楽しみです。
 今週の東京はお天気があまりよろしくなさそうでやや塞ぎがちですが、そこはそれ、よろしくお願いします!

末むつみ《untitled》16×25cm 紙にボールペン 2009年
展覧会情報

末むつみ個展 "10"
fabre8710
http://www.fabre8710.com/
大阪府大阪市鶴見区放出東3-6-25
06-6968-8535
10/10(土)~11/7(土)日月祝休
12:00~19:00

ex-chamber memo

 1982年生まれのアーティスト、末むつみ(すえ・むつみ)。先頃フランスでの滞在制作から帰国、それに合わせて個展が開催されます。
 細やかなストロークを画面にストイックに重ね、有機的なリズムが奏でられる緻密な抽象世界を展開。これまでさまざまな支持体に描いてきましたが、同展ではボールペンや油絵の具、アクリル絵具とさまざまな素材を用いてキャンバスに描かれた作品を中心に発表され、意識が入り込んでいくような濃密な世界に新たな風合いが注ぎ込まれます。

木村友紀《Monday》2009年
展覧会情報

木村友紀「1940年は月曜日から始まる閏年」
TAKA ISHII GALLERY
http://www.takaishiigallery.com
東京都江東区清澄1-3-2-5F
03-5646-6050
10/10(土)~11/7(土)日月祝休
12:00~19:00
オープニング・レセプション:10/10(土)18:00〜20:00
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:TAKA ISHII GALLERY

ex-chamber memo

 空間に置かれた独特の静かな気配。そこに配される問わず語らずの作品たちとの対峙によって心に灯される「想い」。観る人それぞれに自由なその「想い」が、次に対峙する作品へのヒントとなって、だんだんと不思議な謎めきに満ちる空間に意識が入り込んでいきます。
 1971年生まれ、写真や映像、立体などを組み合わせて独創的な雰囲気を備えるインスタレーションを繰り広げるアーティスト、木村友紀(きむら・ゆき)の個展です。ウィキペディアにて「1940年」を検索すると最初に現れるセンテンスをタイトルに据えたという、同ギャラリーでは3年振りとなる同展では約10点の写真/彫刻作品を発表。ひとつのイメージが他のイメージと関わり、その淡々とした連鎖によってイマジネーションの膨張が促され、異なる次元へと誘っていきます。

渡辺豊《untitled》100.0×100.0cm 2009年 (C)YUTAKA WATANABE
展覧会情報

渡辺豊展
TKG Contemporary
http://www.tomiokoyamagallery.com/
東京都江東区清澄1-3-2-6F 
03-3642-4090
10/10(土)~10/31(土)日月祝休
12:00~19:00
オープニングレセプション:10/10(土)18:00〜20:00
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:TOMIO KOYAMA GALLERY

ex-chamber memo

 1981年生まれ、府中市美術館で2008年開催の「第4回府中ビエンナーレ トゥルー・カラーズ/色をめぐる冒険」への参加でも話題を集めたアーティスト、渡辺豊(わたなべ・ゆたか)。昨年の2人展に続いて同ギャラリーでは初となる個展が開催されます。
 さまざまなモチーフがひとつの画面に収められ、ユニークな空間性を創出。バラエティに富んだ色彩によって描かれ、人工物と自然とが混在する大胆なシチュエーションは独特の力強い臨場感に溢れ、さらに重力感が備わる画面の構造が壮大なイメージの想起も促します。同展では新作ペインティング約6点が発表されます。

池田剛介
展覧会情報

池田剛介 Plastic Flux
LOWER AKIHABARA.
http://www.lowerakihabara.com
東京都千代田区東神田1-11-7 東神田M.Kビル1F
03-5829-8735
10/9(金)~10/31(土)日祝休
11:00~19:00
アーティストサイト:
http://www.kosukeikeda.com/
レセプション:10/9(金)17:30〜20:00

ex-chamber memo

 1980年生まれ、作家活動に留まらず数多くのシンポジウムへパネリストとして参加するなど幅広い活動を繰り広げるアーティスト、池田剛介(いけだ・こうすけ)の個展です。
 樹脂など素材の質感や身体性によって生み出されるダイナミズムを活かし、独特の雰囲気を創出。これまで金魚をモチーフとし、水の風合いや透明感溢れる色彩が印象的な作品を多く発表し現在に至りますが、同展では窓を覆う水滴の様子を再現したより抽象度の高い世界の展開が試みられ、新たな臨場感が提供されます。

石居麻耶《かけがえのないもの》91×91cm アクリル・ペン・ボード 2009年
展覧会情報

石居麻耶 "海の歌"
YOKOI FINE ART
http://www.yokoifineart.jp/
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
03-6276-0603
10/9(金)~10/24(土)日月祝休
11:00~19:00
アーティストレセプション:10/9(金)18:00〜19:30
アーティストサイト:http://www.ishiimaya.com/

ex-chamber memo

 誰の記憶にも存在する身近で何気ない景色。しかしそこにある光の表情が、繊細な感性と卓越した技術によって鮮やかに引き出されます。今年春に開催されたペーパーワークスを集めた個展も記憶に新しい1978年生まれのアーティスト、石居麻耶(いしい・まや)。今回はその春の個展に引き続き、オン・ボードの作品による個展が開催されます。
 これまで、過ごす日々のなかから心に残るさまざまなシーンを描いてきましたが、今回は描く情景を「海」に絞り、揺らめく水面が日差しを浴びて輝く様子や海岸の場面など、ていねいにその風合いを紡いだ作品を発表。ペンとアクリル絵の具を用いて繊細に描かれる光景からは、その眩しさのなかにメランコリックな気配と明日への希望を思い起こさせる豊かなイメージが満ち溢れます。

鈴木雅明
展覧会情報

画素/鈴木雅明
Gallery Cellar
http://gallerycellar.jp/
東京都中央区銀座1-21-14
03-3563-8003
10/7(水)~10/24(土)日月祝休
12:00~18:00
レセプション:10/7(水)17:00〜19:00

ex-chamber memo

 1981年生まれ、シェル美術賞2005グランプリ受賞アーティスト、鈴木雅明(すずき・まさあき)の個展です。
 これまでは夜景に灯るさまざまな光の表情を捉え、その光の滲みをメロウな描写で表現、その気配に漂う揺らめくような空気感を独特の感性で伝える作品を多く発表してきましたが、同展では「画素/Pixel」をテーマに採用した新たなシリーズを展開。緻密な陰影感と鮮やかな色調とにより、これまでの流れから大きく変換された不思議な世界が繰り広げられます。

横井山泰
展覧会情報

横井山泰展「出花」
NICHE GALLERY
http://nichegallery.jp/
東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング3F
03-5250-1006
10/7(水)~10/17(土)日休
11:00~18:30
アーティストサイト:http://www.yokoiyama.com/

ex-chamber memo

 1976年生まれのアーティスト、横井山泰(よこいやま・やすし)の個展です。
 おおらかに広がる独特の色彩に描かれるモチーフの、ユーモラスな表情や仕草。大胆な配置によってもたらされる構図のダイナミックさと奥行き感、さらにほんのりと妖しい雰囲気を内に潜ませるユニークな気配はどことなく淋しげで、しかしコミカルな味わいがじんわりと溢れる情景が導かれます。

川上幸之介《Resort House》130.0×190.0cm Mixed media on canvas 2009年 Pia Borg 《Palimpsest》film 2008年
展覧会情報

contiguous zone「虚構のかけら~Virtual Records」川上幸之介,Pia Borg,Tom Leighton
YOD Gallery
http://www.yodgallery.com/
大阪府大阪市北区西天満4-9-15
06-6364-0775
10/6(火)~10/24(土)日月祝・10/9・10/10休
11:00~19:00
オープニング・レセプション:10/5(月)17:00〜21:00
《アーティストサイト》
川上幸之介:http://www.kounosukekawakami.com/
Pia Borg:http://piaborg.blogspot.com/
Tom Leighton:http://www.tleighton.com/
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:YOD Gallery

ex-chamber memo

 イギリスを拠点に活躍するアーティストを紹介するシリーズ企画「contiguous zone」の第一弾として、日英の3名のクリエイションがフィーチャーされます。
 1978年生まれ、昨年横浜ZAIMで開催された「ECHO」展への参加でも話題を集めた川上幸之介は、廃墟をモチーフとしたペインティングを制作し、未来的な気配を放つ構図を強烈なマチエルで描き上げ、ダークで濃密な世界観を創出。1977年生まれの映像作家、ピア・ボーグ(Pia Borg)は古典的なアニメーションの手法をベースに、さまざまなシーンを繋ぎ合わせ、独特の可笑しみに満ちたシュールなシチュエーションを展開。フォトグラファーのトム・レイトン(Tom Leighton)は1981年生まれ、都市風景や人工建造物がもつ装飾性をシャープに捉え、内包するダイナミズムをヴィヴィッドに引き出します。これらの異なるメディアの表現がひとつの空間をシェア、リアルタイムのイギリスのトレンドが提示されます。

大谷有花《黒い本 −創造の木−》73×91cm Oil on canvas 2009年
展覧会情報

大谷有花展 -life-
第一生命南ギャラリー
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/activity/culture/index.html
東京都千代田区有楽町1-13-1
050-3780-3242
10/5(月)~10/30(金)土日祝休
12:00~18:00
オープニングレセプション:10/5(月)17:00〜19:00
アーティストサイト:http://www.i-c-arts.com/yuka_terrace.html

ex-chamber memo

 信念や理想、体験、それにまつわる記憶。さまざまな想いを色やモチーフに置き換えながら、明るさの中に一抹の不安や悲しみを織り込んで、独自の世界観を築き続けていく孤高のクリエイション。1977年生まれのアーティスト、大谷有花(おおたに・ゆうか)が2年振りに第一生命南ギャラリーの豊かな空間を彩ります。
 その都度テーマを据えて自らの世界を広げゆくスタンスで紡がれる物語は、他者との距離を変化させながらさらに深く豊かに展開されていきます。同展はこの春のGALLERY MoMoで開催された個展でのテーマ「LIFE」を引き継ぎ、本がモチーフとして採用された作品を中心に構成。ひとつの画面にもたらされる「観る」という行為にユニークな効果がもたらされ、厚みと深みが増した物語が展開されます。

佐原和人
展覧会情報

佐原和人個展 都市拾遺物語
MARUNOUCHI CAFE
http://www.marunouchicafe.com/
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F
03-3212-5025
10/5(月)~10/25(日)
8:00~21:00(土日祝:11:00~20:00)
展示オープニング:10/10(土)18:00〜20:00
アーティストサイト:http://www.web-sahara.com/
DNAT:佐原和人

ex-chamber memo

 淡く朧げな色彩で綴られるさまざまな情景。いくつかの景色のシルエットがひとつの画面に重ねられて描き上げられる場面は、未来的な風合いを伴いながらもどこか懐かしげな幻想的空気感を帯び、記憶の紐をゆるやかに解いていくような優しい雰囲気に溢れます。
 1975年生まれのアーティスト、佐原和人(さはら・かずひと)。昨年同じ丸の内にあるウィンドウを独特の気配とユニークな構成とで彩ったおだやかな想像性が、今度はカフェの壁面に自らの世界を展開します。また、同展では自身初となる版画作品も発表され、ふたつのテクスチャーが独自の世界に穏やかな広がりをもたらします。

集治千晶《Goldfish and Cake -Sour-》21×18.5cm ミクストメディア 2009年
展覧会情報

集治千晶 新作展 ―Goldfish and Cake―
シロタ画廊
http://www.gaden.jp/shirota.html
東京都中央区銀座7-10-8-B1F
03-3572-7971
10/5(月)~10/17(土)日祝休
11:00~19:00(最終日:~17:00)

ex-chamber memo

 揺らめくように広がる色彩、奏でられる有機的な妖しさ。1973年生まれのアーティスト、集治千晶(しゅうじ・ちあき)は、多色刷りの銅版画作品や水彩によるドローイングで幻想的な情景をしなやかに紡ぎ出していきます。
 ひとつの画面にもたらされる要素は多彩で、さまざまな色彩の重なりやくるくると細やかに舞う線などによって生まれる響きの豊かさが、その独創的な世界へと観る者を誘います。版表現のシャープなエッジを備える色面と鮮烈な発色、一方で水彩作品はその滲みが儚げな気配を醸し出し、また同展では新たな展開のミクストメディア作品も出品され、さらにバリエーションに富んだテクスチャーを織り交ぜながら、優艶でたおやかな雰囲気を奏でます。