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2009年11月アーカイブ

 皆様、おはようございます。
 昨日、29日の日曜日はほぼレセプションに合わせた遅い時間に「わくわく JOBAN-KASHIWA PROJECT」へ行ってきました。柏。
 会期の最初がULTRAと重なっていたこともあり、なんとなく行きそびれていたのですが、そしたら会う参加アーティストどいつもこいつも

 

 柏行きました?(・∀・)
 どうでした柏?(・∀・)

 

 と聞いてきやがる(汗)。何その行ってること前提な感じ。行ってない、まだ、と返すと今度は

 

 まだ行ってないんすか!Σ( ̄口 ̄;)
 何やってんすか!Σ( ̄口 ̄;)

 

 ・・・と何故か怒られるこの理不尽。
 そんなこんなで最終日、ようやく足を運べたわけですが、TSCAの展示をすべて拝見しているこの僕、行けば何とかなるくらいに思っていたら展示会場のうちシネマサンシャインの場所が当然分からず、ますは遠い方の行き慣れたTSCA Kashiwaのほうへ。
 到着したのがおよそ18時でしたが、まー賑やか、既にたくさんの人で溢れていてそういう状況に出くわすと自然とワーワーキャーキャ-と盛り上がる性分、自然と楽しくなってきたのですが、さて中に入って

 

 何なのこの本気な感じはぁぁぁっっっ!?Σ( ̄口 ̄;)

 

 いやもう凄すぎて凄すぎて心の中で目の幅で滝涙が流れますわほんとに。
 まさにやりたい放題、平面から立体、イスタレーションまでそれはもう力作が揃っていて最終日に来ているような展示ではなく。この全力感は痛快極まりない!
 入ってすぐの吹き抜けの空間に鎮座、堂々と来場者を出迎えるANTENNAの神輿。正面に縦長のペインティングがあってこれがMIHO KANNOから参加の榎倉冴香さん。
 関西でお馴染み金子良さん扮するのびアニキと今年のTARO賞で背中を飯に突き刺して快哉を浴びた花岡伸宏さんが空間の「やっちゃってます度(≧∇≦)」に花を添える(どんな花だよ!)。浸食するキャンバス、幸田千依さんのペインティングから立ちのぼる揺らめく気配も秀逸。
 階段上がって、今回もっとも本気度を感じたアーティストのひとり、HYON GYONさんの新展開。盛り上がる絵の具の強烈なマチエルで凄まじく濃密な世界観。手足が長い阿部乳坊さんの木彫も久々に拝見しそのシュールなスケール感が楽しかったり。

 

 で、そこから改めて駅の方向へと戻り、旧シネマサンシャインへ。
 地図を持ってなかったことが災いし、行く順番を先にTSCAにしたことで松原壮志朗さんの人形劇を見逃したのは痛恨の極み、しかしこの旧映画館のなかでの展示も凄まじい勢いで、齋藤祐平さん、松下徹さん、加茂昴さんの天井高を活かした展示に圧倒され、そしてジャッピーっていつの間にこんなにたくさんいるのかと。オオタファインアーツでの個展も始まったばかりのシンチカの旧作も秀逸で。

 

 そこからふたたびTSCAに戻ってのレセプションも異様に盛り上がり、オレがオレがアタシがアタシがと主張しまくる作品群と正確な数こそ不明ながら150人以上はいたのではないかという人数に実に楽しい時間を過ごせた次第。
 来年は夏に京都で行なわれるそうで観る側からするとメイワクなんですけど(≧∇≦)、どこへ向かってどこまで行くか分かりませんがこの勢いにはしばらく文字通りわくわくさせてくれそうです。

 

 では、今週は7つの展覧会を紹介致します。

 

利部志穂 serendipity 妙のとき
『男女2人新宿絵画物語』加藤俊介+しんぞう
OSAKA ART COMPLEX vol.02 戸井裕之 個展 -seuzau-
さとうりさ作品展「こはち ー闇のうまれは、陽なたに眠るー」
丹野直人展「呼吸」
カンノサカン hunch
吉田翔個展「INSPHERE -つつみ込まれるように-」

 

 今週はこの他注目なのは、愛知で開催されるふたつのグループショー、愛知県美術館ギャラリーH.I室での「白昼夢」と文化フォーラム春日井・ギャラリーでの「美系優秀【ビケイユウシュウ】2009」が面白そう、そして続く柏、今度はURBAN BACK-SIDE LABORATORY R2で終了未定で始まる「FRESH」展も注目。そして、個展ではまず成山画廊での松井冬子さんの下図展、INAXギャラリーでの松岡圭介さんの個展などが楽しみです。
 ではでは、よろしくお願いします!

吉田翔《Twinkle city》h803×w606×d35mm 絹、松煙墨、白鷺胡粉 
展覧会情報

吉田翔個展「INSPHERE -つつみ込まれるように-」
imura art gallery
http://www.imuraart.com/
京都府京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31
075-761-7372
12/5(土)〜12/26(土)日祝休
11:00〜19:00
オープニングレセプション:12/5(土)17:00〜
アーティストサイト:http://www.syohyoshida-archives.com/

ex-chamber memo

 1984年生まれのアーティスト、吉田翔(よしだ・しょう)の同ギャラリーでは2年ぶりとなる個展です。
 松煙墨の黒と白鷺胡粉の白とで紡ぎ上げられるさまざまな夜の街、花の表情。一見すると写真と見紛うほどの圧巻の具象描写は、花弁の1枚1枚の儚さや夜の都市の空気に滲む灯りの朧げな感触が巧みに引き出され、大胆な配色の解釈で展開されることで深い静謐感を伴う豊かな気配が導かれます。同展では約15点の作品が展示、発表されます。

カンノサカン
展覧会情報

カンノサカン hunch
ラディウムーレントゲンヴェルケ
http://www.roentgenwerke.com
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
03-3662-2666
12/4(金)~12/26(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングパーティー:12/4(金)18:00〜

ex-chamber memo

 2007年のブラック、2008年のゴールドと、個展のたびに常に新たな世界を展開、綿密に紡ぎ出されるモチーフには白系統の色彩だけでも複数用いられるなどの絶妙な配色の差異なども駆使され、それらの集積はさらに複雑な構造を創出、膨らむような空間性をももたらし、2次元のイメージに留まらないダイナミズムが放たれます。
 1970年生まれのアーティスト、カンノサカンの同ギャラリーでは5回目となる個展では、これまでのフラットな画面での展開からさらにその表現を押し進めるべく、3次元曲面の支持体を採用。また観る角度によってその色調を変化させる塗料が下地に用いられるなど、これまでにない斬新な要素が大胆に取り入れられその世界観の独創性も凄まじく進化、新作3点の構成で圧倒的な密度の空間を創出し、2009年の最後を飾ります。

丹野直人
展覧会情報

丹野直人展「呼吸」
Gallery Teo
http://www.galleryteo.com/
東京都品川区東五反田2-5-15
03-5791-4484
12/4(金)~12/26(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:12/4(金)18:00〜20:00
アーティストサイト:http://naoto-tanno.com/

ex-chamber memo

 1980年生まれで、TAGBOATスプリング・アワード2009グランプリ受賞アーティスト、丹野直人(たんの・なおと)の個展です。
 闇を思わせるブラックの背景に灯るさまざまな光、よりシャープさを際立たせる線。一筆描きで画面上を展開、幾何学的なパターンを綴る白い線描は未来的な建造物を俯瞰したようなイメージを彷彿させ、そこに人工的な光が重なることでユニークな奥行きと壮大なスケール感が生み出されます。

さとうりさ
展覧会情報

さとうりさ作品展「こはち ー闇のうまれは、陽なたに眠るー」
FOIL GALLERY
http://www.foiltokyo.com/
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル201
03-5835-2285
12/4(金)~12/25(金)日休
12:00~19:00(初日:~18:00)
アーティストサイト:http://www.risacan.com/

ex-chamber memo

 1972年生まれ、国内外で活躍し、2005年の「愛・地球博」への参加でも話題を集めたアーティスト、さとうりさの5年ぶりの個展が開催されます。
 転がるようなやわらかな曲線で描き綴られるキャラクター、「こはち」が見せる、日常に潜む闇の物語。シンプルでちいさなモチーフから始まったそれは、平面や立体とさまざまにかたちを変え、その物語をさらにおおらかなものへと膨らませ続けています。同展では独自の視点で捉えられる死生観を「こはち」に託し、紡がれるストーリーを基に描かれたドローイング約20点に加え、立体作品として「こはち墓」のマケットが展示されます。

戸井裕之《seuzau 〜呼吸〜》112.1×145.5cm oil on canvas 2009年
展覧会情報

OSAKA ART COMPLEX vol.02 戸井裕之 個展 -seuzau-
帝塚山画廊
http://www.tezukayama-g.com/
大阪市住吉区帝塚山東1-3-34 PLOTビル1・2F
06-6678-9250
12/4(金)〜12/19(土)日月休
11:00〜19:00
レセプション:12/5(土)18:00〜
アーティストサイト:http://www.seuzau.com/

ex-chamber memo

 1981年生まれのアーティストで、今夏に開催されたグループショー「SIX SENSES」でもフィーチャーされた戸井裕之(とい・ひろゆき)が個展で登場します。
 大胆に展開される不思議な空間性と、そこで淡々と繰り広げられるユーモア。丁寧に描かれる人物の表情はどこか達観したような、それでいて謎めく気配も醸し出し、画面に配される色彩や幾何学的なパターンは軽やかなアクセントとなって、油彩画の表現として連綿と続くシュールな世界観に通ずる説得力と、現代的な空気感とが丁寧なタッチで静かに展開されていきます。同展では新作を中心に十数点が発表され、展覧会タイトルに据えられた「seuzau」、即ち「肖像」における独自の解釈が提示されます。

加藤俊介+しんぞう
展覧会情報

『男女2人新宿絵画物語』加藤俊介+しんぞう
新宿眼科画廊
http://www.gankagarou.com/
東京都新宿区新宿5-18-11
03-5285-8822
12/4(金)~12/11(金)
12:00~20:00(最終日:~17:00)
レセプションパーティー:12/5(土)18:00〜
しんぞうホームページ:http://www.sinzow.com/

ex-chamber memo

 新宿眼科画廊の開廊5周年を記念して開催される2人展、それぞれユニークな個性を奏でるふたりのペインターがフィーチャーされます。
 1978年生まれのアーティスト、加藤俊介(かとう・しゅんすけ)は、ひとつの画面にさまざまなモチーフが入り込み、賑やかさを醸し出しつつも相当に危うげでシュールな世界を展開。ポップなデフォルメで飄々と描かれる情景は小気味よくもあり、あからさまな「暗さ」をもキャッチーに描き上げていきます。
 1974年生まれで今年の初秋に開催された「柔らかな器」展への参加で注目を集めたアーティストのしんぞうは、一転してひとつの画面にひとつのモチーフを濃厚なタッチで力強く描写。人々が浮かべるネガティブな表情を、そこから滲む感情を吸い取り注ぎ込むかのような生々しさが、不思議なユーモアとともに創出されます。

利部志穂
展覧会情報

利部志穂 serendipity 妙のとき
switch point
http://www.switch-point.com/
東京都国分寺市本町 4-12-4-1F
042-321-8956
12/3(木)~12/13(日)水休
11:30~18:30 (最終日:〜17:00)
レセプション:12月5日(土)18:00~

ex-chamber memo

 1981年生まれ、今年開催の所沢ビエンナーレ「引込線」へ参加し、全長85mの広い動線を持つユニークなインスタレーションを繰り広げたアーティスト、利部志穂(かかぶ・しほ)の個展です。
 廃材や植物を用い、試みられる空間への浸食。あからさまな素材感、その朽ち歪んだかたちがそのまま活かされ、ある場所に再配置されたとき、それらが持つかたちの面白さが引き上げられ、新たなイメージの創出を促します。

 皆様おはようございます。
 昨日、11/22の日曜日、はじめてトークショーなるものに参加してまいりました。先々週と先週の土日にシアター・イメージフォーラムで開催された村田朋泰さんの映像作品を上映するイベントのなかで組み込んでいただいた、村田さんとの対談。直々にご指名いただいて恐縮至極、はてさてどんな話題になるのだろうと恐々としつつも臨んだ対談は、映像に特化した空間にいらっしゃっている方々へ向けてのお話ということもあり、アートスペース、ギャラリーなどで昨今行われる映像作品の諸々について話が広がり、映像作品のエディションの解釈や映画と映像インスタレーションとの差異など、こうやって書き出すとなんだか高尚な内容に思えるもそこは僕、分かった様な口ぶりで果たして本当の本質に触れられたのだろうか、と。うーん。
 ただ、村田さんも、そしてイメージフォーラムの敏腕スタッフSさんがいろいろとお話を引き出してくださって、話していること自体は思ったよりも緊張することなく、楽しく小一時間を過ごすことができた次第。来ていただいた皆様へありがとうございましたと各方向へ向けて今もあらためて頭を垂れつつ、楽しんでいただけただろうか、と。

 

 ではでは、今回は8つの展覧会をご紹介致します。

 

藤井俊治個展 "New Paintings"
柴田鑑三展
大竹利絵子展 夢みたいな
WORM HOLE episode12 鈴木光 仲田慎吾 西山弘洋 忽滑谷昭太郎 安田悠
西光祐輔 写真展 NEW GAMES
後藤真依個展「薔薇色の惑星」
指江昌克展「デファクトスタンダード」
シンチカ

 

 今週もまた相当な数の面白そうな展覧会が始まります。
 なかでも注目なのが、そこかしこから話題が漏れ伝わってきていたフランス大使館でのイベント「NO MANS LAND 創造と破壊」の全貌がいよいよ露になるのと、やや変わり種なのが恵比寿のsiteというスペースで開催される今村遼佑さんの展覧会「ノックする。」、COEXISTでの「漆希展 NOZOMI WATANABE EXHIBITION」あたりはぜひ足を運びたく、またトーキョーワンダーサイト本郷でのお馴染みTWS-emergingが、hpgrp GALLERY東京では伊藤一洋さんの個展、児玉画廊|京都では1階と2階でそれぞれ池谷保さんと阿波野由紀夫の個展、大阪GALLERY ZEROほか3画廊共同で開催の企画、ARTCOURT Galleryでのグループショーなどなど、満載でございます。
 ではでは、よろしくお願いいたします!

シンチカ
展覧会情報

シンチカ
OTA FINE ARTS
http://www.otafinearts.com/
東京都中央区勝どき2-8-19-4B
03-6273-8611
11/28(土)~1/16(土)日月祝・12/26~1/5休
11:00~19:00
オープニングパーティー:11/28(土)18:00〜
アーティストサイト:
http://www.eonet.ne.jp/~shinchika/

ex-chamber memo

 久門剛史(ひさかど・つよし)、藤野洋右(ふじの・ようすけ)、藤木倫史郎(ふじき・りんしろう)、吉川辰平(よしかわ・しんぺい)、勝村富貴(かつむら・とき)の5名によって構成されるアーティストユニット、SHINCHIKA(シンチカ)。OTA FINE ARTSの勝どき移転後最初の企画以来、同ギャラリーでは2度目の登場となります。
 アニメーションをメインに据え、そこから派生して生み出されるさまざまなイメージを立体造形で現しインスタレーション展開、時に冊子なども作るなど、5人のクリエイターが互いの絶妙なバランスを維持しながらそれぞれのフィールドでの特性と個性を発揮。どこか童心を蘇らせる懐かしげなモチーフや未来的なエッセンスをふんだんに散りばめ、現代的な感覚と手法でシャープなファンタジーを繰り広げます。

指江昌克《MONSTER》194×162cm oil on canvas 2009年
展覧会情報

指江昌克展「デファクトスタンダード」
ミヅマアートギャラリー
http://www.mizuma-art.co.jp
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル5F
03-3793-7931
11/28(土)~12/26(土)日月祝休
11:00~19:00
アーティストサイト:http://sal-s.com/
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:ミヅマアートギャラリー

ex-chamber memo

 1974年生まれのアーティストで、国内外で発表を続け、2008年に同ギャラリーで開催の「眼差しと好奇心vol.4」への参加で大いに話題を集めた指江昌克(さしえ・まさかつ)が、今度は個展で登場します。
 虚空に浮かぶ球体、そこに興る街、人の気配。さまざまなモチーフを臨場感たっぷりに、かつ丁寧な再現性で描き込まれることで具象と幻想が絶妙なバランスで保たれ、どこかレトロで寂れたような雰囲気を醸し出しながら、独特のユーモラスさを備える世界をダイナミックに展開します。同展ではすべて新作によって構成されます。

後藤真依《Rosy Planet》116.7×90.9cm acrylic on canvas 2009年
展覧会情報

後藤真依個展「薔薇色の惑星」
MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
http://www.voicegallery.org
京都府京都市南区東九条西岩本町10 オーシャンプリントビル/OAC1階
075-585-8458
11/28(土)〜12/20(日)月休
12:00〜19:00(最終日:〜17:00)
オープニングパーティー:11/28(土)17:00〜

ex-chamber memo

 これまで同ギャラリーが折に触れて紹介してきた大分市在住のアーティスト、後藤真依(ごとう・まい)がいよいよ個展で登場します。
 画面いっぱいに描かれる大きな顔とそこに浮かぶ独特の表情、極端に大きな目とそれに伴ってデフォルメされたかのようなバランスの不思議さ、全体を覆う赤系統の色彩。一度目にすると忘れ難いその雰囲気は、濃密で分厚く、それでいて無垢な気配ももたらし、軽さと重みとが同時に迫る独特の世界観が紡ぎ出されます。同展ではペインティングに加え、これまでに制作された大量の未発表コラージュ作品もあわせて展示されます。

西光祐輔
展覧会情報

西光祐輔 写真展 NEW GAMES
AD&A gallery
http://www.adanda.jp/
大阪府大阪市西区京町堀1-6-12
06-6443-3300
11/27(金)〜12/16(水)木休
13:00~20:00(最終日:〜18:00)
オープニングパーティ:11/28(土)18:00〜
《トークイベント「Study room」》
飯川雄大×梅佳代×金氏徹平×小橋陽介×西光祐輔
12/5(土)18:00open/18:30start
料金:¥1000
定員:50名(予約制)
《宵の明星のスライドショーライブ vol.2》
12/12(土)18:30open/19:00start
料金:¥1000
定員:50名(予約制)

ex-chamber memo

 1976年生まれ、昨年末に児玉画廊で開催されたグループショーへの参加などでも話題を集めた写真家/アーティスト、西光祐輔(にしみつ・ゆうすけ)の同ギャラリーでは1年ぶり2度目の個展です。
 えぐり取られるように生々しくファインダーに捉えられるさまざまな気配。その瞬間、そこに起こった情景群は、他の画像と連なって展開されることでその艶かしさ、妖しさをいっそう強く押し出し、猥雑な現実の存在を強烈に突き付けると同時に、密やかにそこに引き起こされた偶然性、それが導く幻想的な表情により、美しい緊張感をも奏でます。

(左上)仲田慎吾《鰯頭は夜空にいます。》47×47cm oil on wood 2009年/(右上)西山弘洋《森》125×85cm oil on canvas 2009年/(左下)忽滑谷昭太郎《暗い部屋》281×140cm pemcil,acriylic on panel 2009年/(右下)安田悠《untitled》162×112cm oil on canvas 2009年
展覧会情報

WORM HOLE episode12 鈴木光 仲田慎吾 西山弘洋 忽滑谷昭太郎 安田悠
magical, ARTROOM
http://www.magical-artroom.com/
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
03-3445-8988
11/27(金)~12/26(土)日月祝休
12:00~20:00
オープニングレセプション:11/27(金)19:00〜
関連イベント:やまびこEFFECT
DJ:置石、Nuka / Sampler: AIWA / TRU: 仲田 / Mie: スパルガ, Nuka, etc. / Effect: MetalPark / Video / Pianica:Videotapemusic
12/11(金)19:00〜
《アーティストサイト》
西山弘洋:http://hirominishiyama.com/
安田悠:http://www.yu-yasuda.com/

ex-chamber memo

 magical, ARTROOMが若手作家をピップアップする企画の第12回。前回に引き続き、5名のアーティストがフィーチャーされます。
 過去のART AWARD TOKYOにも選出され注目を集めた鈴木光(すずき・ひかる)と仲田慎吾(なかた・しんご)、さまざまな支持体を採用して揺らめくタッチで独特の臨場感を導き出す西山弘洋(にしやま・ひろみ)、鉛筆とアクリルとで大胆なコントラストを生み、シャープさをたたえる抽象世界を構築する忽滑谷昭太郎(ぬかりや・しょうたろう)、VOCA展2008への出品でも知られ、メランコリックな気配と独特の温度感を持つ情景を紡ぎ出す安田悠(やすだ・ゆう)の5名がそのユニークな個性を発揮、前回に劣らぬ濃密な空間が創り出されます。

大竹利絵子
展覧会情報

大竹利絵子展 夢みたいな
TKG Editions,Kyoto
http://www.tomiokoyamagallery.com/
京都府京都市下京区西側町483(西洞院通/新花屋町通 西南角)
075-353-9992
11/26(木)~12/26(土)日月祝休
11:00~19:00
アーティスト・トーク:11/26(木)17:00〜
オープニングレセプション:11/26(木)18:00〜20:00
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:TOMIO KOYAMA GALLERY

ex-chamber memo

 1978年生まれの彫刻家/アーティストで、2008年にTKG Contemporaryで開催された個展も記憶に新しい大竹利絵子(おおたけ・えりこ)が、今度は京都のスペースに登場します。
 粗彫りが醸し出す木の味わいと、彩色されないことによる無垢な感触。主に樟(くす)を用い、純朴さが滲むような人物の肖像がシンプルに彫り出され、淡々としていながらほのかな渋みも伴う独特の雰囲気が放たれます。同展では大小のふたりの少女によるインスタレーションをはじめ、樟に加え榧(かや)を用いた作品などを含む新作約10点が展示されます。

柴田鑑三《めのたまご》2700×1850×50mm 押出法ポリスチレンフォーム板
展覧会情報

柴田鑑三展
C・スクエア
http://www.chukyo-u.ac.jp/c-square/top.html
愛知県名古屋市昭和区八事本町101-2(名古屋キャンパス4号館1階)
0565-46-1211
11/24(火)~12/19(土)日休
9:00~17:00
《トークイベント》
出原均(兵庫県立美術館学芸員)×柴田鑑三
12/12(土)14:00〜15:30(開場:13:30)
会場:0705教室(名古屋キャンパスセンタービル7階)

ex-chamber memo

 1981年生まれのアーティスト、柴田鑑三(しばた・かんぞう)の個展です。
 発泡のボードに複雑なカットを施して有機的な輪郭を創り出し、それを押し出して立体的な造形を展開。等高線を思い起こさせるグラフィカルなインパクトと、素材の質感が醸し出す浮遊感、さらに圧倒的な緻密さによってもたらされる極度の緊張感が一体となり、壮大な世界観を紡ぎ出していきます。

藤井俊治《美しいものぜんぶ》162×130.3cm oil on canvas 2009年
展覧会情報

藤井俊治個展 "New Paintings"
ギャラリーほそかわ
http://www.galleryhosokawa.com
大阪府大阪市浪速区元町1-2-25 A.I.R .1963ビル3F
06-6633-0116
11/24(火)~12/12(土)日祝休
12:00~18:30

ex-chamber memo

 1983年生まれ、2004年のシェル美術賞グランプリ受賞などで注目を集めるアーティスト、藤井俊治(ふじい・としはる)が、10月に開催されたギャラリーほそかわ移転記念展に続いて、今度は個展で登場します。
 サーモグラフィ的なアプローチからスタイルを変え、時にマスキングなどの技法も大胆に取り入れながら人物などのモチーフをダイナミックに表現。より華やかな展開を繰り広げ、ヴィヴィッドな色彩感と伸びやかなタッチで独創性の高い世界を創造していきます。同展はすべて新作の油彩画とドローイングによって構成されます。

 皆様、おはようございます。
 この週末は月に一度の関西遠征。家を出る時点での東京の天気が予報も含めてそれはもう残念な感じで、とは言え天気というものは西の方から変わっていくものなので思い切って折り畳み自転車。ちょうど雨の止み間に出発、駅まで向かう途中でやや降りが強くなってきたのですが、なんとか無事駅まで到達、京王線の車内から外を眺めてもしあと10分遅く出ていたら折れないハートもバッキバキになりそうなほどにバシャバシャ降ってきたのでああなんて幸運。
 前回の遠征のときに品川で新幹線に乗り換えたほうが楽なことを体感し今回も渋谷駅を経由、その途中で柱を背にしてしかし寄りかかっておらずに頭を垂れて妙に収まりの良い格好で熟睡のサラリーマンを、これまたあからさまに「撮りますyo!」というポーズでその様子をデジカメに撮るガタイの良い外国人、しかもフラッシュ焚いて、そんな光景を横目にしながら山手線、新幹線と乗り継いで京都、そして大阪。
 新幹線の車窓から眺める外の状況は西に進むにつれごつい雲間から陽も射し込んでくるようになり、京都に着いたときにはむしろ晴れてる感じで、あー自転車持ってきてよかったなぁ、と。
 例によって観たい展覧会にひとつひとつ足を運んできたのですが、なんだか不思議な、というか、なかなかお会いできないと思ってきた方と偶然お会いすることが多くて、いつにも増して嬉しい遠征になりまして。

 

 ひとつだけ、今年を思い返して美術館に足を運ぶのは都内、関東よりも関西でが多いという逆転現象が起きているのですが、今回も国立国際美術館、そしてアサヒビール大山崎山荘美術館、で後者がとにかく!
 伊藤存さんと須田悦弘さんという一見アンバランスなおふたりの組み合わせ、しかしこれがいい!僕の中で伊藤存さんというと拝見するたびに「・・・・・?」で「・・・・・orz」となることが続いていて「なんとしても楽しみたいクリエイション」の筆頭のひとりなのですが、今回はすごいの!わかるの!素晴らしいの!
 刺繍で紡がれる奇妙なバランスの空間性に盛り上がり、ただ季節柄多くの方がいらっしゃっていて、そこかしこで「難しいわねぇオホホホ」なんて感想が耳に届くたびにこの僕の感動を共有できないのが残念と言えば残念、しかしある達成感が得られて大満足。
 そして須田さん!今回はモネの睡蓮と共演、名画と共にあの至高の木彫作品が。しかし須田さんとなれば「もしかしたら・・・」の心配が脳裏をよぎり、展示室内で咲く一輪の蓮の花をじっくりと鑑賞、その素晴らしい佇まいを堪能した後にスタッフの方に「今回はこれだけなんですか?」と笑顔で質問、そのお答えが「そうです、こちらと入り口のウィンドウとで今回は3点」。3点ですと?
 もう少しで見逃すところだったもう1点、入り口の手前側のウィンドウにある蓮の葉は無論食い入るように観たのですが、入り口の右側にももうひとつあって、これが見逃し厳禁、むしろ今回展示されている作品ではもっとも「信じ難い」造形。枯れた葉っぱがなぜこんなに感動を誘うの。

 

 というわけで駄文失礼、今回は7つの展覧会をご紹介致します。

 

入江明日香展
「吸血気」城戸悠巳子
石原延啓 "deer man" 展
田口和奈 半分グレーでできている
森裕子「キラル。アキラル。」
篠原愛展「少女たちへ」
「MATRIX マトリクス」松下竜也

 

 今週は、東京美術倶楽部「東美アートフォーラム」TOKYO CONTEMPORARY ART FAIR 2009が行われます。他にAISHO MIURA ARTSでの田村久美子さん、SCAI THE BATHHOUSEでのチョン・ジュンホさん、Taka Ishii GalleryでのMario Garcia Torresさん、神楽坂での合同オープニングではYuka Sasahara Galleryが三宅砂織さん、mori yu gallery tokyoがパラモデル、白土舎での藤城凡子さんと、目白押しでございます。
 ではでは、よろしくお願いします!

松下竜也
展覧会情報

「MATRIX マトリクス」松下竜也
Gallery Terra Tokyo
http://www.galleryterratokyo.jp/
東京都港区麻布台2-3-5 NOAビル1階
03-5575-6685
11/21(土)~12/19(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:11/21(土)17:00〜19:00

ex-chamber memo

 1982年生まれのアーティスト、松下竜也(まつした・たつや)の個展です。
 印刷物から切り取られたさまざまなモチーフをコラージュし、加速しながら広がるようなダイナミズムを画面上に構築。グラフィティ的なケレン味のない大胆なアプローチと溢れるポップな遊び心とで、壮大な世界を提示します。同展では、初めての挑戦となる立体作品を含め、約15点の新作が発表されます。

篠原愛《海原の人魚》970×1303mm 油彩、綿布、パネル 2009年
展覧会情報

篠原愛展「少女たちへ」
GALLERY MoMo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
11/21(土)~12/19(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:11/21(土)18:00〜20:00
アーティストサイト:http://ai-sai.net/

ex-chamber memo

 観る者の感性を貫く、鋭く研がれたような危うい世界観。生々しい「生命」の感触が濃密に放たれ、それでいて脆く儚い気配も美しく紡がれます。
 1984年生まれ、その圧倒的な描写力と、狂気と淋しさとが背中合わせの世界観で突如アートシーンに登場し注目を集め続けるアーティスト、篠原愛(しのはら・あい)が、この夏に六本木のスペースで開催されたグループショーに続いて、いよいよ両国の特異な空間に登場します。同展では油彩画約7点とドローイング作品数点によって構成、1点ごとの壁面に余裕を持たせる展示によって、瑞々しくさえ思えるほどのシャープなスリル感が空間に広がります。

森裕子
展覧会情報

森裕子「キラル。アキラル。」
Ohshima Fine Art
http://www.ohshimafineart.com/
東京都新宿区西五軒町3-7 ミナト第三ビル3F
03-3235-2271
11/21(土)~12/18(金)日月火祝休
13:00~19:00
オープニングレセプション:11/21(土)17:00〜19:00
アーティストサイト:
http://homepage2.nifty.com/ukom/
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:Ohshima Fine Art

ex-chamber memo

 1982年生まれのアーティスト、森裕子(もり・ゆうこ)の個展です。
 緩やかであたたかいイメージが心地よい、浮遊感に満ちた情景。雲が湧くような独特のタッチで描かれるカラフルな場面からはふわふわとしたポップな雰囲気が溢れ、キュートで和やかな風合いを奏でながら、観る者を軽やかな気配で包み込みます。

田口和奈《あなたを誰か知っているのはあなただけ》
展覧会情報

田口和奈 半分グレーでできている
void+
http://www.voidplus.jp/
東京都港区南青山3-16-14-1F
03-5411-0080
11/21(土)~12/18(金)日月祝休
14:00~19:00(土:12:00~)
Reception:11/20(金)19:00〜21:00

ex-chamber memo

 1979年生まれ、自らの手によるペインティングを撮影する、というユニークなプロセスを経て制作される作品により、独特の澄んだ妖しい気配を創出するアーティスト、田口和奈(たぐち・かずな)が、今年春にシュウゴアーツで開催された個展に続き、void+に登場します、
 展示に特化した場としては極めて特異なクールネスを放ち、そのコンパクトな容積と構造で作品と鑑賞者との対峙を促すこの空間に、どんな雰囲気やイメージが導かれるか。モチーフの分解と再構築、重ねられる生成などさまざまな要素が備わる作品によって放たれる静謐にさらに重厚な臨場感がもたらされるのは必至、これまでにない独特の温度感と静謐がこの空間を満たします。

石原延啓《deer man》227.3×162.1cm カンヴァスにアクリル
展覧会情報

石原延啓 "deer man" 展
nca | nichido contemporary art
http://www.nca-g.com/
東京都中央区八丁堀4-3-3 ダヴィンチ京橋B1
03-3555-2140
11/20(金)~12/12(土)日月祝休
11:00~19:00
レセプション:11/20(金)18:00〜20:00
アーティストサイト:
http://www.nobuhiroishihara.com/
@GALLERY TAGOBAT GALLERY SELECTION:nca | nichido contemporary art

ex-chamber memo

 1966年生まれ、2000、2007、2008年にアメリカで個展を開催するなど国内外で活躍するアーティスト、石原延啓(いしはら・のぶひろ)の個展です。
 大胆な配色と構図により、有機的で妖しく、そしてファンキーな雰囲気を放つ壮大なクリエイションを展開。キャンバスの作品をはじめ、ウォールペインティングなども交えながら独自の世界観を力強く繰り広げます。同展は2008年にニューヨークのI-20 Galleryで取り上げた「鹿男 -deer man-」をふたたびテーマに据え、ダイナミックなスケール感で独創的な物語を表現していきます。

城戸悠巳子《ソのシャー プ、ラミソ》130.3×162cm 油彩、アクリル、キャンバス 2009年
展覧会情報

「吸血気」城戸悠巳子
YOKOI FINE ART
http://www.yokoifineart.jp/
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
03-6276-0603
11/20(金)〜12/5(土)日祝休
11:00〜19:00
アーティストレセプション:11/20(金)18:00〜19:30

ex-chamber memo

 写真と見紛うほどのリアルな描写と、そこに現実に引き戻すかのような絵の具の質感が生々しいテクスチャーも巧みに織り混ぜながら生み出される濃密な気配。そこには妖艶な空気感がもたらされ、唐突なユーモアや情景の歪みが特異なスリル感も放ちます。
 1983年生まれのアーティスト、城戸悠巳子(きど・ゆみこ)が表出する世界観は常に幻想と現実のイメージとが入り交じり、観る者の感覚を引き込むような独特の雰囲気が鮮烈に導き出されます。前回の「ビ・ビ・ビ」以来1年ぶりに開催される個展では、テーマに「前世」を据え、自身が抱く前世の記憶と対峙。発表される新作約8点を通じ、さらに深遠な内面の提示が挑まれます。

入江明日香《Marguerite》120×120cm 紙に銅版画コラージュ、ドローイング 2009年
展覧会情報

入江明日香展
シロタ画廊
http://www.gaden.jp/shirota.html
東京都中央区銀座7-10-8-B1F
03-3572-7971
11/16(月)~11/28(土)日祝休
11:00~19:00(最終日:~17:00)

ex-chamber memo

 銅版画だからこそ生み出せる、深く鮮やかな発色。和紙に刷られたその色面のパーツを巧みにコラージュし、さらに繊細な線猫や遊び心溢れる胡粉のテクスチャーにより、穏やかさを湛える幻想的な情景が導き出されます。
 1980年生まれ、第4回池田満寿夫記念芸術賞大賞受賞やVOCA展2007への参加などでも注目を集めるアーティスト、入江明日香(いりえ・あすか)は画面構成のユニークさに加え、瑞々しい色彩感と豊かな描写、そして随所に散りばめられるユーモアで、銅版画家として独特のスタンスを築き、その表現の可能性を拡げ続けます。同展ではこれまでの花や動物が登場する作品に加え、少女を絶妙なタッチで描いた新作なども発表、さらに自身の世界観を深めていきます。

 皆様、おはようございます。

 

 ULTRA002はたくさんの方々にお越しいただき、ありがとうございました。
 特別な感慨はないはずだったのですが、明けてスパイラルの前を通ったときにパーテーションがすべて撤去された様子を目にして「あー」とやや淋しいような気分になった次第です。

 

 今回は毎日在中していたこともあり、会期が進むごとにそれぞれのディレクターの方々と和気藹々とした雰囲気も生まれてきたりして、そこで交わしたアート談義(なんて大げさなものではないですけど)も楽しかったり、またアートフェアということで遠方からいらっしゃる方ともお目にかかれたりと、こういう機会でないと得難い体験もたくさん。いや、大変でしたけど楽しかったです。

 

 僕の想像ですが、具体的な数は控えますが、出展希望ディレクターの数から、集客、フェア全体のセールスまで、おそらく僕の予想に近いものになったような気がします。セールスもおそらく今の状況からすると貢献しているように思え、またそれぞれのディレクターに伺うと結構今後に続く話も少なくないようで、そういうことを聞くたびに嬉しく思う次第です。

 

 で、しっかり(というかちゃっかり、笑)カタログの裏表紙が「ULTRA003」になっていたりして、このユニークなフェアはこれからも続いていくと思うのですが、003、004、005....となっていったときに、例えば今30歳のディレクターはあと10回も出展の機会が得られることを考えると、おそらくもっとここのディレクションの個性が際立つ方向へと進化し、洗練されていくような気がしますし、そうであってほしいと思います。「今年の私はこんな感じ!どうだ!」みたいに、それぞれがテーマを据えてアーティストを選定し、壁面を構成していく、その純度がさらに高められたULTRAを想像すると、ワクワクしてきます。そしてこのステージを目指す人が出てくるようになるとさらに活性化していくだろうと(いちおう出展者の条件を満たしているとはいえ、僕みたいな立場でも出られているわけですし。笑顔)。
 そして、「この人のディレクションを観てみたい!」という人も少なくないので、来年はまずはさらにショーとして面白く、そしてそれに伴ってマーケットのリアクションも大きなものにしていけたら、と思う次第です。

 

 FC東京ナビスコカップ優勝の余韻も昨日の「そこでエジミウソンをフリーにしちゃいかんだろ!」でやや萎んじゃったわけですが、そんな気分で明けた今週、7つの展覧会をご紹介致します。

 

岡山伸也展
cultivate the boulder Ⅱ 小野耕石
土屋仁応「夢をたべる獏が夢みる夢」
笠原出 かくれんぼ
国本泰英展
町田夏生 展 -MURMUR-
伊藤雅恵展 [She Has Mountain]

 

 今週は他には、まずシェル美術賞展2009が始まります。そしてMATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/wでの「現代美術二等兵〜駄美術展」、ビリケンギャラリーというなかなか渋いところで開催の大江慶之さんの個展、ARATANIURANOではユニークな面子が顔を揃えるグループショー、そして府中市美術館で、あの青山悟さんの公開制作が行われるのも要注目です。
 ではでは、よろしくお願いします!

伊藤雅恵《She Has Mountain》130×192cm 油彩・キャンバス 2009年
展覧会情報

伊藤雅恵展 [She Has Mountain]
鎌倉画廊
http://www.kamakura-g.com/
神奈川県鎌倉市鎌倉山4-1-11
0467-32-1499
11/14(土)~12/26(土)月火祝休
11:00~18:00
オープニングパーティー: 11/14(土)16:00〜18:00

ex-chamber memo

 1982年生まれ、2008年のVOCA展で佳作賞を受賞するなどで注目を集めるアーティスト、伊藤雅恵(いとう・まさえ)の個展です。
 これまでは花の咲く風景をモチーフに、激しい筆致でダイナミックな抽象世界を生み出してきましたが、同展では制作へのモチベーションを一新すべく、「適度に距離感のある」人物をモデルに据え、その人への印象なども筆に込めるようにして制作された作品を発表。大小合わせて約10点の新作を通じ、溢れる感情が乗り移ったかのような躍動する筆致、キャンバス上で繰り広げられる色彩の衝突が放つ瑞々しいエネルギー、そして新たなコンセプトによって生み出されるこれまでにない奥行き感によって、鑑賞者にポジティブなインパクトを与えます。

町田夏生《Whisper》72.7×60.6cm アクリル・キャンバス 2009年
展覧会情報

町田夏生 展 -MURMUR-
YOD Gallery
http://www.yodgallery.com/
大阪府大阪市北区西天満4-9-15
06-6364-0775
11/14(土)~12/19(土)日月祝休
11:00~19:00
Opening Reception:11/14(土)17:00〜

ex-chamber memo

 1980年生まれのアーティスト、町田夏生(まちだ・なつき)の個展です。
 あたたかな色彩とやさしい風合いを滲ませる丸みを帯びたかたち、それらが繋がり重なって創出されるさまざまな人々の独特の佇まい、そしてその姿を包み込むように咲き誇り、画面から溢れるようにして観る者に迫る無数の花。艶やかな可愛らしさとどこか不安定な危うさとが独特のバランスで内包されたようなシーンからは、独特の豊かさをたたえるダイナミズムが発せられます。また、おおらかな気配の動きのイメージや浮かぶ表情から伝わるさまざまなイメージが、儚い情動とメランコリックな雰囲気を伴う独特の世界観を紡ぎ出し、その深遠さを深く押し広げていきます。

国本泰英《untitled》112×194cm アクリル/キャンバス 2009年
展覧会情報

国本泰英展
BASE GALLERY
http://www.basegallery.com/
東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル1F
03-5623-6655
11/11(水)~12/26(土)日祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:11/11(水)18:00〜
アーティストサイト:http://www.ykunimoto.net/

ex-chamber memo

 緩やかに、しかし緻密に画面上に響くシルエット。幾重かのトーンの差異により、あたたかみとシャープさとが絶妙なバランスで共鳴するユニークな臨場感を創出します。
 1984年生まれのアーティスト、国本泰英(くにもと・やすひで)の、東京では初となる個展です。学校での水泳の授業風景や相撲の一場面など、主にスポーツを絡めながら身近で親しみある光景を取り上げ、そこに登場するさまざまな人々の群像を独自の解釈と大胆な省略とで極めてシンプルに表現。緻密に揺らぐ輪郭と失われる奥行きとで、現実感との距離が絶妙な斬新空間が描き上げられます。

笠原出
展覧会情報

笠原出 かくれんぼ
Art Center Ongoing
http://www.ongoing.jp/
東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
0422-26-8454
11/11(水)~11/23(月)11/16、11/17休
12:00~21:00
Opening Reception:11/14(土)19:00〜
《ゲストトーク》
ゲスト:青山悟(アーティスト)11/13(金)19:00〜
ゲスト:菊池敦己(アート・ディレクター)11/22(日)19:00〜
参加料:1000円(各先着40名様、要予約、1drink込み)
《Pre Ongoing School》
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。
料金:1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様)
同時開催:笠原出展「森・火・山」11/2(月)~28(土)@Music Cafe and Bar NEWPORT

ex-chamber memo

 1969年生まれのアーティスト、笠原出(かさはら・いずる)の個展です。
 さまざまな色やかたちで画面などを楽しげに彷徨う、口元のみで笑顔を表現した、人のかたちのお化け。さまざまなサイズと仕草でさり気なく潜む愛くるしいキャラクターは、ユーモラスな雰囲気を引き出しながら、そこにポジティブな気配をもたらします。これまでさまざまなメディアでその独特のキャラクターを展開させてきましたが、同展では風景画に登場させ、光の表情が丁寧に描き上げられる情景のなかで半透明のお化けたちが無邪気に笑いを振りまきます。

土屋仁応《一角 “Unicorn”》H22.5c×W33×D19cm 檜、彩色、水晶 2009年
展覧会情報

土屋仁応「夢をたべる獏が夢みる夢」
MEGUMI OGITA GALLERY
http://www.megumiogita.com/
東京都中央区銀座5-4-14 銀成ビル4F
03-3571-9700
11/10(火)~12/5(土)日月祝休
12:00~19:00
アーティストサイト:http://yoshimasa-tsuchiya.net/

ex-chamber memo

 まるでその命を無から導き出すように、綿密な彫りと丁寧な仕上げで紡ぎ上げられる木彫の生命たち。実在する生物から空想上のものまでさまざまなモチーフが創り出され、たとえ手のひらに乗るような小さなものでさえも、観る者、接する者の心を捉え、深く豊かな世界へと誘います。
 1977年生まれの彫刻家/アーティスト、土屋仁応(つちや・よしまさ)の手によって作り出される木彫作品からは、儚く繊細な幻想の気配が濃密に放たれます。それが木彫りであることを刹那忘れさせるほどに肌理の細やかな表面は、仄かに脆弱な雰囲気を醸し出し、感情を揺さぶるほどの無垢さがそれぞれの作品にもたらされます。

小野耕石《隘路における諧謔と思惑》猫の頭蓋骨・油性インク・樹脂・壺(第六回犬島時間/岡山県)
展覧会情報

cultivate the boulder Ⅱ 小野耕石
ART FRONT GRAPHICS
http://www.artfrontgraphics.com/
東京都渋谷区猿楽町 29-18 ヒルサイドテラス A棟
03-3476-4869
11/10(火)~11/29(日)月休
11:00~19:00
opening:11/10(火)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 整然と配列を成し、画面より立ち上がる無数の粒子。独創的な立体感を備える画面は、重なる色彩の層によって作品を観る位置や角度でその表情を豊かに変化させます。1979生まれ、本年のshiseido art eggへの参加でも大いに話題を集めたことも記憶に新しい、斬新なアプローチで独自の版表現を追究するアーティスト、小野耕石の個展です。
 シルクスクリーンの手法を採用し、同一の版を100回以上も重ねて刷ることで得られる緻密でシャープな画面は、平面としての表現範囲を超え、三次元的な面白味を鮮やかに創出、壮大で鮮烈なパルスを奏でます。同展では平面作品に加え、立体作品も出展され、その表現の展開に広がりももたらされます。

岡山伸也《一人旅》46×61cm oil on canvas
展覧会情報

岡山伸也展
gallery坂巻
http://gallery-sakamaki.net/
東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
03-3563-1733
11/9(月)~11/21(土)日祝休
12:00~19:00
opening party:11/9(月)17:00〜
アーティストサイト:
http://okayamashinya.web.fc2.com/

ex-chamber memo

 1982年生まれのアーティスト、岡山伸也(おかやま・しんや)の個展です。
 軽やかな彩色と確かな筆致で紡ぎ出される、現実と幻想の狭間に漂うような情景。童話に滲む奇妙さとファンタジックな気配感とが同居し、登場する人々の穏やかでありながらもどこか醒めた表情、人間の意志を持つような動物たちの仕草、さらに圧倒的な迫力とリアリティを伴う景色の描写などが相まって、どこか妖し気で不思議な空気感に満ちる世界が描き上げられます。

Walk on, walk on
with hope in your heart
And you'll never walk alone
you'll never walk alone

 

 皆様、おはようございます。
 現在鋭意開催中の「ULTRA002」。昨年以上に多くの方々にお越しいただいているようで、各方面に感謝でございます。
 なるべく会場にいるようにしているため、いつものギャラリー巡りができていないのが残念ではあるのですが、ここでしかお会いできない方ともたくさんお話しできたり、またほかのディレクターといろいろ情報交換できたりと、充実した時間を過ごしております。

 

 とはいえ、やや疲れておりますが・・・(汗)。
 もとい、ウルトラ002はあと2日、僕は諸々の都合でこの両日は夕刻頃からしか在中できないのですが、ぜひともお出でくださいまし。
 で、今週は8つの展覧会をご紹介致します。

 

画廊の視点 gallerism 2009 gallery-ism in art field #6
さかぎしよしおう展
青木克世 maniera
鈴木まさこ作品展「ZOO-M」
THE BLOOM
有馬かおる れんこんのなか
コイズミアヤ「隣の部屋」
レイコの出雲〈美術〉留学 木村幸恵

 

 今週は、まずは白金コンプレックスの合同オープニングがございます。そして、以前より話題をさらっていたミヅマアートギャラリーの新たなスペースがいよいよこの水曜日にオープンを迎えます。他、imura art galleryでの伊庭靖子さんの個展、YUKA CONTEMPORARYでの津村耕佑さんによるキュレーション展、MA2Galleryでの藤井保さんの個展など、目白押しでございます。
 ではでは、よろしくお願いします!

木村幸恵
展覧会情報

レイコの出雲〈美術〉留学 木村幸恵
手銭記念館
http://www.tezenmuseum.com
島根県出雲市大社町杵築西2450-1
0853-53-2000
11/7(土)~11/30(月)11/4、11/10、11/17、11/24休
9:00〜16:30
入館料:つづくこと09パスポート 大人1000円※
※手錢邸と手錢記念館に開催期間中何度でも入館できます。
◯手錢邸のみ入館 大人500円
◯手錢記念館のみ入館 大人600円
[開催期間中に限り、高校生以下は無料で入館できます]
※11月7日(土)は無料で入館できます。
アーティストサイト:http://www.sachie.info/

ex-chamber memo

 1975年生まれ、先に開催された第1回所沢ビエンナーレ美術展「引込線」での空間を活かしたスケールの大きなインスタレーションでも話題を集めたアーティスト、木村幸恵(きむら・さちえ)の個展です。
 儚げな気配の漂いを現世界に引き出す、ユニークなクリエイション。軽い素材がわずかな空気の流れにさえも反応してゆらりふわりと揺れる透明ビニール素材を用い、人/幽霊の姿や幽玄な気配を巧みな造形で表現、さらに映像作品やさまざまな素材による造形やドローイングなどによって、それらを配することで妖し気な情景を空間に落とし込んでいきます。同展では作家自らが「レイコ」に扮して出雲エリアへ留学、その成果として制作されたさまざまなメディアの作品を発表。併せてイベントやワークショップも開催されます。

コイズミアヤ
展覧会情報

コイズミアヤ「隣の部屋」
ギャラリー椿GT2
http://www.gallery-tsubaki.jp/
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
03-3281-7808
11/7(土)~11/21(土)日祝休
11:00~18:30

ex-chamber memo

 1971年生まれのアーティスト、コイズミアヤの個展です。
 さまざまな造形の中で展開される豊かな空間。ちいさな木箱の中に階段や渡り廊下、ハシゴなどが組み込まれ、穏やかな彩色などで仕上げがなされた作品からは、木材の質感の素朴さも相まって、大人びたファンタジックな気配を訥々と緩やかに紡ぎ出します。

有馬かおる
展覧会情報

有馬かおる れんこんのなか
ZENSHI
http://www.zenshi.com/
東京都千代田区神田岩本町4
03-6206-8078
11/6(金)~12/12(土)日月火休
12:00~19:00
オープニングレセプション:11/6(金)18:00〜

ex-chamber memo

 1969年生まれ、流浪するスペース「キワマリ荘」の運営や、1998年ワタリウム美術館での「to the Living Room」展、水戸芸術館で2007年開催の企画展「夏への扉-マイクロポップの時代」への参加など、独自のスタンスでアートシーンにユニークなアクセントをもたらし続けるアーティスト、有馬かおる(ありま・かおる)の東京での個展が久々に開催されます。
 日常的な感性で紡がれる緩やかな世界観。自然体の姿勢を滲ませながら、素朴な風合いで描かれるさまざまな場面は、用いられる素材の質感や落書き的な軽ささえも深みへと転化され、時おり添えられる言葉とともに豊かなイメージを観る者に想起させます。

展覧会情報

THE BLOOM
ArtJam Contemporary
http://www.artjamcontemporary.com
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
03-5449-8122
11/6(金)〜12/6(日)月休
12:00〜20:00
オープニングパーティー:11/6(金)19:00〜21:00
《参加アーティスト》
青木絵里子 浅井冴子 浅川和音 井階麻未 井上恵子 大江田依未子 河野里沙 小瀬村陽子 小西菜津子 小用ちひろ 神馬啓佑 鈴木美葉 寺村利規 DONA 中田朝乃 抜水摩耶 藤居典子 堀江まや 牧野真耶 増子博子 松浦宏美 村林由貴 安田京平 山口冴子 山本あき

ex-chamber memo

 参加アーティスト総勢25名、それぞれが小品1点を出品。フレッシュな個性がちいさな空間を満たす展覧会が、さまざまなかたちで若手アーティストをシーンに届けるArtJam Contemporaryで開催されます。
 同ギャラリーに加え、G/P Galleryと谷門美術が参画するよる合同プロジェクト。これまで同ギャラリーでフィーチャーされたアーティストから、過去3回開催されたART AWARD TOKYOに参加し注目を集めた作家、さらに未知のクリエイションまで、さまざまな個性が集います。

鈴木まさこ
展覧会情報

鈴木まさこ作品展「ZOO-M」
FOIL GALLERY
http://www.foiltokyo.com/
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル201
03-5835-2285
11/6(金)~11/28(土)日祝休
12:00~19:00(初日:〜18:00)
アーティストサイト:http://mashi-mashi.com/

ex-chamber memo

 1981年生まれのアーティスト、鈴木まさこ(すずき・まさこ)の1年振りの個展です。
 圧巻に密度で展開される、ユーモラスさとダイナミックさとを備える細密世界。有機的なバラエティに富むパターンは増殖するような無限の広がりのイメージをもたらし、それらによって描き上げられる動物の姿は、相当に装飾的でありながらも生命の感触に溢れる表情や独特の堂々とした仕草で不思議な臨場感を放ちます。同展では、これまでのモノクローム主体から、色のある表現へと広がりを見せた新作を発表。また併せて初の画集「ZOO-M」もリリース、さらに力強さと自由さを獲得した独自の世界観が提示されます。

青木克世《Predictive Dream IX》38×32×18cm ceramic, porcelain 2009年
展覧会情報

青木克世 maniera
ラディウムーレントゲンヴェルケ
http://www.roentgenwerke.com
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
03-3662-2666
11/6(金)~11/28(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングパーティー : 11/6(金) 18:00〜
@GALLERY TAGBOAT GALLERY SELECTION:レントゲンヴェルケ

ex-chamber memo

 1972年生まれのアーティストで、セラミックという立体素材でありながら独創的な解釈による平面作品をVOCA展2006へ出品、また同年ヴァイスフェルト-レントゲンヴェルケで開催の「(Rx3)3 (アールエックス・キューブ・キュービック)」やMIZUMA ACTIONでの「眼差しと好奇心」展への参加などで注目を集めた青木克世(あおき・かつよ)のラディウムでの個展が満を持して開催されます。
 圧倒的な緻密さを誇るセラミック。ときおり骸骨や髑髏などを思い起こさせる白の色調と造形で、さらにそこに複雑過剰な装飾が施され、圧巻の密度で神秘性も備わる重厚な世界観を放ちます。加えて「陶」という繊細な素材感、その脆さが、さらに凄まじいほどの緊張感を観る者にもたらします。

さかぎしよしおう
展覧会情報

さかぎしよしおう展
GALERIE ANDO
http://www.ando-tokyo.jp/
東京都渋谷区松濤1-26-23
03-5454-2015
11/3(火)~11/21(土)日月休
11:30~19:00

ex-chamber memo

 1961年生まれのアーティスト。さまざまな想像を膨らませる楽しさが詰まった磁器作品をステディに発表し、六本木クロッシング2007などの展覧会で多くの人々の心をとらえたことも記憶に新しいさかぎしよしおうの個展が今年も同ギャラリーで開催されます。
 スポイトでひたすら積み上げられるセラミックのしずく。それがひとつのかたちとなったとき、サイズの小ささとは裏腹の奥深さを備える独特の世界が導き出されます。同展では、近年制作されたコバルトブルーと白の瑞々しい彩りが楽しいシリーズに変わり、深いグリーンの新作を発表。これまでとは異なる色彩に加え、さらに微妙にしずくの積み上げにも変化がなされ、ちいさな造形に潜む気配がさらに豊かなイメージをもたらします。

展覧会情報

画廊の視点 gallerism 2009 gallery-ism in art field #6
大阪府立現代美術センター
http://www.osaka-art.jp
大阪府大阪市中央区大手前3-1-43 大阪府新別館北館・南館
06-4790-8520
11/2(月)~11/14(土)日休
10:00~18:00(11/3、11/7:~16:00、11/14:~15:30)
展覧会サイト:
http://www.sky.sannet.ne.jp/works/gism09/gallerism09.html

ex-chamber memo

 京都と大阪に数多くの芸術大学があり、国内に留まらず世界へと向けてさまざまなクリエイションをコンスタントに輩出し続ける関西の現代美術シーンの底辺を支えるギャラリーが集い、それぞれが注目するアーティストを紹介する企画が今年も開催されます。
 GEISAI#11での金賞受賞で一気に注目を集めるアーティストで、軽やかなタッチでモチーフをシュールな視点とともにポップに描き、緩さと緊張感とが共存する不思議な世界を創出する中村協子(なかむら・きょうこ)や、アイスクリームや生卵など、さまざまな要素を擬人化させ、ブラックユーアが充満したダークな世界を展開する片山高志(かたやま・たかし)らがフィーチャーされ、それぞれが濃密な個性を発揮、関西のアートシーンの懐の深さが力強く提示されます。