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2009年12月アーカイブ

 皆様おはようございます。
 昨日は美術犬のシンポジウムを拝聴しに府中市美術館へ行ってきたのですが、年の瀬も押し迫るこの時期にほぼ満席でまずは何より、そしてあらためて感じたのが、こういった話を聞くことで自分の考えや思いがより具体的になるのが自覚できるなぁ、と。「共感すること」「やや違うこと」どちらの面においても、曖昧に思い浮かべていたことの輪郭がはっきりしてきて自分自身で「そういうことだったか」と感じること多々、そのことがまずありがたい、得難い機会と思った次第。
 加えて、今回のパネリストの話を傾聴していて、実際に現場で、ご本人がお話しされるのを聴いて感じることは、おそらくそれが何かの媒体を介して知るよりも相当に響くことも実感。特に、Chim↑Pomの卯城竜太さんのお話が興味深く、おそらくこれから彼らの作品を拝見するときにこれまでよりもポジティブな地点から接することができそうで、それがいちばんの収穫です。

 

 さて、今回が今年2009年最後の更新で、今回は年末年始の2週間、1/10までに始まる展覧会から9つをご紹介致します。

 

コトホギス フジイフランソワ展
「The Poster shop」展
前原冬樹 "いろはにほへどちりぬるを"
山本桂輔展 横断
第4回shiseido art egg 曽谷朝絵展「鳴る色ー色と音のあいだに」
桝本佳子展 -パノラマ 陶の風景-
小西菜津子+丹澤和美 "sight to outsight"
Visage vol.2 石庭美和 替場綾乃 木原千春 小橋陽介 坂本真澄 佐藤栄輔 重田みずき 福島淑子
TWS-Emerging 131 柴田英里「The Graceful Monsters(アイドル)」

 

 今年1年ありがとうございました。面白いものに出会えるツールとして、この連載がお役に立てていれば何よりでございます。
 ではでは、皆様、よいお年を。

柴田英里《femmes fatales -Elizabeth Ⅰ-》セラミック、下絵具、釉薬 2009年(撮影:早川宏一)
展覧会情報

TWS-Emerging 131 柴田英里「The Graceful Monsters(アイドル)」
トーキョーワンダーサイト本郷
http://www.tokyo-ws.org/hongo/
東京都文京区本郷2-4-16
03-5689-5331
1/9(土)~1/31(日)月休(祝日の場合開館、翌火曜休)
11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで) 
オープニングイベント:1/9(土)
・アーティストトーク ゲスト/宮村周子氏(編集者/来来 LaiRai)16:00~17:00
・交流会 17:00~19:00 
《同時開催》
TWS-Emerging 132 鎌田あや「私のまわりの目に見えない夢」
TWS-Emerging 133 草刈ミカ「凹凸絵画」
TWS-Emerging 134 高木理枝子「ほんのり、いたい」

ex-chamber memo

 1984年生まれのアーティスト、柴田英里(しばた・えり)が、本年度最後の「TWS-Emerging」に登場します。
 ほぼ実物大でリアルに再現され、しかし頭部は逆さまに取り付けられているセラミックの半身像や胸像。その重厚感溢れるフォルムからは凄まじくシュールな雰囲気が醸し出され、異次元の世界観がユーモラスかつ臨場感たっぷりに展開されます。

展覧会情報

Visage vol.2 石庭美和 替場綾乃 木原千春 小橋陽介 坂本真澄 佐藤栄輔 重田みずき 福島淑子
GALLERY MoMo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
1/9(土)~1/30(土)日月祝休
11:00~19:00
《アーティストサイト》
石庭美和:http://www.k2.dion.ne.jp/~nomad/
替場綾乃:http://ayanokaeba.exblog.jp/
木原千春:http://d.hatena.ne.jp/kihara529/
小橋陽介:http://www.yosukekobashi.com/
佐藤栄輔:http://blogs.yahoo.co.jp/eisukebe2001
福島淑子:http://fukushimayoshiko.cant.to/

ex-chamber memo

 「顔」を主題とした作品を集めたグループショー。
 両国、六本木それぞれのスペースで個展を開催している同ギャラリーお馴染みのアーティスト、替場綾乃(かえば・あやの)、小橋陽介(こばし・ようすけ)、坂本真澄(さかもと・ますみ)、佐藤栄輔(さとう・えいすけ)、福島淑子(ふくしま・よしこ)に加え、これまで開催されたグループショーに参加、しっとりとした風合い、静かで無垢な気配を丁寧な描写で紡ぎ出す石庭美和(いしば・みわ)、同ギャラリーへは初登場、ダイナミックなストロークでおおらかな空間性を紡ぎ、同時に描く行為の身体性がミニマムな面白さを展開し独創的な世界を提示する木原千春(きはら・ちはる)、同じく初登場の重田みずき(しげた・みずき)により、さまざまなアプローチで描かれた「顔」が広い壁面、ならびに空間を満たします。

左:小西菜津子《untitled》60.6×50.0cm 油彩、パネルに綿布 2008年/右:丹澤和美《無題》36×31cm 石膏、墨、パステル 2008年
展覧会情報

小西菜津子+丹澤和美 "sight to outsight"
Gallery Jin
http://www.galleryjin.com/
東京都台東区谷中2-5-22 山岡ビル1F
03-5814-8118
1/9(土)~1/23(土)月火休
12:00~19:00(最終日:~17:00)

ex-chamber memo

 コンスタントに若手作家を紹介しているGallery Jinの2010年最初を飾るのは、ふたりの女性アーティストをフィーチャーした展覧会です。
 2009年のART AWARD TOKYOへの参加でも注目を集め、小西菜津子(こにし・なつこ)は1984年生まれ。簡素な空間性のなかにしっとりとした丁寧な描写で描かれたモチーフと背景となる余白の平面性が、独特の緊張感を導き出します。日本画を学び、またドイツへの留学経験もある丹澤和美(たんざわ・かずみ)は1974年生まれ。シンプルな構図と伸びやかで味わい深いストロークでユーモラスな風合いが紡ぎ出されます。同展では小西が約12点、丹澤が約8点の新作を出展。異なるテイストの個性がパッケージされ、それぞれの緩やかで長閑な雰囲気がやさしく空間を包みます。

桝本佳子
展覧会情報

桝本佳子展 -パノラマ 陶の風景-
INAXガレリアセラミカ
http://www.inax.co.jp/gallery/
東京都中央区京橋 3-6-18 INAX:GINZA2F
03-5250-6530
1/8(金)〜2/2(火)日祝休
10:00〜18:00
アーティスト・トーク:1/8(金)18:30〜19:00

ex-chamber memo

 1982年生まれ、2009年のトーキョーワンダーウォールでの立体・インスタレーション部門での大賞受賞など各方面で注目を集める陶芸家/アーティスト、桝本佳子(ますもと・けいこ)が、INAXが若手の陶芸作家を紹介するスペース「ガレリアセラミカ」に登場します。
 二重、三重に展開されるユーモア、それが豊かな楽しさを奏でるオリジナリティに満ちた陶芸作品。壷や皿などのオーソドックスな陶器と、そこに塔や橋などの建造物、桜や松といった自然物、さらに地図などのモチーフが立体的に重なり、ダイナミックな造形を創出すると同時に、陶芸としての味わい深さやさまざまなモチーフの再現性の緻密さ、鮮やかな彩色と釉薬の艶などにより、力強い説得力や洗練された美も醸し出されます。同展では新作を含めた約8点の作品が展示されます。

曽谷朝絵《鳴る音》2010|SHISEIDO GALLERY,Tokyo Photo:洲崎一志
展覧会情報

第4回shiseido art egg 曽谷朝絵展「鳴る色ー色と音のあいだに」
資生堂ギャラリー
http://www.shiseido.co.jp/gallery/html
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
03-3572-3901
1/8(金)〜1/31(日)月休
11:00〜19:00(日祝:〜18:00)
曽谷朝絵HP:http://www.morning-picture.com/

ex-chamber memo

 今回で第4回を迎えるshiseido art egg。そのトップを、西村画廊で2007年に開催された個展、2009年の横浜ZAIMや四国でのレジデンスにあわせて発表されたそれぞれのインスタレーションなど、さまざまなかたちでシーンにインパクトを与え注目を集める1974年生まれのアーティスト、曽谷朝絵(そや・あさえ)が飾ります。
 ペインティングではやわらかなタッチで情景を描き、幻想的な雰囲気を紡ぎ出しますが、同展では「色が奏でる音の反響」をキーワードに据え、豊かな容積を誇る同スペースにヴィヴィッドな色彩が満ち溢れるインスタレーションを展開。絵の具に加え、カッティングシートや塩化ビニールシートといった鮮やかな発色の素材を多用し、バラエティに富んだかたちで空間に大胆に配色し、透過性や反射性などが生む色彩の変化とそれらが導くダイナミズムにより、「色」と「音」の間に存在する不思議なリアリティを現実空間に引き出す試みがなされます。

山本桂輔
展覧会情報

山本桂輔展 横断
TKG Editions,Kyoto
http://www.tomiokoyamagallery.com/
京都府京都市下京区西側町483(西洞院通/新花屋町通 西南角)
075-353-9992
1/8(金)〜1/30(土)日月祝休
11:00〜19:00
アーティストトーク:1/14(木)17:00〜
レセプション:1/14(木)18:00〜20:00
小山登美夫ギャラリー京都にて同時開催:4人のペインティング展 福永大介、工藤麻紀子、桑久保徹、大野智史

ex-chamber memo

 これまで同ギャラリーでは3度の個展を開催。2009年春の個展では高さ5mを超える木彫作品を含む圧巻のクリエイションを展開し鑑賞者の度肝を抜くなど、新作発表のたびに圧倒的な世界観を提示する1979年生まれのアーティスト、山本桂輔(やまもと・けいすけ)が、京都のスペースに初めて登場します。
 力強い発色で展開される、濃密な世界。斬新なパースペクティブで繰り広げられる情景は壮大なスケール感と同時に絵の具の物質感も強烈なほどに活き活きと発せれます。また時おりレリーフ状に絵の具が画面に立体的に施されるなど、さまざまなテクスチャーで構成されるペインティングは、アグレッシブで分厚い気配で観る者の感性を引き込みます。同展では新作のドローイング数点と、同じく新作のペインティング12点を発表。それぞれから放たれるエネルギッシュな雰囲気が空間を満たします。

前原冬樹《一刻》(部分)h77.5×w10×d3cm 桂、油彩 2009年 photo by Keizo KIOKU
展覧会情報

前原冬樹 "いろはにほへどちりぬるを"
YOKOI FINE ART
http://www.yokoifineart.jp/
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
03-6276-0603
1/8(金)~1/30(土)日月祝休
11:00~19:00
アーティストレセプション:1/8(金)18:00〜19:30

ex-chamber memo

 1962年生まれのアーティスト、前原冬樹(まえはら・ふゆき)。2008年におぶせミュージアムで開催された個展も大いに話題を集めたことも記憶に新しいこの稀代の彫刻家の、同ギャラリーではおよそ1年ぶりとなる個展が開催されます。
 日常に潜むさり気ない情景、存在が淡々と刻む時間。そこにあるものが、それらが存在する場所ごと緻密に彫り出される木彫作品は、圧倒的な再現性の高さにより観る者に純粋な感動を与えます。同展では新作3点を発表、使い込まれたモチーフが醸し出す人の気配、その残り香も臨場感たっぷりに表現され、それらとの対峙によって豊かな時間の創出も促されます。

展覧会情報

「The Poster shop」展
hpgrp GALLERY 東京
http://www.artdiv-hpf.com/tokyo
03-3797-1507
東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビルB1
1/8(金)〜1/17(日)会期中無休
11:00〜20:00
《参加アーティスト》
大西真平澁谷忠臣谷村友D[di:]太湯雅晴ryoono
オープニングレセプション:1/8(金)19:00〜21:00

ex-chamber memo

 同ギャラリーゆかりのアーティストを中心に、6名のクリエイターの作品をポスターで紹介、展示するユニークな企画が開催されます。
 独特のポップワールドを展開する大西真平(おおにし・しんぺい)、幾何学的なパターンでさまざまな空間をダイナミックに導き出す澁谷忠臣(しぶや・ただおみ)、紙幣のパロディを繰り広げ、高い再現性がユーモラスさを加速させ深い世界観も創出する太湯雅晴(ふとゆ・まさはる)、うねる有機的なパターンが広がり、グラフィティ的なアプローチで豊かな空間を生むryoono(リョウ・オノ)ほか、独創性の高い個性を持つアーティストがオリジナルのポスターを制作。それぞれの世界観が響き合い、より身近な距離感でアートの面白さが提供されます。

フジイフランソワ《完熟桃太郎 (部分)》560×1390mm
展覧会情報

コトホギス フジイフランソワ展
新宿タカシマヤ10階美術画廊
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
03-5361-1111
12/30(水)〜1/11(月)1/1休
10:00〜20:00(12/31:〜18:00、1/2:〜19:30、1/3・1/9:〜20:30、最終日:〜16:00)

ex-chamber memo

 2008年に豊田市美術館で開催された個展も話題を集めた名古屋在住の日本人アーティスト、フジイフランソワの個展です。
 妖艶なタッチで描かれるエキゾチックの情景やモチーフ。若冲や光琳ら日本の絵画の風合いに大胆な解釈を加え、そこに独自性が加味されることで幽玄な気配がより濃密に、かつ繊細に描き出されます。同展では新作と近作を交えた40点が展示されます。

 皆様おはようございます。

 

 昨日、21日の日曜日は横浜方面へ行く予定が、諸々で家を出る時間が遅くなり、結局横浜には寄らず鎌倉画廊のみ。その道すがらのこといくつか。

 

 その1。今みたいな生活スタイルになって「アート」とか「ギャラリー」とかいう言葉におそらく普通の人よりも余計に反応するようになっていると思われるのですが、自転車でいつもの道を通っていると「アート」の文字を視界が捕らえる。お、と思うとその続きが「引っ越しセンター」で、ああ、疲れてるのかなぁ、と。

 

 その2。その十数分後。「パリパリスープのチキンカレー」というのを目にして、「スープがパリパリかー、おいしそうだなぁ。。。」と思うに至り、刹那、スープがパリパリてどんな。ああ、疲れてるのだなぁ、と。ちなみに正しくは「パリパリチキンスープカレー」の模様。

 

 その3。鎌倉画廊からの帰り、画廊を出た瞬間に目の前のバス停からバスが出発、「あー。。。」と思ってバス時刻表を見て時計見たら次のバスが来るまであと20分。さすがに寒い中待つのはきついなぁ、ととりあえず駅のほうへと歩くことに。で、数分歩いたところで時刻表を思い返し、次のバスまで20分だったけど、1本前のバスが確か4分前、バスは遅れることしばしばだしもしかしたら1本前のバスだったのかも、と思った瞬間、まるで計ったかのようなタイミングでバスが通り過ぎるという。結局その先で湘南モノレールに初めて乗る。

 

 その4。湘南モノレール、吊られた状態で走行する車両の乗り心地は、普通なら足下から揺れるのが天井を軸に揺れるものだからちょっとヘンな感じで新鮮。ただし車窓からの景色よりも、車両のジョイント部分がカーブの度にワッサァワッサァと結構な音立てながらグネグネ歪むのに目が釘付け。

 

 その5。寝違えた首がまだ痛い。

 

 ・・・そんなこんなで今年もこんな時期ですので、今年印象に残っている展覧会を思い返してみたり読んだ本や聴いたCDなど面白かったものを挙げてみたりでございます。
 では、今週はさすがに少ないかな、と思ったのですが案外あるもので、7つの展覧会をご紹介致します。

 

HOTARU展 #1 大窪美咲
大田和亜咲宜展
ヘルマン・ガブラー展「The Surface between the Two」
躍動するイメージ。- 石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流 -
佐藤温 ON STAGE
• ノー・モア・オルタナティブ 白須純、いらはらみつみ、ボブ・シェイブ、アレックス・ボール他
「discollage -ものの組み合わせには何かルールがありますか。」阿部大介 糸崎公朗 小林史子 彦坂敏昭 八木貴史

 

 年末ですので今週から始まる展覧会は数自体が少なく、他だとArtJam Contemporaryでの海老原優さんの個展あたりが楽しみです。
 ではでは、よろしくお願いします!

糸崎公朗《フォトモ「江古田ゆうゆうロード」》2003年 小林史子《Traveling・No return》h80.0 × w80.0cm Lamda print 2009年 彦坂敏昭《像画(スカスカな無根拠)》h177.0 × w114.0cm 凹版、ジグレー、顔料、アクリル、水彩、鉛筆、ペン/紙 2009年
展覧会情報

「discollage -ものの組み合わせには何かルールがありますか。」阿部大介 糸崎公朗 小林史子 彦坂敏昭 八木貴史
YUKA CONTEMPORARY
http://www.yukacontemp.com/
東京都文京区関口1-30-9
03-5272-2476
12/26(土)~1/23(土)日火休
※12/29まで毎日開廊、12/30〜1/5冬期休廊
11:00~19:00
オープニングレセプション:12/26(土)18:00〜
シンポジウム:1/23(土)16:00〜18:00
《アーティストサイト》
糸崎公朗:http://www.itozaki.com/
小林史子:http://www1.tcn-catv.ne.jp/fumikokobayashi/
彦坂敏昭:http://www.tohico.com/

ex-chamber memo

 5名のアーティストをフィーチャーしたグループショー。
 加熱させ元のかたちから変容した樹脂などの素材で物質の再構築を試み、極度に抽象性を増した奇妙な質感で異次元を提示する阿部大介(あべ・だいすけ)、さまざまな情景の写真を切り抜き再構築、三次元化させる「フォトモ」という技法でユニークな空間を創り出す糸崎公朗(いとざき・きみお)、既存のものを壁面や床に配置、あるいは塊を構成し、ユニークな景色を導き出す小林史子(こばやし・ふみこ)、ひとつの画像を分解し、版やドローイングなどを駆使して異質な風景へと変容させ、無機的な混沌を生む彦坂敏昭(ひこさか・としあき)、多色の色鉛筆を樹脂で固めて削り出し、独創性の高い彫刻作品を制作する八木貴史(やぎ・たかし)と、用いる素材やアプローチのユニークさが際立つクリエイションをパッケージ。極めてオリジナリティの高い表現を集めることで、その可能性の提示も試みられます。

白須純 いらはらみつみ Alex Ball
展覧会情報

ノー・モア・オルタナティブ 白須純、いらはらみつみ、ボブ・シェイブ、アレックス・ボール他
eitoeiko
http://eitoeiko.com/
東京都新宿区矢来町32-2
03-6479-6923
12/23(水)~1/30(土)月火・12/28〜1/8休
12:00~19:00
ヴェルニサージュ:12/23(水・祝)15:00〜17:00
新年会:1/9(土)15:00〜17:00
《アーティストサイト》
Alex Ball:http://www.alex-ball.com/

ex-chamber memo

 大小さまざまなギャラリーがオープンし、ふたたび注目を集める神楽坂を中心とする界隈。そこに今年秋開廊し、吹き抜けによって得られる天井高と広い壁面に加え、自然光も取り込み、これまでにないユニークな構造の空間としても話題を集める「eitoeiko(えいとえいこ)」での企画第3弾として、実験精神に満ちるクリエイションを集めたグループショーが開催されます。
 大理石などに有機的な描写を刻む白須純(しらす・じゅん)、伝統的な素材である漆を用いて現代的なイメージを展開するいらはらみつみ(伊良原満美)、艶やかに描写されるさまざまなモチーフの油彩画で深遠な気配を導き、こけら落としのグループショーでも紹介され好評を博したAlex Ball(アレックス・ボール)ほか、さまざまな世代のユニークな個性が紹介されます。

佐藤温《虹のブタ》F10 アクリル・キャンバス 2009年
展覧会情報

佐藤温 ON STAGE
東京日本橋高島屋6階 美術画廊X
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/
東京都中央区日本橋2-4-1
03- 3211-4111(代表)
12/23(水)~1/11(月)1/1休
10:00~20:00(12/31:〜18:00、1/2:〜19:00)

ex-chamber memo

 1987年生まれのアーティスト、佐藤温(さとう・おん)の同スペースでは2007年以来2度目となる個展です。
 漫画やアニメーションから影響を受け、キャラクタリティティックなモチーフを自由に描き、独自のファンタジーを展開。とめどなく湧き出すイメージを、そのフレッシュさを保ったまま闊達に表現し、それぞれの画面からポジティブな雰囲気が溢れます。同展ではドローイングやアクリル画約30点を発表され、さらに深化するSF世界が繰り広げられます。

石田尚志《海の映画》2007年(ヴィデオ作品)
展覧会情報

躍動するイメージ。- 石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流 -
東京都写真美術館 地下1階展示室
http://www.syabi.com/

東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内
03-3280-0099
12/22(火)〜2/7(日)月休(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
※12/28〜1/1冬期休館
10:00〜18:00(木、金:〜20:00、1/2、1/3:11:00〜) 
一般:500(400)円
学生:400(320)円
中高生・65歳以上:250(200)円
※( )は20名以上団体および東京都写真美術館友の会、上記カード会員割引
※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※東京都写真美術館友の会会員は無料
※第3水曜日は65歳以上無料
アーティストサイト:http://www.geocities.jp/office_ishidatakashi/

ex-chamber memo

 平成20年度より始まった、収蔵作品を中心に多彩な特別展示と併せて映像作品を紹介するシリーズ企画[映像をめぐる冒険]。第2回となる同展では、1972年生まれのアーティスト、石田尚志(いしだ・たかし)の作品を中心に、抽象性の高いアニメーションが上映されます。
 ひとつの画面や支持体に僅かずつ描写が描き加えられ、その度に一コマを撮影していくという気が遠くなるほどの時間を費やして制作される石田のアニメーションは、身の毛もよだつような強烈に妖しい情景が展開され、凄まじく濃密な時間が提示されます。他、さまざまな時代の作品やアニメーション史なども各コーナーで紹介され、多角的にアブストラクトな映像世界が紹介されます。

Hermann Gabler《Untitled》50×50cm Acrylic paint on canvans 2009年
展覧会情報

ヘルマン・ガブラー展「The Surface between the Two」
SANAGI FINE ARTS
http://sanagijima.com/
東京都中央区日本橋茅場町2-13-8 第一大倉ビル1F
03-5640-6882
12/22(火)〜2/13(土)日月祝・12/27〜1/11休
12:00〜19:00
オープニングパーティー:12/22(火)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 1958年生まれ、ドイツ、オランダを中心に活動するアーティスト、ヘルマン・ガブラー(Hermann Gabler)の日本初個展です。
 具象的なモチーフや幾何学的な構造で展開される静謐な情景。テキストと同時に提示されるなどユニークなアプローチも取り入れられ、また硬質な色調と知性あふれる遊び心とで生み出される空間性が、観る者の探究心を刺激し深遠な世界へと誘います。同展では6点の新作が発表されます。

大田和亜咲宜
展覧会情報

大田和亜咲宜展
アートスペース羅針盤
http://rashin.net/
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル2F
03-3538-0160
12/21(月)~12/26(土)
11:00~19:00(金:〜21:00、最終日:~17:00)
クリスマスパーティー:12/23(水)16:00〜
アーティストサイト:http://www.geocities.jp/asagi430/

ex-chamber memo

 1978年生まれのアーティスト、大田和亜咲宜(おおたわ・あさぎ)の個展です。
 丁寧な筆致と時おり織り交ぜられる大胆な色彩で綴られる、さまざまな情景。巧みに再現される光の表情とわずかにぼやけるような描写はやさしく温かな雰囲気を導き出し、そこに流れ過ぎ行く時間性も画面より緩やかに醸し出されます。

大窪美咲
展覧会情報

HOTARU展 #1 大窪美咲
GALERIA SOL
http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL
東京都中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビルB1F
03-5537-6960
12/21(月)〜12/26(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:00)

ex-chamber memo

 同ギャラリーが20代から30代前半の若手アーティストを紹介する、新たに始まる企画「HOTARU」展の第一弾として、アーティスト、大窪美咲(おおくぼ・みさき)の個展が開催されます。
 ふわりと浮遊するような情景。やわらかな色彩で描き上げられるさまざまな景色は、そこに漂う気配や温度感なども醸し出され、やさしく記憶を刺激するような穏やかな雰囲気が導き出されます。同展では約10点の作品が発表されます。

 皆様、おはようございます。
 最近買ったCD「A3 RASTER-NORTON ARCHIV 3」が相当に面白くて、このところこればかり聴いてます。RASTER-NORTONとか実はあまりよく分かってないのですが(この手のジャンルを扱う音楽レーベル、位の認識)、テクノロジーを駆使して斬新でソリッド、ストイックなグルーヴや音響を創り出すこの界隈の音にいつだったかハマり始め、今年もこの手のCDをそこそこ購入、聴いている次第。未だにCDも実際に足を運んで買いにいっているのですが、このところまず向かう先は十把一絡げで現代音楽とジャズのフロア、そのあたりをウロウロ彷徨い、試聴などして「あ、これは聴く」と感じたものを買って帰る、そんな感じで。
 で、随分音楽のほうも疎くなって、新しいものが出ると飛びついていたのも今は昔、この手の音楽はジャンル分けがけっこう細かく分類されているようでなかなか把握できず、ドローンだのダブステップだの知ってたのから知らなかったのまでいくつもあって覚えられなくてやや難儀、しかし逆に例えば新宿渋谷のタワーレコードはこのジャンルの試聴コーナーが充実しているのでいつもちょっと立ち寄れる時はワクワクしながらヘッドホンを装着するのであります。

 

 ・・・・・こういう話(しかもオチなし、取り留めもなし)でいいのかどうか...(汗)

 

 今週も7つの展覧会を紹介致します。

 

有留拓人 ストレートホワイト
青木瞳展
天明屋尚 風流(ふりゅう)
mori-nomiyama 企画第一弾「モエイヅルPOP」
大西伸明展 Chain
小西紀行「個として全」
栗田咲子[数珠の茂み]

 

 年末でも比較的活発で、今週はTAMADA PROJECTS TEMPORARY CONTEMPORARYでの「イセ文化基金が支援する若手作家達展」、artdish gでの永岡大輔さんの個展,eN artsでの松田敬介さんの個展、TAKE NINAGAWAでの喜多順子さんの個展あたりが楽しみ,そして神奈川県民ホールギャラリーで始まる「日常/場違い Everyday life Another space」では、雨宮庸介さんや泉太郎さんなど、ユニークな面子が揃っていてこれは是非観たい、と思う次第です。横浜美術館での束芋さんの個展と併せ、今週日曜日に予定している横浜界隈でのアート巡りは充実しそうです、
 ではでは、よろしくお願いします!

栗田咲子《ぴんくハイク》130.5×162.2cm Oil on Canvas 2009年
展覧会情報

栗田咲子[数珠の茂み]
FUKUGAN GALLERY
http://fukugan.net
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-20-4F
06-6253-3266
12/19(土)~2/13(土)日月火・12/27~1/12休
13:00~20:00
パーティ:12/26(土)19:00〜
※五十嵐その、栗田咲子のふたりによるユニット「グビラ」のライブ、軽食付き
charge:¥800

ex-chamber memo

 1972年生まれのアーティストで、来年始めに国立国際美術館で開催される「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」への参加でも話題を集める栗田咲子(くりた・さきこ)。同ギャラリーでは昨年秋以来、およそ1年ぶりに開催される個展です。
 軽やかでときに濃密な色彩感で綴られるファニーな情景。随所に織り交ぜられる、独特のタッチで創出される端正な「和」の風合いも味わい深く、また登場する人物や動物の素朴な表情、それらがひとつの画面に収まって生み出される空間性や関係性が独特の雰囲気を導き出していきます。

小西紀行《無題》h130.3×w89.4cm キャンバスに油彩 2009年
展覧会情報

小西紀行「個として全」
ARATANIURANO
http://www.arataniurano.com/
東京都中央区新富2-2-5 新富二丁目ビル3A
03-3555-0696
12/19(土)~1/30(土)日月祝・12/27~1/8休
11:00~19:00
オープニングレセプション:12/19(土)18:00〜20:00

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 闇のなかに浮かぶような独特の気配の無垢な肖像群を描き、シーンに鮮烈かつ深遠なインパクトを放った初の個展「人間の家」から約2年。以降、横浜美術館併設のカフェでの個展やVOCA展2009への出展、また韓国・ソウルでの「エモーショナル・ドローイング」展への参加など、着実にキャリアを重ね現在に至る1980年生まれのアーティスト/ペインター、小西紀行(こにし・としゆき)の同ギャラリーでの2回目の個展が開催されます。
 東洋の宗教哲学から思い浮かんだという造語「個として全」をタイトルに据えた同展では新作約10点を発表。キャンバスを這う独特のタッチのひとつひとつ、そして用いられる色彩からはより濃密な雰囲気が奏でられ、ストイックに、そしてある達観とともに自身の表現を展開、さらに深化された世界観が創出されます。

大西伸明
展覧会情報

大西伸明展 Chain
Gallery Nomart
http://www2.nomart.co.jp/
大阪府大阪市城東区永田3-5-22
06-6964-2323
12/19(土)~1/23(土)日祝・12/29〜1/5休
13:00~19:00
オープニングパーティー:12/19(土)17:00~
アーティストサイト:http://www.nomart.co.jp/~onishi/

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 高い再現性と、そこはかとなく漂う儚げな気配。鉛筆や傘、コップなどの日用品や木の枝、動物の角など型取り半透明の硬化プラスチックで成形、緻密な彩色も施すことでその表層を提示しながら、しかし絶妙に残されるその素材感やそれ自体の朽ちゆく宿命をも押し出すことで、事物の本質を深く掘り下げていきます。
 1972年生まれのアーティスト、大西伸明(おおにし・のぶあき)。彼の同ギャラリーでの改装後初となる個展では、これまでの展開に加え、版画やドローイング、さらに近年力を注いでいる映像作品や音楽というメディアに挑んだものも発表。制作の上で常に意識されるイメージの反復や連続する事象の、さまざまなかたちでの提示が試みられます。

photo by TANKA (C) 2009 TANKA
展覧会情報

mori-nomiyama 企画第一弾「モエイヅルPOP」
GALERIE SHO CONTEMPORARY ART
http://www.g-sho.com/
東京都中央区日本橋3-2-9 三晶ビルB1F
03-3275-1008
12/18(金)〜1/23(土)日祝・12/29〜1/3休
11:00〜19:00(土:〜17:00)

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 同ギャラリーのスタッフ、森晃子(もり・あきこ)と野見山佳恵(のみやま・よしえ)によるアート・プロデュース・ユニット「mori-nomiyama」が始動、そのデビュー企画が開催されます。
 国内外の巨匠から若手までさまざまなクリエイションに日々接することで得た経験と磨いたセンスに加え、本来持つ嗜好も存分に発揮しながらさまざまな作家・作品をセレクト。より自由な感性で、同ギャラリーの空間をキュートに彩ります。

天明屋尚《思念遊戯》180×165.5cm アクリル絵の具、金箔、木 2009年 撮影:宮島径 (C)TENMYOUYA HISASHI Courtesy Mizuma Art Gallery
展覧会情報

天明屋尚 風流(ふりゅう)
ミヅマアートギャラリー(市谷田町)
http://www.mizuma-art.co.jp
東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
03-3268-2500
12/16(水)~1/30(土)日月祝・12/27〜1/7休
11:00~19:00
オープニングレセプション: 12/16(水)19:00〜21:00
アーティストサイト:http://www3.ocn.ne.jp/~tenmyoya/

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 今年11月初め、5mを超える天井高を誇り、黒畳の和室なども備えるスペースとして華々しくオープンした市谷田町のミヅマアートギャラリー。こけら落としのグループショーに続き、1966年生まれ、独特のスタンスで現在のアートシーンに斬新なインパクトを放ち続けるアーティスト、天明屋尚(てんみょうや・ひさし)の個展が開催されます。
 同展では金箔を画面全体に配した大作「思念遊戯」や宮本武蔵の五輪書からアイデアを得た5枚組の作品などを発表。美しい絵肌で繊細に刺青などのモチーフが描き上げられ、さらに額縁や装飾にも趣向を凝らし、人々を絢爛の景観で驚かせ楽しませる「風流(ふりゅう)」の気配で新スペースの広大な空間を満たします。

青木瞳
展覧会情報

青木瞳展
ギャラリー坂巻
http://gallery-sakamaki.net/
東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
03-3563-1733
12/14(月)~12/26(土)日祝休
12:00~19:00
アーティストブログ:http://aokhtm.blog116.fc2.com/

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 1987年生まれのアーティスト、青木瞳(あおき・ひとみ)の個展です。
 圧巻の筆致で描き切られる細密の世界。幾重にも重なる花弁や無数に連なる鱗を思い起こさせる有機的なパターン、または装飾的なモチーフをペンで大小の画面に描き込み濃密な情景を展開、魑魅魍魎としていながらも女性的な繊細さ、優雅さを感じさせる世界を導き出します。

有留拓人
展覧会情報

有留拓人 ストレートホワイト
GALLERY b.TOKYO
http://www.gallery-b-tokyo.com/
東京都中央区京橋3-5-4 吉井ビルB1F
03-5524-1071
12/14(月)~12/19(土)
11:00~19:00(金:~21:00、最終日:17:00)

ex-chamber memo

 アーティスト、有留拓人(ありどめ・たくと)の個展です。
 力強い筆致で描かれる肖像群。骨太のストロークをダイナミックに重ねながらさまざまな人物の表情や仕草を濃密に表現し、大きな画面いっぱいに描き出される人々は重厚な存在感を放つとともに、その奥に潜む意思すら生々しく表出していそうなほどの臨場感も醸し出します。

 皆様おはようございます。
 この週末は今年最後の遠征敢行、名古屋ー京都ー大阪で一泊、途中春日井市に寄って帰京、と相当無茶な予定を組んで行ったのですが、名古屋で愛知県美術館を出る頃に雨に降られた以外は奇跡的に天候にも恵まれ、およそ当初立てていた予定をほぼこなすことができて、今回はよくやった、自分を褒めてあげたい、と。
 行く先々でたくさんの方とお目にかかり、よくしてくださるのでそれはもう毎度毎度ありがたく。ただ今回は昼食べる時間を惜しんで必至に自転車を運び、乗り、動いたこともあり、最後の帝塚山画廊への道程ではもうヘロヘロ、腹が減って腹が減って。レセプションでいただいた軽食がいつも以上にありがたかった次第。

 


 そこからさらに移動して、ちょっとだけ顔を出したAD&A Galleryへ。この日はトークショーが開催され、僕が戻ったときがちょうど終わった頃だったのですが、それはもう盛況だったことが伺えるほどの人の数が溢れていて、あー、時間的に無理だったとしてもお話を聞きたかったなぁ、と。

 

 翌日、たいてい一泊して明けて日曜日の朝は大いに持て余すのですが、ちょうど前日にお会いしたGallery MoMoの若頭、杉田さんがGallery Denで始まる小橋陽介さんの個展の展示作業を行なうとのことだったので、無理言ってお手伝いさせていただくことに。結局ほとんど何もしなかった(汗)感じでやや申し訳ない気持ちになりつつも、なんとか時間をやり過ごし、日曜日に開いているいくつかの展覧会を観たあと、京都にもう一度寄るつもりが時間に余裕がなくなり、結局今回の最終目的の春日井市へ直行。愛知県の美術系大学出身者の展覧会で、こちらも土曜日に作家全員が揃っての企画があってこれに伺えなかったのもしょうがないとは言え残念だったのですが、見応えのある大作力作がずらりと並んでいて壮観、加えてなかなか観られないアーティストの作品に出会えたこともあり、満足した次第。

 

 いつもより早く帰京できたことでさらに都内でひとつ展覧会を観ておけて、善美観られた分わけではないので満点ではないものの、実に達成感のある週末でございました。

 

 ではでは、今週は7つの展覧会をご紹介致します。

 

小林美樹 --鋭利なる球体--
小橋陽介展
木村くんと川見くんと
今井喬裕展 -Radical Classic-
長谷川冬香 "殻"
西原功織 Archives -New paintings and Drawings- archive-A
南条嘉毅展「際景」~伊勢詣1~

 

 今週は、まずは何といっても横浜美術館で始まる束芋さんの個展、原美術館での個展も大いに話題を集めましたが今回もさらに盛り上がること必至の様相で楽しみ、あと国立新美術館で開催の「Domani・明日展2009」も興味深いアーティストが参加されるので興味津々、他、LOWER AKIHABARAでの森栄二さん、和田画廊での前田正憲さんの個展も面白そうです。
 ではでは、よろしくお願いします!

南条嘉毅《鶴見川》72.8×103cm 土、アクリル絵具、綿布、パネル、他 2009年 ©Yoshitaka Nanjo courtesy of YUKARI ART CONTEMPORARY
展覧会情報

南条嘉毅展「際景」~伊勢詣1~
YUKARI ART CONTEMPORARY
http://www.yukari-art.com
東京都目黒区鷹番2-5-2-1F
03-3712-1383
12/12(土)~1/23(土)日月火(水:事前予約制)・12/20~1/5休
11:00~19:00(最終日:~17:00)

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 絵画の中にダイレクトに収められる、描かれる場所の気配。さまざまな風景は巧みな描写性とスマートかつシャープな省略とを織り交ぜながらユニークなスケール感を生み出し、そしてそこにその場所で採取された土が用いられることで、独特のマチエルの獲得とともにその場所と直接的なコネクトが創出されていきます。
 これまで開催される展覧会ごとにさまざまな場所に焦点を当て、ひとつのシリーズとしてその風情を描き上げてきた1977年生まれのアーティスト、南条嘉毅(なんじょう・よしたか)。同展では伊勢詣で道程を取り上げ、およそ10点の作品により、日本橋から伊勢へと向かう道中の風光明媚な情景を、独自の世界観とともに導き出していきます。

西原功織
展覧会情報

西原功織 Archives -New paintings and Drawings- archive-A
A-things
http://www.a-things.com
東京都武蔵野市吉祥寺本町4-6-2 SATOH BLDG.1F
0422-20-3088
12/12(土)~1/21(木)月火・12/28〜1/5休
13:00~19:00

ex-chamber memo

 1978年生まれのペインター、西原功織(にしはら・こうし)の個展です。
 豊かな色彩感、そしてストロークの生々しい痕跡、その表情によってもたらされるさまざまなイメージ。ユニークな視点で風景から静物、さらには抽象的なパターンの構造などあらゆるモチーフを画面に収め、それをおおらかな筆の運びで描くことで独特のダイナミズムを創出すると同時に、描く行為自体の面白味を直接的に鑑賞者に届けます。同展はペインティングとドローイングとを織り交ぜて発表、今会期の「archive-A」と1/31からの「archive-C」とを通じて独創的な世界観が展開されます。

長谷川冬香《冬眠》130.3×194cm 油彩、キャンバス 2009年
展覧会情報

長谷川冬香 "殻"
YOKOI FINE ART
http://www.yokoifineart.jp/
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
03-6276-0603
12/11(金)~12/26(土)日祝休
11:00~19:00
アーティストレセプション:12/11(金)18:00〜19:30

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 前回の個展「キラり」で女声の頭髪をモチーフとしたシリーズ的なペインティング作品を発表、リズムと統一感のある空間を導き出し好評を得た1981年生まれのアーティスト、長谷川冬香(はせがわ・ふゆか)が1年ぶりに登場、同ギャラリーでは3度目の個展が開催されます。
 同展では膨らむシーツやカーテンなど、これまで度々主題として取り上げられてきたモチーフに挑み、かわいらしさ、そして艶かしさを醸し出すピンクのトーンが画面を覆い、そこに繊細なタッチで、その風景に漂う人々の残り香を思い起こさせる独特の雰囲気に満ちた物語を展開していきます。

今井喬裕《Flower》97.0×162.0cm 油彩/キャンヴァス
展覧会情報

今井喬裕展 -Radical Classic-
TAIMEI Contemporary art
http://www.taimei-g.com/c/
東京都中央区銀座7-3-5 リクルートG7ビル B1
03-3574-7225
12/10(木)~12/18(金)
10:00~19:00(土:~18:00、日:11:00~17:00)
アーティストサイト:http://www.geocities.jp/g_stand645/

ex-chamber memo

 1986年生まれのアーティスト、今井喬裕(いまい・たかひろ)の個展です。
 クラシカルな風合いも伝わる重厚な写実性。圧倒的な描写力で描かれる女性は表情の豊かさや仕草の艶かしさが丁寧に再現され、あたかも舞台を見ているような緊迫感・緊張感を漂わせながら、しかし同時にどこまでも広がっているかのような闇を思い起こさせる背景の色調がモチーフの存在感を鮮烈に引き立てます。

左:木村充伯、右:川見俊
展覧会情報

木村くんと川見くんと
Kenji Taki Gallery Tokyo
http://www.kenjitaki.com/
東京都新宿区西新宿3-18-2-102
03-3378-6051
12/9(水)~12/26(土)日月祝休
12:00~19:00
木村充伯サイト:http://mitsunorikimura.blogspot.com/

ex-chamber memo

 愛知県在住のふたりのアーティストのフレッシュな個性をパッケージした展覧会が同ギャラリーの東京のスペースで開催されます。
 1983年生まれの木村充伯(きむら・みつのり)は粗い仕上がりによってユーモラスな木彫作品や油絵の具のみを用いたちいさな彫刻作品を制作、素材の質感を直接的に表出し、独特のフォルムと配色から力強さとコミカルさ、そして独特の味わいを滲ませる濃密な気配が醸し出されます。
 1981年生まれ、本年のVOCA展への参加でも話題を集めた気鋭のペインター、川見俊(かわみ・しゅん)は、パネルにペンキで建造物などをシャープに描き、力強い発色とスケールの大きな画面構成で独創的なダイナミズムを創出していきます。

小橋陽介
展覧会情報

小橋陽介展
Gallery Den
http://gallery-den.net/
大阪府大阪市西区京町堀1-13-2藤原ビル5F
06-6447-7886
12/7(月)~12/19(土)日休
12:00~19:00(土:~17:00)
アーティストサイト:http://www.yosukekobashi.com/

ex-chamber memo

 画面の中で無邪気に、むしろ無軌道にさまざまな仕草が繰り広げられ、一転してアンニュイな表情も時おり浮かべながらさまざまな雰囲気が導き出されるセルフ・ポートレイト。1980年生まれのアーティスト、小橋陽介(こばし・ようすけ)は徹底して自画像を描き、自らを想像上のあらゆるシチュエーションに投げ込みながら、ユーモラスでファニーな世界をダイナミックに展開していきます。
 東京での個展から約3ヶ月と短い間隔で開催される今回の個展では、作品によって鳥や動物などもこれまで以上に大胆に登場、ジャングルのような鬱蒼としていて、しかし底抜けの明るさも備わる痛快な混沌が繰り広げられます。

展覧会情報

小林美樹 --鋭利なる球体--
文京アート
http://bunkyo-art.co.jp/
東京都中央区八重洲2-11-7 ます美ビル2F
03-5255-3866
12/7(月)~12/19(土)日祝休
11:00~18:30

ex-chamber memo

 1986年生まれのアーティスト、小林美樹(こばやし・みき)のおよそ1年ぶりの個展が開催されます。
 膨らむような独特のタッチで描かれる、ユーモラスさと暗さとが共存するシュールな世界。日常的な場面をピックアップし、そこに朴訥とした存在感とコミカルな気配を醸し出すキャラクターを登場させながら、レイドバックしたような独特なセピア感が印象的な色調でさまざまなシーンを紡ぎ出し、不思議な温もりも伝わる緩い和み感を満ち渡らせていきます。同展では100号の大作を含む約15点の新作で構成されます。