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2010年1月アーカイブ
永山真策《portrait 24》910×727mm oil on canvas 2009年
展覧会情報

永山真策展「portrait」
GALLERY MoMo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
2/6(土)~2/27(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:2/6(土)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 1974年生まれ、2008年のGEISAI MUSEUM#2や同時期に東京のswitch pointで開催された個展などで静かな話題を呼び、注目を集める長崎県在住のアーティスト、永山真策(ながやま・しんさく)がGALLERY MoMo Ryogokuに登場します。
 しっとりとした描写で表現される、背を向ける女性の姿、立ちのぼるアンニュイな芳香。澄んだ気配と張りつめた空気感を思い起こさせる単色の背景に映える女性の背中は、頭髪から衣服のたわみなども洗練された筆致でキャンバス上に精緻に描き上げられ、観る者の脳裏にどこか儚げなイメージを呼び込み、また匿名性も相まって深遠な想像をも促します。同展では新作を中心に焼く10点のペインティングが発表されます。

TANKA《擬似解放区#02》1570x2450mm, 61 3/4x96 1/2in. color pencil on paper 2008年
展覧会情報

TANKA「惑星地球へのパスポート」
GALERIE SHO CONTEMPORARY ART
http://www.g-sho.com/
東京都中央区日本橋3-2-9 三晶ビルB1F
03-3275-1008
2/5(金)~3/6(土)日祝休
11:00~19:00(土:~17:00)
オープニングレセプション:2/5(金)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 ART AWARD TOKYO2009への参加などでも話題を集めるアーティスト、TANKA(王丹弋、おう・たんか)の個展です。
 さまざまなメディアを自在に往来し、思いつくままにさまざまな世界を創出。巧みな描写表現は時には超絶な再現性を放ち、またあるいはイージーな風合いを緩く醸し出しながら、独創的な情景とそこに漂い、移ろいゆく儚げな気配を導き出します。

ROBERT PLATT
展覧会情報

"TALES FROM THE LIMEN" ROBERT PLATT SOLO EXHIBITION
eN arts
http://www.en-arts.com
京都府京都市東山区祇園町北側円山公園 八坂神社北側
075-525-2355
2/5(金)〜2/28(日)金土日のみ(その他の曜日は事前予約制)
12:00〜18:00
オープニングレセプション:2/6(土)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 1974年ロンドン生まれ、現在は京都を拠点に活動するアーティスト、ROBERT PLATT(ロバート・プラット)が、国内屈指のユニークな構造の展示空間を備えるeN artsに登場します。
 大胆なアプローチで表現される壮大で深遠な森の情景。緻密に駆使される筆致と大胆な配色は複雑に入り組んだミニマムな色彩の交錯と歪んだ空間性をもたらし、それによって導き出される独得の陰影のダイナミズムが、アブストラクトな雰囲気を鮮烈さを伴わせながら観る者に迫り、その雰囲気へと引き込みます。同展では新作ペインティングに加え、ウォールペインティングも敢行予定、社会的な視点から生み出されるメッセージ性やたゆたう時空に馳せる想いなどのさまざまな要素を絶妙なバランスで注入しながら、濃密に自身の世界を展開します。

根上恭美子
展覧会情報

NEGAM! 2ND EXHIBITION ザギンでシースーを
CASHI
http://cashi.jp
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-18-1F
03-5825-4703
2/5(金)~2/27(土)日月祝休
11:00〜19:00
アーティストサイト:http://negami.otodo.net/

ex-chamber memo

 1982年生まれのアーティスト/彫刻家、根上恭美子(ねがみ・くみこ)の個展です。
 どうしようもないシチュエーションを木彫や樹脂素材などを用いて創造し、ユーモラスなインスタレーションを展開。独得の表情をたたえる人物や動物たちがさまざまなかたちで空間に配され、ほんのりとした渋みを伴う味わい深い雰囲気が空間を満たします。

青山ひろゆき《空中庭園》194×162cm oil on canvas 2009年
展覧会情報

青山ひろゆき "天使ノセイチョウ"
YOKOI FINE ART
http://www.yokoifineart.jp/
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
03-6276-0603
2/5(金)~2/20(土)日月祝休
11:00~19:00

ex-chamber memo

 1977年生まれのアーティスト、青山ひろゆき(あおやま・ひろゆき)の個展です。
 画面のなかで無邪気に振る舞う天使たち。ロリポップやキャンディなどカラフルなモチーフが情景を賑やかに彩り、さまざまな縮尺で登場する天使たちのかわいらしい仕草や愛くるしい表情も瑞々しい描写で表現され、ふわりと軽やかな透明感を伴った楽しさ溢れるファンタジーがダイナミックに繰り広げられます。同展では平面作品のほか、初の立体作品も発表されます。

酒井龍一《光る家》41×53cm 紙本着彩
展覧会情報

酒井龍一「ゆめか、うつつか、まぼろしか」
neutron tokyo Main Gallery + 2F Salon
http://www.neutron-tokyo.com/
東京都港区港区南青山2-17-14
03-3402-3021
2/3(水)~2/21(日)月休
11:00~19:00(最終日:~18:00)
オープニングパーティー:2/3(水)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 1984年生まれのアーティスト/日本画家、酒井龍一(さかい・りゅういち)の個展です。
 ていねいに描かれる風景に灯るさまざまな気配。岩絵の具の質感を活かした独得のタッチ、大胆な陰影や光彩の表現などにより、単にその場面の描写に留まらず、儚さや温もりなどといった、その場所を彷徨った人々の心や漂う残り香が醸し出すような空気感も、情感豊かに紡ぎ出します。同展では新作を中心に発表、バラエティに富み、それぞれの絵が観る者の感性をやわらかく包むやさしい風合いを奏でながら、同ギャラリーのユニークな空間をしっとりと静かに彩ります。

加納明日香《みちかけ》F30号 キャンバスに油彩 2009年
展覧会情報

加納明日香展 -わすれたいわすれたくない-
シロタ画廊
http://www.gaden.jp/shirota.html
東京都中央区銀座7-10-8-B1F
03-3572-7971
2/1(月)~2/13(土)日祝休
11:00~19:00(最終日:~17:00)

ex-chamber memo

 ART AWARD TOKYO 2008で高橋明也賞受賞のアーティスト、加納明日香(かのう・あすか)の個展です。
 レイドバックしたような雰囲気を漂わせる独得の色調で描かれるさまざまな情景。主に事物をモチーフに採用し、時おりユーモラスな味わいも織り交ぜながら、ゆったりとした時間の流れを思い起こさせる、ほんのりと憂いも帯びた気配が展開されます。

 皆様おはようございます。
 たまに唐突に音楽の話なども書いたりするのですが、もう随分前、学生の頃によく聴いたライブ盤「People Time/Stan Getz - Kenny Barron」のコンプリート盤がリリースされていまして、足を運んだCDショップで目にしてなんだかもう反射的に購入、最近はこの7枚組を聴いています。当初の僕の予想ではもっと早くリリーシされるのでは、と思っていて、今となっては当時ほどの熱はさすがにないとは言え、三つ子の魂なんとやらでやっぱり聴くとホントにすっと耳に馴染んで良いのです。スタン・ゲッツといえば白人テナーサックス奏者の雄、50年代のバップしまくり熱のこもった演奏も最高、60年代からのボサノバあたりは超が付くほど有名ですが僕はそれよりやっぱり4ビートのゲッツが好きで、80年代になってジャズへと回帰したあたりの一連の音源も素晴らしすぎで、そこからの演奏はもはや色艶を超越してもはや神々しくさえあって、そしてこのライブ盤が遺作、体調も万全でないなか終始穏やかな雰囲気も醸し出しつつ時おり表出される痛々しいほどの咆哮に胸を突かれる、という...。

 

 もとい、今週は7つの展覧会をご紹介いたします。

 

柳橋歩季・工藤雅敏 展
Defending Zone 片山浩・冨倉崇嗣
Ryan Gander "I'm an Aurefilian"
山口英紀展
烏丸由美個展「ぼくたちの東京ストーリーズ。」
播磨みどり -光源-
NEW WORLD

 

 この他、今週はアートフェア三昧なのが何といっても楽しみでございます。
ニュートーキョーコンテンポラリーズ3日本経済新聞社 SPACE NIOほか 1/26~2/21
G-tokyo 2010森アーツセンターギャラリー 1/30、1/31
・Mancy's Tokyo Art Night@Mancy's Tokyo 1/30、1/31
 また、こちらの展覧会も楽しみ。
・sense perception/感覚による認識 鈴木崇、カトリン・パウル、SZ@THE THIRD GALLERY AYA 1/25〜2/13
・NEXT DOOR vol.11@T&G ARTS 1/28~2/25
・西原功織 Archives -New paintings and Drawings- archive-B@A-things 1/31~3/13
 加えて東京藝術大学武蔵野美術大学の卒業・修了制作展も行なわれ、いろいろと忙しくなりそうです。
 ではでは、よろしくお願いします!

展覧会情報

NEW WORLD
island
http://www.islandjapan.com/
千葉県柏市若葉町3-3
047-170-2404
1/30(土)~2/28(日)火水休
12:00~20:00
Opening Reception & Live Show by 川染喜弘:1/30(土)18:00〜
Special Closing Event for "NEW WORLD":2/28(日)15:00〜
《参加アーティスト》
淺井裕介、いちむらみさこ、板垣賢司、岩永忠すけ、臼井良平、遠藤一郎、大田黒衣美、大庭大介、加藤愛、川染喜弘、栗原森元、栗山斉、椿昇、山本努

ex-chamber memo

 2009年でひとまずの活動を終えたmagical,ARTROOM。そこで生み出され、ユニークなクリエイションの紹介やエッジの効いた企画などさまざまな展開を繰り広げた無限のバイタリティを引き継ぎ、2010年より「island」として始動。その第一弾の企画展として、マジカル周辺を賑わせてきたアーティストを中心に、それぞれ独創性や奇抜さに溢れ、さらにダイナミックなスケール感も備える強烈な個性が一堂に会するグループショーが開催されます。ひとつのシーンに留まらないよりハイブリッドでクロスオーバーな展開も期待されるislandの第一歩にふさわしい、華々しく力強い「NEW WORLD」が新たな時代の冒頭を彩ります。

播磨みどり《光源(オウム)》78.0×50.8cm ラムダプリント 2010年
展覧会情報

播磨みどり -光源-
Gallery Jin
http://www.galleryjin.com/
東京都台東区谷中2-5-22 山岡ビル1F
03-5814-8118
1/30(土)~2/20(土)月火休
12:00~19:00(最終日:~17:00)
アーティストサイト:http://www.harimamidori.com/

ex-chamber memo

 1976年生まれ、ニューヨーク在住のアーティスト、播磨みどり(はりま・みどり)の同ギャラリーでは2年振りとなる個展です。
 必要に応じてユニークな素材を使い分け、その素材の脆弱性や、コピー機によるプリントといった身近で簡易なものから臨場感溢れる造形生成といったものまでバラエティに富む過程など、さまざまな要素が絡み合うことで醸し出される独得の薄い気配感。そしてその風合いとは裏腹に、いっそうの濃さと深みを増す哲学性。絶妙で、むしろ際どいバランスを保ちながら展開される世界には、さまざまなベクトルで流れる時間の交錯がもたらされ、立体的、むしろ高次元なイメージが促されます。同展では新作のカラープリント約10点を発表、イメージの源としての「光」に焦点を当て、深遠な世界観が展開されます。

展覧会情報

烏丸由美個展「ぼくたちの東京ストーリーズ。」
ミヅマ・アクション
http://www.mizuma-art.co.jp
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F
03-3793-7931
1/27(水)~2/27(土)日月祝休(2/7開廊)
11:00~19:00
オープニングレセプション:1/27(水)18:00〜20:00
烏丸由美パフォーマンス「ストーリーテラー(STORY TELLER)」:2/7(日)13:00〜、16:00〜
アーティストサイト:http://www.karasumaru.com/

ex-chamber memo

 イタリア・ボローニャを拠点に制作・活動するアーティスト、烏丸由美(からすまる・ゆみ)の同ギャラリーでは3年振り2度目となる個展が開催されます。
 鮮やかな色彩の大胆な配置と精緻な線描でダイナミックに描き出される場面群。自ら取材し、写真で撮影した情景をキャンバス上に緻密に写し出し、ていねいにそこにある光の表情がとらえられた作品には現代の空気感が生々しく表出され、またそこに潜む憂いや不安などといったさまざまな感情も鋭く滲みます。同展では東京の風景をもとに描かれた作品を中心に展開し、また会期中にパフォーマンスも敢行。圧倒的にユニークでバイタリティ溢れるクリエイションが力強く紹介されます。

山口英紀《追憶より淡く》112.1×145.5cm×2 紙本水墨 2009年
展覧会情報

山口英紀展
新生堂
http://www.shinseido.com/
東京都港区南青山5-4-30
03-3498-8383
1/27(水)~2/19(金)日祝休
11:00~18:00(最終日:~17:00)
アーティストサイト:http://sizuanshi.com/

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 1976年生まれの水墨画家、山口英紀(やまぐち・ひでのり)の個展です。
 絹本と紙本との質感を巧みに使い分けながら、また写真と見紛うほどの超絶な再現性によって描き上げられる、情感にやわらかく訴えるさまざまな情景。作品によっては現実の景色とさまざまな「足し引き」が行なわれ、より独創性の高い、時に幻想的にも感じられるトリッキーな世界が綴られていきます。同展では幅6mを超えるものを含む2点の大作を中心に構成され、描写の緻密さと水墨画の肌合いが奏でる繊細な深みや渋さに加え、壮大なスケールで創出される圧倒的な静謐が観る者の感性に迫ります。

Ryan Gander《Flashes of beautiful thinking - 26 January 2010》2010年
展覧会情報

Ryan Gander "I'm an Aurefilian"
TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/
東京都千代田区東神田1-2-11
03-5856-5713
1/26(火)~2/20(土)日月祝休
11:00~19:00

ex-chamber memo

 1976年生まれのイギリス人アーティストで、現在はロンドンを拠点に活動し、アートシーンに留まらないハイブリッドな展開を繰り広げるRyan Gander(ライアン・ガンダー)。同ギャラリーでは2007年以来、東神田のスペースでは初となる個展です。
 さまざまなメディアを通じて知性溢れるコンセプチュアルアートを展開。映像や写真、立体物などを駆使し、その配置なども考え抜かれたインスタレーションを繰り広げ、観る者にさまざまなメッセージを届け、深遠なイメージへと誘います。同ギャラリーは1月末開催のG-Tokyoと併せて彼のクリエイティビティを紹介、その独創性が多角的に紹介されます。

片山浩《scene29》100×140cm 綿布にアクリル絵具 2009年 (C)Hiroshi Katayama/O Gallery eyes  冨倉崇嗣《挿絵》60.6×72.7cm カンヴァスにアクリル絵具、合成樹脂塗料 2009年 (C)Takashi Tomikura/O Gallery eyes 
展覧会情報

Defending Zone 片山浩・冨倉崇嗣
O GALLERY eyes
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/
大阪府大阪市北区西天満4-10-18 石乃ビル3F
06-6316-7703
1/25(月)~2/6(土)日休
11:00~19:00(最終日:~17:00)

ex-chamber memo

「自ら防衛機制を働かせる領域」という意味を持つタイトルを据え、作家の不可侵の領域を探る企画。ふたりのアーティストがピックアップされます。
 1979年生まれのアーティスト、冨倉崇嗣(とみくら・たかし)は豊かで鮮やかな発色とバラエティに富む筆致とにより、幻想と現実の狭間を思い起こさせる独得の世界を創出。登場するさまざまな動植物がもたらす気配感に加え、また画面に残るさまざまな痕跡の生々しさなどが相まって、軽やかさと濃密さとがユニークなバランスで混ざり合い、提示されます。片山浩(かたやま・ひろし)は1971年生まれ、版画と絵画とを並行して制作。それぞれがもう片方にイマジネーションのヒントともたらすように関係し合い、双方が独創性とともに、ある距離感も保ちながら展開され、妖艶で奥深い情景が生み出されます。

柳橋歩季 工藤雅敏
展覧会情報

柳橋歩季・工藤雅敏 展
SAN-AI GALLERY
http://www17.plala.or.jp/san-ai_gallery/
東京都中央区日本橋蛎殻町1-26-8 三愛水天宮ビル1F
03-5847-7714
1/25(月)~1/30(土)
11:30~19:00(最終日:~17:00)

ex-chamber memo

 独得の世界観をそれぞれのメディアで展開する、ともに1982年生まれのふたりのアーティストがフィーチャーされる展覧会です。
 柳橋歩季(やなぎはし・ふき)は、動物や植物をモチーフに採用した漆芸作品を制作。リンゴなどのかわいらしい造形の表面に「研ぎ出し蒔絵」によって施されるさまざまな場面には空想の世界が凝縮され、緻密な描写が奏でる美しさとともに、豊かな想像も促されます。工藤雅敏(くどう・まさとし)はさまざまな素材を巧みに用いてアグレッシブな幻想世界を展開。ヴィヴィッドな発色と大胆まストロークにより、アバンギャルドな情景が双頭な迫力を伴って繰り広げられます。

 皆様、おはようございます。
 先週は大阪へ、国立国際美術館での展覧会「絵画の庭 ゼロ年代の地平から」のレセプションに行ってきました。
 とにかく嬉しい展覧会です。僕がギャラリーでの展覧会などで拝見した作品が並び、お目にかかったアーティストが多数フィーチャーされているとあって、同美術館のふたつのフロアをすべて惜し気なく使い切るボリュームと合わせてそれぞれの展示室に足を運ぶ度に胸やら目頭やらが熱くなっていやもうなんとも...。
 「ゼロ年代」という言葉にもいよいよ慣れてきた感がありますが(こないだCDショップで「テン年代」という言葉を目にした時はさすがに恥ずかしく思ったのですが、定着するのかなぁ)、僕が感じる限り、アーティストの世代、スタイル共に、この時代の具象絵画のエッセンスをほぼ網羅したような構成も素晴らしく、しかも個々の個性もしっかり立ち上がっていて、充実度、満足度の高い展覧会です。
もちろん、ざっと思い浮かべても,ここにいてほしかったアーティスト、紹介したいアーティストはこの3倍くらいいるような気がするのですが、そういう想像もまた楽しかったり。
 ここ数年のリアルタイムで制作、創造される絵画を面白いと思われた方であれば、例えば東京から大阪までの往復の交通費を払っても充分にモトが取れる、見応え充分の企画です、ぜひひとりでも多くの方に足を運んでほしい、じっくりと堪能してほしいと心から願う次第です。

 

 では、今週は9つの展覧会を紹介致します。

 

ムラタ有子、花澤武夫、ピーター・マクドナルド、齋藤雄介 小品展
無人島プロダクション作家全員展「移動 ~無人島 in 高円寺での最初で最後のグループ展~」
小池一馬「瞬き」
"Lucky Fortune" Artists from Yuka Sasahara Gallery & ZENSHI
鈴木友昌展
廣沢美波 "おもひでころころ"
ラファエル・ローゼンダール "I'm good"
mariane 個展「食べる/ eat」
鬼頭健吾 新作展 color colour

 

 ほぼ全てのギャラリーがお正月休みを終え、本格的に2010年も稼働し始めたような印象です。今週も他にこんな面白そうな展覧会が始まります。
・志村冬佳展 ーGODDESー@Oギャラリー 1/18~1/24
・秋葉シスイ メロディーはない@gallery坂巻 1/18~1/30
・WORKS#04 Jomi Kim/上野王香@Port Gallery T 1/18~2/6
・Richard Aldrich@MISAKO & ROSEN 1/18~2/21
・「俗なる美意識」上田順平 山本太郎 龍門藍@imura art gallery 1/20〜2/20
・MY Twinkle 北川伶菜 樋口愛子@Shonandai MY Gallery 1/21~1/28
・three「three is a magic number」@MEGUMI OGITA GALLERY Showcase 1/22~2/6
・"OoP's Film Weeks" 河瀬直美、横田丈実ほか@TOKIO OUT of PLACE 1/22~2/7
・「平 ―HEY!―」@元立誠小学校 1/23~1/31
・絶対異質的自己同一 Ⅱ@MORI YU GALLERY TOKYO 1/23~2/13
・全民玉個展@谷門美術 1/23~2/19
・森北伸 ghost hunter "anyway...the world is not changing"@白土舎 1/23~2/20
・小清水漸 個展 -雪のひま-@東京画廊+BTAP 1/23~2/20
 ではでは、よろしくお願いします!

鬼頭健吾 installation view at the Brooklyn Campus of Long Island University, NY, 2009
展覧会情報

鬼頭健吾 新作展 color colour
Kenji Taki Gallery
http://www.kenjitaki.com/
愛知県名古屋市中区栄3-20-25
052-264-7747
1/23(土)~2/27(土)日月祝休
11:00~13:00、14:00~18:00
オープニングレセプション:1/23(土)18:00〜19:30

ex-chamber memo

 1977年生まれのアーティストで、各方面で話題を集める鬼頭健吾(きとう・けんご)。東京のGallery αMでの個展に続いて名古屋のKenji Taki Galleryでの個展も始まります。
 これまでもさまざまな空間で独創的な展開を繰り広げてきましたが、同スペースでは2007年以来となる同展では蛍光灯と木材といた身近な既成の素材を使った大規模なインスタレーションを敢行。併せてカラフルな新作ペインティングも発表され、東京での展示と双肩する、その比類ないバイタリティが遺憾なく発揮されたダイナミックなアブストラクトワールドが展開、提示されます。

mariane《口》和紙にアクリルガッシュ 2009年
展覧会情報

mariane 個展「食べる/ eat」
studioJ
http://studio-j.ciao.jp/
大阪府大阪市西区新町3-14-8
06-6110-8508
1/23(土)~2/20(土)日月火休
13:00~19:00

ex-chamber memo

 ブラジル生まれ、日本とシンガポールで多感な時期を過ごすというユニークな経歴を持つアーティスト、mariane(マリアーネ)の個展です。
 和紙を支持体に採用し、ほんのりとした繊細で儚げなタッチで描き出される、妖しさに満ちるドローイング。独得の色香と艶を醸し出しながら、その経歴さながらの無国籍風の物語を奏で、有機的なイメージも濃密に放たれます。同展では約20点の作品が発表されます。

ラファエル・ローゼンダール《from the dark past》2009
展覧会情報

ラファエル・ローゼンダール "I'm good"
Takuro Someya Contemporary Art/Tokyo
http://tsca.jp/
東京都中央区築地1-5-11 築地KBビル1F
03-6278-0136
1/23(土)~2/20(土)日月祝休
12:00~19:00
オープニングレセプション:1/23(土)18:00〜21:00
アーティストサイト:http://www.newrafael.com/

ex-chamber memo

 2006年より柏のスペースでユニークなクリエイションを紹介してきたTakuro Someya Contemporary Artが昨年秋に東京・築地に新スペースを開廊、昨年までのプレオープンに続いていよいよ本格始動。その第1弾として、1980年生まれのオランダ人アーティスト、ラファエル・ローゼンダール(Rafael Rozendaal)の個展が開催されます。
 インタネット上で作品を発表するという現代的な展開による作品群。ユーモアやインタラクティブな要素もふんだんに織り交ぜられたCGは、ドローイングなどを経て制作されるなどのこれまでのアートワークとしての文脈も踏襲しつつ、常にネット上でアクセスでき、鑑賞可能の状態が保持されることで公衆性が担保されるなど、さまざまな斬新な要素に満ちるクリエイションが繰り広げられます。

廣沢美波《ウキウキ日光浴》1167×910mm oil on canvas 2009年
展覧会情報

廣沢美波 "おもひでころころ"
Ai Kowada Gallery
http://www.aikowadagallery.com/
東京都渋谷区恵比寿西2-8-11ー4F
1/23(土)~2/20(土)日月火休
12:00〜19:00
オープニングレセプション:1/23(土)19:00〜20:30

ex-chamber memo

 数々のギャラリーのスタッフやディレクターとして活動し、また過去2回開催されたULTRAへ参加、独自の視点でユニークなクリエイションを紹介し注目を集めた小和田愛(こわだ・あい)が満を持して自身のスペースを恵比寿に開廊。その第1弾として、1984年生まれのアーティスト、廣沢美波(ひろさわ・みなみ)の個展が開催されます。
 賑やかに繰り広げられるカラフルな世界。うねうねと有機的な風合いの独得なタッチとおおらかな配色とでファンタジックに繰り広げられる情景には、動物や花などさまざまな要素が多数登場し、落書きのような天真爛漫さが満ち溢れ、さまざまな想いがひっくるめられたような楽しげな雰囲気が展開されます。同展では大学卒業後に制作された新作を中心に展示されます。

鈴木友昌《Cedric》56.5×20×12cm ライムの木、アクリル 2008年
展覧会情報

鈴木友昌展
SCAI THE BATHHOUSE
http://www.scaithebathhouse.com
東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡
03-3821-1144
1/22(金)~2/20(土)日月祝休
12:00~19:00
オープニング・レセプション:1/22(金)18:00〜20:00

ex-chamber memo

 1972年生まれ、現在はロンドンを拠点とし、欧米を中心に活躍するアーティスト、鈴木友昌(すずき・ともあき)の個展です。
 モデルとなる人物と徹底的に向き合い、その内面さえも醸し出るほどに端正に再現される木彫の立像。緻密な再現性とていねいな彩色により、ストレートな表現でありながら鑑賞者にその人物のバックグラウンドも思い起こさせるほどの臨場感も放たれます。同展は広い空間をたった4点の新作の配置で構成。敢えて空間的な余白を多く取ることで、それぞれの作品の存在感も引き立てられるインスタレーションが展開されます。

川口奈々子《Miss Volcano》2009年
展覧会情報

"Lucky Fortune" Artists from Yuka Sasahara Gallery & ZENSHI
ZENSHI/Yuka Sasahara Gallery
http://www.zenshi.com/
http://www.yukasasaharagallery.com
東京都千代田区神田岩本町4
03-6206-8078(ZENSHI)
03-6206-9590(Yuka Sasahara Gallery)
1/22(金)~2/27(土)日月火休
12:00~19:00

ex-chamber memo

 Yuka Sasahara Galleryが約4年に渡り居を構えた神楽坂から移転し、2009年からZENSHIが展示を行っている神田岩本町のスペースを2010年より共同で運営、その第一弾として、両ギャラリーでお馴染みのアーティストによるグループショーが開催されます。
 新たな年の始まりということに留まらず、新たな年代の幕開けを飾るべく、両ギャラリーがレコメンドするポジティブでヴィヴィッドなクリエイションをフィーチャーされ、賑やかな空間が創り出されます。

小池一馬《Blow》114×91cm acrylic and watercolor on cotton,wood panel 2009年
展覧会情報

小池一馬「瞬き」
hpgrp GALLERY 東京
http://www.artdiv-hpf.com/tokyo
東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビルB1F
03-3797-1507
1/22(金)~2/19(金)月休
11:00~20:00
オープニングレセプション:1/22(金)19:00〜21:00
アーティストサイト:http://kazumakoike.com/

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 1980年生まれ、精力的に作品を制作、発表するアーティスト、小池一馬(こいけ・かずま)がhpgrp GALLERY 東京に登場します。
 さらに独創性を増す世界観。やや透過性のある顔料を用いてドットで描き上げるペインティングや合板の塊から彫り出す重厚な木彫作品などはさらにダイナミズムが増し、また鮮やかで繊細な描写が緊張感を奏でる水彩画など、バラエティに富んだクリエイションを創造、発展させて現在に至ります。これまで個展ではその多岐に渡るクリエイティビティを幅広く押し出してきましたが、同展ではペインティングのみで構成。自身のオリジナリティがより際立つ展開が繰り広げられます。

展覧会情報

無人島プロダクション作家全員展「移動 ~無人島 in 高円寺での最初で最後のグループ展~」
無人島プロダクション
http://www.mujin-to.com/
東京都杉並区高円寺南3-58-15 平間ビル3F
03-3313-2170
1/20(水)~2/20(土)2/11休
13:00~20:00
オープニングパーティー:1/20(水)18:00~20:00
《参加アーティスト》
八谷和彦・八木良太・Chim↑Pom・風間サチコ・臼井良平・朝海陽子田口行弘・松田修

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 人情味溢れる呑み屋が集まる高円寺駅の線路沿いを抜け、細い路地に入って辿り着くビルのちいさなスペースから、約4年に渡ってユニークな個性を発信し大いにシーンをにぎわせてきた無人島プロダクション。その2010年最初、また同スペースでは最後の企画として、同ギャラリーを彩ってきた作家全員が揃う同ギャラリー初のグループショーが開催されます。メディアの多彩さに加え、それぞれ一筋縄ではいかないクリエイションが一堂に会し、コンパクトな空間には収まりきらないエネルギッシュな空気が生み出されます。

ムラタ有子《mint tea》24.2×33.3cm oil on canvas 2009年
展覧会情報

ムラタ有子、花澤武夫、ピーター・マクドナルド、齋藤雄介 小品展
GALLERY SIDE2
http://www.galleryside2.net/
03-6229-3669
東京都港区東麻布2-6-5 タトルビル1F
1/19(火)~2/6(土)日月祝休
11:00~19:00

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 同ギャラリーでお馴染みのアーティストの作品が揃うグループショー。
 ムラタ有子(むらた・ゆうこ)の漂う独得のタッチで描かれるほんのりとメランコリックな気配も漂うメロウでユーモラスな小品をはじめ、国立国際美術館で始まった「絵画の庭 ゼロ年代の地平から」への出展、さまざまなシーンへの憧憬や好奇心、造詣などがふんだんに折り込まれるペインティングが注目を集める花澤武夫(はなざわ・たけお)の新作絵画、ピーターマクドナルド(Peter McDonald)のドローイング、齋藤雄介(さいとう・ゆうすけ)の小品などが展示、今月末開催のG-Tokyoと連動し、同ギャラリーが推すユニークなクリエイションをより幅広く識る機会が提供されます。

 七草は過ぎていますが、皆様、あけましておめでとうございます。2010年もよろしくお願い致します。
 年末年始は家の中に引きこもっている日が多く。もっとも元旦の天皇杯決勝戦は観に行き、昨年は寒風吹きすさぶなか風邪ひき状態で頑張って観戦、なのに点が入らないもどかしい展開で、延長突入が決まって体調も考えてよっぽど出ようかと思ったものの、このまま同点で行けば遠藤のPKが観られるかも、と思い観戦続行。そしたら延長後半終わり間際も間際に途中出場の播戸のゴールが決まって、素晴らしいゴールだったのですがこの状況でいったい何のために...と。それに比べると今年は前半のルーカスに始まってたくさんゴールが決まる賑やかな展開、ゲームは終わってみれば一方的なスコアになったけど名古屋が作り出したチャンスも含めて見応えがあって満足の元旦国立詣で、って昨年のことを多く書くのはいかがなものかと。
 大晦日の年越しそばにおせち作り、3日に新宿の花園神社への初詣などこの時期にこなす年中行事はほぼ完遂でき、上々の年初めと思いきや、出社したらまだ休みで冬期休暇を聞かされていないのってどうなのよ。

 

 もとい、いよいよ2010年本格始動を思わせる今週、9つの展覧会をご紹介足します。

 

Nicolas Buffe
山脇紘資 作品展 "『俺の国』in ツァイト・フォト・サロン"
市川孝典 作品展「murmur」
山極満博展「PALE BLUE」
満田晴穂 自在
FUTURE PRIMITIVE 池添彰/谷澤紗和子
堀込幸枝展
名知聡子展 告白
坂川守「Press」/Kodama Gallery Project 21 西森瑛一

 

 とにかく今週始まる展覧会が多いのですが、なかでも楽しみなのが、国立国際美術館で始まる「絵画の庭 ゼロ年代の地平から」。まさに「今」をフォローしているアートファンには堪らないキュレーションです。
 他は箇条書き、参考にしていただければ幸いです。

 

・上田暁子 個展「内庭の無限」@GALLERY b.TOKYO 1/11~1/16
・小田切明夫展「Border lands」@GALLERY MoMo Roppongi 1/12~1/20
RA'10 武蔵野美術大学助手研究発表@武蔵野美術大学美術師料図書館+2号館gFAL・FAL 1/12~1/21
・櫻井康弘展@galleria grafica bis 1/12~1/23
・Under 100@YOD Gallery/fabre8710 1/12~2/6
・はないばら ~秘められた美へ~@千葉市民ギャラリー・いなげ/旧神谷伝兵衛別荘 1/13~1/24
・みやじけいこ展@第一生命南ギャラリー 1/14~2/9
・渡邊加奈子 木版画展 "Remains"@art data bank 1/15~1/30
・新春展覧会「Chocolates--Del Toro 府中」@LOOP HOLE 1/15~2/13
・大和由佳「湿原の杖」@新宿眼科画廊 1/16~1/24
・田根剛 "sur-impression"@TAKA ISHII GALLERY 1/16~2/13
・前田圭介/東義孝「Dilemma」@hiromiyoshii 1/16 ~2/13
・「変成態-リアルな現代の物質性」展 vol.7 鬼頭健吾@gallery αM 1/16~2/13
・ただようゆうやみ 小泉朋美@Ohshima Fine Art 1/16~2/13
・陳若冰「光の量塊」@タグチファインアート 1/16~2/13
・Rita-Jay "ZODIAC COMICS"@AISHO MIURA ARTS 1/16~2/14
・田島秀彦展「ありふれた素晴らしい日々」@Kenji Taki Gallery Tokyo 1/16~2/27
・金氏徹平 Recent Works "Post-Something"@ShugoArts 1/16~2/27
・project N 40 熊谷直人@東京オペラシティアートギャラリー 4Fコリドール 1/16~3/22

 

 ではでは、よろしくお願いします!

坂川守 西森瑛一
展覧会情報

坂川守「Press」/Kodama Gallery Project 21 西森瑛一
児玉画廊|京都
http://www.KodamaGallery.com/
京都府京都市南区東九条柳下町67-2
075-693-4075
1/16(土)~2/20(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:1/16(土)18:00〜

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 2010年最初に京都の児玉画廊での展覧会。ふたりのアーティストをフィーチャー、1Fと2Fそれぞれのフロアで個展が開催されます。
 1Fは1979年生まれ、白金のスペースで開催された個展「ブドウの木」でヴィヴィッドな色彩とモチーフを展開させ、新たな世界の創出がなされたことも記憶に新しい坂川守(さかがわ・まもる)の、同スペースでは初めての個展。豊かな色彩感覚とバラエティに富むテクスチャーで具体的なモチーフを歪ませ、ユーモラスさとシュールさとが混同する独得の雰囲気を紡ぎ出します。
 2Fは同ギャラリーにおける、フレッシュなクリエイションを紹介する連続シリーズ企画「Kodama Gallery Projectの第21弾として、1983年生まれの西森瑛一(にしもり・えいいち)が同ギャラリーでの個展としては2007年開催の「SONGS」以来の登場。描く行為におけるさまざまなアプローチを駆使しながら、際どさや儚さといった繊細な緊張感を展開していきます。

名知聡子
展覧会情報

名知聡子展 告白
TOMIO KOYAMA GALLERY
http://www.tomiokoyamagallery.com/
東京都江東区清澄1-3-2-7F
03-3642-4090
1/16(土)~2/13(土)日月祝休
12:00~19:00
アーティスト・トーク:1/16(土)17:00〜(予約不要)
オープニングレセプション:1/16(土)18:00〜20:00

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 1982年生まれ、2008年に東京オペラシティアートギャラリーで開催されたproject N32で全長11mにも及ぶ巨大な絵画を発表し話題を集め、また熊本市現代美術館での展覧会「花・風景 モネと現代日本のアーティストたち」に蜷川実花らとともに参加、また今年のVOCA展にも出展を果たすなど、注目を集めるアーティスト、名知聡子(なち・さとこ)の個展です。
 自らや友人をモチーフに描かれる人物像。時に幻想的なモチーフやパターンを織り交ぜ、またダークな色調で深遠な気配を醸し出すなどの雰囲気を背景に、さまざまな想いが濃く反映されるかのような写実表現を繰り広げます。同展では4m×8mの大作、熊本市現代美術館で発表されたペインティング2点に加え、新作ペインティングや写真作品も併せて発表されます。

堀込幸枝《Bottles》112.1×162.2cm oil on canvas 2008年
展覧会情報

堀込幸枝展
ギャラリー椿
http://www.gallery-tsubaki.jp/
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
03-3281-7808
1/16(土)~1/30(土)日祝休
11:00~18:30

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 1981年生まれのアーティスト、堀込幸枝(ほりごめ・さちえ)の同ギャラリーでは2008年以来となる個展です。
 ひたすら瓶をモチーフに描かれるペインティングは、瓶そのものの透明さをていねいに描写することでその質感を限りなく画面に残しながら、ぼやけるフォルムとその雰囲気を導き出す緻密な濃淡により、幻想的な気配を思い起こさせ、濃密な空間へと観る者の意識を誘います。同展では新作24点が発表されます。

谷澤紗和子 池添彰
展覧会情報

FUTURE PRIMITIVE 池添彰/谷澤紗和子
MA2Gallery
http://www.ma2gallery.com/
東京都渋谷区恵比寿3-3-8
03-3444-1133
1/15(金)~2/13(土)日月祝休
12:00~19:00
《アーティストサイト》
池添彰:http://www012.upp.so-net.ne.jp/akira_ikezoe/
谷澤紗和子:http://www17.plala.or.jp/zawako/

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 MA2Galleryの2010年最初の展覧会では、ふたりの若手アーティストがフィーチャーされます。
 1982年生まれのアーティスト、谷澤紗和子(たにざわ・さわこ)は、平面からインスタレーションまで幅広いメディアを通じ、またさまざまな素材を用いて幻想的な気配を創出。付け爪や羽毛のオブジェでは素材自体の質感や色調を活かして儚げで澄んだ気配を紡ぎ、また鉛筆のドローイングや金箔を大胆にあしらったタブローなどからは濃密な世界が発せられます。池添彰(いけぞえ・あきら)は1979年生まれ、本格的に国内で紹介されるのは今回が初となります。これまでGEISAIなどでも注目を集めたその独得の筆致で展開されるペインティングは、揺らめく空間性が広がり、遊び心も滲むモチーフがそのなかを舞い、あるいは這うように展開され、プリミティブな雰囲気が充満する情景が描き上げられます。
 ふたつの異なる個性がひとつの空間にパッケージされることで、互いの世界観のチャームポイントも引き立てられ、より濃密にそのクリエイティビティの発揮が促されます。

満田晴穂《自在青筬虫》6×3×5cm copper, brass 2009年
展覧会情報

満田晴穂 自在
ラディウムーレントゲンヴェルケ
http://www.roentgenwerke.com
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
03-3662-2666
1/15(金)~2/13(土)日月祝休
11:00~19:00
オープニングパーティー:1/15(金)18:00〜
アーティストサイト:http://m-haruo.com/

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 2009年開催のグループショー「Moeglichkeit II(メークリヒカイト II)」でフィーチャーされ大いに話題を集めた1980年生まれのアーティスト、満田晴穂(みつた・はるお)が、今度は個展で登場します。
 現代美術のシーンに鮮やかに蘇る「自在置物」。主に昆虫をほぼ原寸大で臨場感たっぷりに金属素材を用いて再現、頭部や本体部分はもちろんのこと、脚部の関節部分や触覚、羽に至るまで各関節がそれぞれ可動できるように緻密に創り出し、手仕事としての圧倒的な精度が提示されます。

山極満博《blank 01》31.3×31.3cm C-print 2009年
展覧会情報

山極満博展「PALE BLUE」
BASE GALLERY
http://www.basegallery.com/
東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル1F
03-5623-6655
1/15(金)~2/6(土)日祝休
11:00~19:00
オープニングレセプション:1/15(金)18:00〜
アーティストサイト:http://homepage.mac.com/selfservice/

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 1969年生まれのアーティスト、山極満博(やまぎわ・みつひろ)の同ギャラリーでは初となる個展です。
 これまで絵画やインスタレーションなどさまざまなメディアで自身のクリエイションを展開してきましたが、同展では近年取り組まれる写真作品を発表。青空や花火があがる夜空、夕焼けの海景などを撮影し、それらを半分の解像度でPCに取り込むことで喪失される奥行き感と、写真とも絵画とも言える、あるいは言い難い独得なシャープさを保つ色調も創出されます。本来あった空気感が淡々とした気配へと変換されることで、身近でありながらもどこかしら不思議な違和感が伝わる、現実と非現実の中間のような情景を展開します。

市川孝典
展覧会情報

市川孝典 作品展「murmur」
FOIL GALLERY
http://www.foiltokyo.com/
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル201
03-5835-2285
1/15(金)~2/6(土)日休
12:00~19:00(初日:~18:00)
アーティストサイト:http://ichikawakosuke.com/

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 各方面で話題を集め、またVOCA展2010への出展も予定しているアーティスト、市川孝典(いちかわ・こうすけ)の、ギャラリーでは初となる個展が開催されます。
 「木々のざわめき」を意味する「murmur」というタイトルが冠された同展は、樹木がモチーフとなった作品を中心に構成。一切の下描きなしの状態から、さまざまなサイズの線香を用い、その先端に灯る仄かな火力さえ巧みに調整しながら繊細に紙を焦がして描き上げられる情景は、ある距離感では写真と見紛うほどの精緻さを誇り、また細微な焦げの濃淡や炭化した部分の儚げな質感などがミニマムな表情とスリリングな気配を無限にもたらします。同展では新作約15点が発表されます。

山脇紘資 (C)Kosuke YAMAWAKI
展覧会情報

山脇紘資 作品展 "『俺の国』in ツァイト・フォト・サロン"
ZEIT-FOTO SALON
http://www.zeit-foto.com/
東京都中央区京橋1-10-5 松本ビル4F
03-3535-7188
1/12(火)~2/13(土)日月祝休
10:30~18:30(土:~17:30)
オープニングパーティー:1/12(火)18:00〜
アーティストサイト:http://kosuke-yamawaki.6.ql.bz/

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 1985年生まれのアーティスト/ペインター、山脇紘資(やまわき・こうすけ)の個展です。
 作家自らがかわいらしい、lovelyと思う動物をモチーフに画面いっぱいに描かれるペインティング。浮遊感が滲む独得のタッチと繊細な陰影とで、登場する動物たちの無垢な表情やその奥に潜む感情などが臨場感たっぷりに表現され、描く行為に対する真摯な視点とストイックなスタンスでリアリティが力強く追求されます。

Nicolas Buffe《Okujo-Teien》Museum of Contemporary Art Tokyo 2008年
展覧会情報

Nicolas Buffe
MEGUMI OGITA GALLERY
http://www.megumiogita.com
東京都中央区銀座2-16-12 銀座大塚ビルB1
03-3248-3405
1/12(火)〜2/6(土)日月祝休
11:00〜19:00
Reception for the artist:1/12(火)17:30〜19:30
アーティストサイト:http://www.nicolasbuffe.com/

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 MEGUMI OGITA GALLERYが2010年より新たなスペースへ移転し、その第1弾として1978年のフランス人アーティスト、Nicolas Buffe(ニコラ・ビュフ)の個展が開催されます。
 2008年に東京都現代美術館で開催された展覧会「屋上庭園」で、展示室の一室をルネッサンス調のグロテスクな紋様で覆い尽くしたインスタレーションで話題を集めましたが、日本では初個展となる同展ではギャラリーの壁全面にドローイングに加え、板や紙の作品、またソフトビニール人形を用いたものなどを発表、現代的な感性とクラシカルな絢爛の雰囲気が入り交じる濃密な世界が展開されます。