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幕内政治が覗いたおすすめアートイベント情報

田中麻記子「sigh/kehai」

hpgrp GALLERY 東京

東京都渋谷区神宮前5-2-11 H.P.DECO 3F

5/9(金)~6/1(日)

11:00~20:00

田中麻記子080509.jpg

Makiko Tanaka "sigh/kehai"

hpgrp GALLERY TOKYO

5-2-11-3F,Jingumae,Shibuya-ku,Tokyo

5/9(Fri)-6/1(Sun)

11:00-20:00

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突然、ヴィヴィッドな世界へ。

hpgrp GALLERY 東京での田中麻記子さんの個展です。

新宿タカシマヤでの個展など、これまでも田中さんのクリエイションは多く拝見しているのですが、今回の個展が端丸ずいぶん前から「次は油彩で」というお話を伺っていて、そのときから楽しみだったのですが...

いや、これほどまでに濃密な世界が観られるとは... と。

入口の階段の黒い壁に2点。

見上げるようにして眺める作品。ここから、よく知っているはずの世界の未知の領域へと一気に誘われます。

田中麻記子412

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田中さんというと、細かな描き込みで生み出されるファンシーでファタジックな鉛筆画をまず思い浮かべるのですが、僅かに水彩絵の具でちょっとしたアクセント的に色が灯されているとはいえ、ほぼ無彩色の世界をずっと観続けていたところで今回の油彩の作品を拝見して、そのヴィヴィッドな色彩感と、それでいいてこれまで体験したことがないような深み、ゆらゆらと揺らめくような風合いに触れ、これまでのイメージとのギャップがぐんと心の中で膨張します。

田中麻記子405

そこに描かれる世界は、どこまでも妖艶。

無数の色彩が重なり、それが描き出すさまざまな場面。大きな作品ではひとつの画面にたくさんのシーンが収められていて、画面の上に視線を這わせていると、その連なりがおおらかな時間の流れを提供し、壮大でな物語が綴られていくような感じです。

また、これだけのシーンがひとつの画面に収められていながら、むしろその違和感が心地よいのも印象的です。流れ落ちる滝やヴィヴィッドな色調で描き上げられる水面の輪を思わせるもの、さらに底に登場する人物。それらの縮尺感が不思議なくらいに自然に受け入れられる感じがするのも面白いです。

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小品では、ひとつの画面にひとつのシーンが描かれているような感じです。

小さいながら、実におおらかな光景で、そこで繰り広げられる場面もロマンチックだったり、アグレッシブだったり。。。

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この短い期間に今回出品されている作品が制作されたようなのですが、そのなかで変化が感じられるも興味深いです。

比較的早い段階で制作された作品群がまとめて展示された一角、そこに描かれているシーンは、そのひとつの場面がより具体的で、硬質な構成に感じられます。

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hpgrp東京の戸塚さんが今回の油彩の作品とこれまでの鉛筆画との関係性を、鉛筆画がより俯瞰した景色で、今回の油彩はそこにズームアップしたような感じと仰っていたのですが、なるほどなぁ、と。

よりそれぞれのシーンを具体的に、濃密に伝えているような感じがホントに堪らなく、力強く感じられるんです。

そして何より、油彩の面白さを感じられる展覧会です。

田中麻記子410

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writer name:幕内政治
birth:1971/6/17
mail:exchamber@yahoo.co.jp