トップページ > 触れるTOP > ex-chamber museum | 幕内政治が覗いたおすすめアートイベント情報

幕内政治が覗いたおすすめアートイベント情報

《5/8》

田中麻記子 個展「ROSE TUNING」

hpgrp GALLERY 東京

東京都渋谷区神宮前5-1-15 CHビルB1F

5/8(金)~5/31(日)月休

11:00~20:00

田中麻記子090430.jpg

昨年より展開される田中麻記子さんの油彩画、今回はさらにダイナミックに色彩やかたちがうねり、そのなかにさまざまなモチーフが混沌とした縮尺感で描き込まれ、めくるめく世界が繰り広げられています。

この世界観が揃う展覧会のタイトルに「TUNING」、調整という言葉が入っていることも興味深いです。

海老原靖 SLEEPERS

WADA FINE ARTS

東京都中央区築地3-2--5 第2平和田ビル

5/8(金)~5/29(金)日月祝休

11:00~19:00

海老原靖090508.jpg

さまざまなシリーズを展開する海老原靖さん、今回は「LUST」シリーズの新展開で、これまでは背景と肌の色とが支持体そのままの白が採用されている作品の印象が強かったのですが、そこにさまざまな背景が描き込まれ、物語性の立ち上がりがよりリアルなインパクトを伴って迫るような印象です。

その場所的なイメージが具体的に伝わるぶん、また新たな「危うさ」が醸し出されているような気がします。

澤柳英行 FISSION - FUSION

ラディウムーレントゲンヴェルケ

東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17

5/8(金)~5/30(土)日月祝休

11:00~19:00

金属のプレートに精緻に大小の穴を配し、新聞などに掲載されている写真と同じくドットの大小で陰影を生み出し、さまざまな女性の表情がもたらされているお馴染みの作品が、さらに大きなサイズ、そしてユニークなかたちで展開されています。

1階のシンプルな作品から階上にある大作群への導線も高揚感を煽ります。

《5/9》

吉田博 個展『WORLDS』

waitingroom

東京都世田谷区三軒茶屋1-5-9 メゾン湘樺101号室

4/18(土)~5/30(土)金土のみ

13:00~19:00

吉田博090418.jpg

深く暗い色彩で綴られるさまざまな気配。

さまざまなシチュエーションが描かれ、その独特の静謐、世紀末的な荒んだ雰囲気や時間の経過の速度が遅くなったかのような場面などが豊かなタッチで表現されています。

吉田博12.JPG 吉田博11.JPG 吉田博10.JPG

吉田博09.JPG

DMなどを拝見していてもっとポップなイメージを抱いていたのですが、虚無の幻想感が広がり、淡々としたなかに押さえ込まれた焦燥が潜むような、なんともいえない沈んだ感触が伝わってきます。

吉田博08.JPG 吉田博07.JPG 吉田博06.JPG 吉田博05.JPG

吉田博04.JPG

不思議な後味も印象的です。

ダークな世界観ながら、もしかしたら仕上げの効果もあるかもしれないのですが、透明感にも満ちているように感じられます。

吉田博03.JPG 吉田博02.JPG

吉田博01.JPG

藤田勇哉展「果物や花」

GALLERY SHOREWOOD

東京都港区南青山3-9-5

4/20(月)~5/21(木)日祝休

11:00~18:00

藤田勇哉090420.jpg

さまざまな果実などが精緻に描かれ、ユニークな構図が爽やかさと豊かな空間性を紡ぎ出しています。

輝きを放つブドウの粒。明るい背景にていねいに光の陰影が表現されていて、その艶やかさに心が打たれます。

加えて、直に作品を拝見すると絵肌の味わいもしっかりと伝わります。

Prints/Workshop OGIWARA 版画工房と作家たち展 祐成政徳/谷山恭子/大浦和代/津田亜紀子/祐成勝枝

gallery EM nishiazabu

東京都港区西麻布4-17-10

5/9(土)~5/24(日)月火休

12:00~19:00

em 090509.jpg

普段立体や3次元のクリエイションを展開されるアーティストが信頼できる刷り師との邂逅によって制作された版画作品が並びます。

なかでも、久々に谷山恭子さんの作品が観られたのが嬉しかったです。フェルトなどを用いて鮮やかな色彩で不思議な空間を作る谷山さんの銅版画作品、パースの効かせ方などがいかにも谷山さんらしく、また平面だからこそ自由に空間のイメージを作り上げられることもあって、実に深い世界が描かれています。

西野達「バレたらどうする」

ARATANIURANO

東京都中央区新富2-2-5 新富二丁目ビル3A

5/9(土)~6/13(土)日月祝休

11:00~19:00

西野達090509.jpg

ばっ

バレたらどうするんですかぁぁぁっっ!Σ( ̄口 ̄;)

佐藤雅晴「ピンクのサイ」

Gallery Jin

東京都台東区谷中2-5-22 山岡ビル1F

5/9(土)~6/6(土)月火休

12:00~19:00(最終日:~17:00)

佐藤雅晴090509.jpg

岡本太郎賞や101ではアニメーションをメインに出展されていた佐藤さん、今回の個展では平面作品で空間を構成しています。

複数の写真を組み合わせてフィクションの場面を創り出し、それをパソコン上で再構築、アニメーションと写真との狭間を絶妙のバランスで突くかのような、現実感とシュールさとがせめぎあう臨場感が興味深いです。

大谷有花展 -life-

GALLERY MoMo Ryogoku

東京都墨田区亀沢1-7-155/9(土)~5/30(土)日月祝休

11:00~19:00

大谷有花090509.jpg

前回までの個展での展開で、いったいどこへと向かうのだろう、と興味津々でいた大谷さんの世界。今回はアブストラクトな方向からハンドルを切り替えるかのようにして、本をモチーフに取り入れることで描かれる要素に自由がもたらされ、伝わりやすく、そしてやはり大谷さんならではの深みも持ち合わせる豊かな情景が描かれています。

縦長の空間を活かして、過去に発表された細長い巻物風の作品が展示されているのも楽しいです。

《5/10》

マリロー『シークレット・アンダークリーク』

petal fugal

東京都青梅市東青梅2-5-25 メゾン東青梅101

5/2(土)~5/17(日)土日祝のみ

12:00~19:00

マリロー090502.jpg

Gallery Stumpでのグループショーで拝見して以来、気になっているアーティスト、マリローさんの個展です。

展示されている作品は4点、前回発表された作品の世界観が、こうやって複数揃うと広がりがもたらされてイメージも膨らみます。

マリロー007.JPG

マリロー006.JPG

全体を覆う暗い色調は夜の闇を思い起こさせ、そこに登場するアニメーション的にキャッチーなモチーフの鮮やかな色彩や無邪気な表情が、その楽しげな感じとは裏腹の危うさを醸し出しているように感じられます。

もっといろんな場面を観てみたい、どういう物語が綴られていくか、好奇心も湧いてきます。

マリロー005.JPG マリロー004.JPG マリロー003.JPG マリロー002.JPG

マリロー001.JPG

《5/13》

入谷葉子展「お山の家」

neutron tokyo 1F Main Gallery + 2F Salon

東京都港区南青山2-17-1-1&2F

5/13(水)~5/31(日)月休

11:00~19:00(最終日:~18:00)

入谷葉子090513.jpg

庭などの身近な風景を描いたような、春らしいカラフルな色彩が気持ちいい作品が並びます。ユニークな色彩の解釈も楽しいです。

大きな作品も少なくなく、そしてこれらがすべて色鉛筆で描かれていることへも驚かされます。

櫻井智子展 「わらべの目」

neutron tokyo 3F Mini Gallery

東京都港区南青山2-17-14-3F

5/13(水)~5/31(日)月休

11:00~19:00(最終日:~18:00)

櫻井智子090513.jpg

入谷さんのカラフルな空間から一転して、3階は櫻井智子さんの水墨画が並び、静かな空間が広がります。

さまざまな生物が描かれ、墨独特の豊かな陰影、そして随所に緻密な描き込みと、迫力があって見応えも充分、小品の可愛らしい作品も多数展示されて楽しいです。

《5/14》

MIX EXHIBITION 弱肉強食

T&G ARTS

東京都港区六本木5-9-20

5/14(木)~6/11(木)日月祝休

11:00~19:00

弱肉強食090514.jpg

これまで開催されたNEXT DOORで紹介されたアーティストが多数揃い、実にバリエーションに富んだクリエイションが詰まった空間が創り出されていて楽しいです。

通り沿いのウィンドウに飾られた渡辺元佳さんの蛍光色を纏ったサルが通る人を威嚇(笑)、壁に上に描いたタブローを貼り、その上にキャンバスの作品を飾って、一双鮮やかな色彩でおおらかなイメージをもたらすJang-Chiさん、渡辺おさむさんの生クリームが楽しいのはもちろんで、 松山晃子さんの鉛筆画とコラージュとの組み合わせが知的なシュールネスを奏で、山城えりかさんはいつもと違うちょっと怖い情景を描いた作品を発表などなど、見どころも多い軽やかな展覧会です。

《5/15》

塩田千春

Kenji Taki Gallery Tokyo

東京都新宿区西新宿3-18-2-102

5/14(木)~6/13(土)日月祝休

12:00~19:00

塩田千春090514.jpg

塩田さんの作る空間を観るたびに、拝見する前のどこかダークなイメージとは異なる、もっと朴訥としたような印象がもたらされます。

今回は純白のドレスと赤い紐とによるインスタレーション。赤と白とのコントラストが奏でる絶妙な色彩感、紐の赤やドレスの白が提示するイメージは、拝見した痕にさまざまな想像となって膨らんでいくのですが、実際に目にしているときは、美しく染まる紐のものとしての感触が伝わり、思いのほかやさしい雰囲気に包まれているような印象があって、なんとも興味深いです。

そして今回はドローイングも数点展示されているのですが、これらがとにかく素晴らしいです。平面だからこそ表現できる空間がそれぞれの画面にもたらされ、ストロークは力強く、黒や赤の存在感も鮮烈かつ重厚です。アバンギャルドなイメージが遺憾なく発揮されたかのように感じられ、それがインスタレーションからキャッチするイメージにも影響して、より深い何かに触れられたかのような思いももたらされるような気がします。

昨日より始まった新国立劇場での演劇プログラム「タトゥー」の舞台美術も担当されているとのことで、こちらも時間が合えばぜひ観に行ってみたいと思います。

中島吏英 -Unwind-

void+

東京都港区南青山3-16-14-1F

5/16(土)~6/13(土)日月祝休

14:00~19:00(土:12:00~)

中島吏英090516.jpg

至高のサウンドインスタレーション。

視覚情報を一切排除し、特殊なシステムによって発音され、その臨場感はどこまでも分厚く...。

別室に展示された回転する2本の金属のスティックも、いつまでも眺めていられる味わい深いインスタレーションです。

池田幸穂展「晴れた日」

GALLERY MoMo Roppongi

東京都港区六本木6-2-6 サンビル第3 2F

5/15(金)~6/5(金)日月祝休

12:00~19:00

池田幸穂090515.jpg

楽しい!そしてかわいい!

さまざまな「庭」が描かれ、ほどよく緻密、徹底してポップ、なんとものどかでそして大胆な空間性が面白過ぎる、いくつもの楽しさに溢れたペインティングが並んでいます。

平田あすか "dejavu"

YOKOI FINE ART

東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F

5/15(金)~5/30(土)日月祝休

11:00~19:00

平田あすか090515.jpg

このイメージの感覚は何に近いだろう、と過投げ、まず円城塔と思い、その後、舞城王太郎かと。

シュールな短編小説を読んだかのような不思議な充足感。

名古屋での個展を見逃していたので今回拝見できたことがまず嬉しい平田あすかさんの作品、ドローイング的な軽やかなテクスチャーのなかに注ぎ込まれる世界観はなんとなく難解で、具体的、なんだけど具体的に表現しようとするとどうしても曖昧な、という独特さが心に残ります。

「サイボーグの夢」-なぜ絵画はSF的なのか?-

ART TRACE GALLERY

東京都墨田区緑2-13-19 秋山ビル1F

5/15(金)~5/28(木)

12:00~19:00(金:~21:00)

サイボーグの夢090515.jpg

長沢秀之さんの企画による、見応えのあるタブローがずらりと並ぶ展覧会です。

それぞれが自身の個性を発揮し、力強いクリエイションが展開されています。

小西紀行さんや小林浩さんのお馴染みの世界観、坂光敏さんの緻密な線描、今年のムサビの卒修展で印象的だった菅亮平さんのモノトーンのグラデーションが奏でる静けさ、奇妙なモチーフが不思議な空間性を生み出している安田京平さんの作品など、じっくりと対峙したい作品が並んでいます。