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幕内政治が覗いたおすすめアートイベント情報

《5/22》

[DICE PROJECT 005] cloud:山本努

magical, ARTROOM

東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F

5/20(水)~6/16(火)日月祝休

12:00~20:00

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INAX GALLERYでの展覧会も印象的だった山本努さんのクリエイション。エレベーターを降りてすぐのユニークな解釈のドローイング作品、そしてスペースの一角の明かりが落とされ、鮮やかなグラデーションの光が提示され、そのフューチャリスティックな美しさに感嘆させられます。

正木美也子 [Who is Stalin?]

magical, ARTROOM

東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F

5/20(水)~6/16(火)日月祝休

12:00~20:00

正木美也子090520.jpg

ドローイングとペインティングとが向かい合うように展示され、表現のバリエーションの豊かさに惹かれます。ペインティングでは、抽象性を醸し出しながら、じっくりと眺めていると見えてくる情景や気配に、深いイメージが創出されます。それぞれ有る事件などの映像をモチーフに描かれた作品で、その雰囲気から鑑賞者と作品と作家の位置関係についてもいろいろと考えさせられます

伊藤彩『生まれつきJ』

ArtJam Contemporary

東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F

5/22(金)~6/21(日)月休

12:00~20:00

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京都市立芸術大学の卒業終了制作の学内展で観た時のあのキュートな衝撃、ワクワクが膨らむ感じが力強く、そしてもちろんかわいく再現されていて嬉しい!

どーんと真ん中に立体作品が置かれ、カラフルなペインティングがそれを囲むように展示されていて、ヴィヴィッドで賑やかでシュールな雰囲気が楽しいです。

よりどりみどり 富田菜摘

Gallery Strenger

東京都港区南麻布3-3-39 カーサベルマン1F

5/16(土)~6/6(土)日月祝予約制

12:00~19:00

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ふたたび行ってきました。

今回は鳥がテーマになっていて、さまざまなタイプの作品が揃っています。

まず、平面作品(と呼んでいいと思います)。これが楽しい!

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缶の箱の蓋を用いてその一部を切り抜き、金属製のネットを重ねたもの、もしくは枠にネットを張って展開したもの、と遊び心が伝わります。そしてディテールの表現がまた凝っていてこれまた楽しかったり。

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棚の上に乗る小鳥たちも可愛らしいです。

巧みにさまざまな廃材を使い、その部品の配置でもたらされる色使いの見事さにも感嘆させれます。

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大きめの作品もそこかしこに。

床を歩いていたり、空を飛んでいたり、さらには鳥かごまで。

用いられる素材の質感はそのまま残されながらも、逆にその軽めの粗い仕上がりが親しみといとおしさを生み出しているようにも思えます。

とにかく発想の自由さと伸びやかさが面白いんです。

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《5/23》

今津景 個展

NODA CONTEMPORARY

愛知県名古屋市中区栄3-32-9 アークロック栄ビル3F

5/8(金)~6/6(土)日祝休

11:00~19:00

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今年のVOCA展でも、ヴィヴィッドな色彩とエキセントリックな雰囲気を漂わせる情景の作品を発表され、拝見する度に作品の精度の向上を感じさせてくれる今津景さん。

今回の個展でも大作がずらりと並び、空間、時間の両面において壮大なスケール感を思わせてくれる作品から、新たな世界観の展開を感じさせてくれるものもあり、見応え充分です。

染谷亜里可 新作展 "Monster"

Kenji Taki Gallery

愛知県名古屋市中区栄3-20-25

5/9(土)~6/20(土)日月祝休

11:00~13:00、14:00~18:00

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お馴染みのベルベットの作品に加え、機械油を使った作品やドローイング、ペインティングが出品され、メディアのバリエーションが富んだ作品が揃っています。

ベルベットの印象が強いのですが、他のメディアの作品も独特な深みがあってホントにいいんです。

そして、ベルベットの作品は東京での展示では観られないサイズの大作が並び、そのスケール感にも圧倒されます。

生川晴子 けはい

白土舎

愛知県名古屋市中区錦1-20-12 伏見ビル地階

5/16(土)~6/13(土)日月祝休

11:00~19:00

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今年のVOCA展で観ることができて嬉しかったアーティストのひとり、生川晴子さんの個展。

前回の個展を拝見していることもあり、それが導入となって、あらたに紡がれる独特の雰囲気の世界観へも自然に入り込んでいけます。

意味深なモチーフのリフレインが謎めく雰囲気を深め、感覚的な面白さの確信も深めてくれます。

近藤ケイジャン個展 "traditional fork"

Ain Soph Dispatch

愛知県名古屋市西区那古野2-16-10(円頓寺本町商店街 JAMJAM奥入ル)

5/16(土)~5/30(土)木休

13:00~21:00

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ご本人とお会いしたことがないのでまったくどういう方が制作されているか分からないのですが(実際、アーティストの諸情報は伏せられています)、作品を拝見するとその精度と確信の高さにやられます。

まず目に飛び込んでくる立体の作品。頭がいくつもある動物のぬいぐるみのかわいいのにちょっと怖い感じ、表面が新聞で構成される立像の力強さ、異なるインパクトがシャープに放たれています。

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切り抜きの新聞と鉛筆による精緻なドローイングとで構成される平面作品も面白いです。

とにかく描き込みの緻密さに意識が引き寄せられます。ストイックなスタンスを思い起こさせるほどの精緻な再現性は圧巻で、それが無機質に切り抜かれた新聞と組み合わさって硬質な妖しさを醸し出しているように感じられます。

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さらに妖しさを加速させる作品。

新聞の切り抜かれた部分がフォークに刺さっていっしょに展示。画面には今度は色が持ち込まれ、シルエットのなかに描かれる食物のこれまた再現性の高い描写が、シュールな物語性も深めます。

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表現のバリエーションの花火ろさとそのひとつひとつの精度に感嘆させられます。

アーティスト自身の謎めいた存在感とともに、さまざまなイメージが脳裏をよぎり、さて次はどんな展開をしてくるか、とさらに好奇心が湧いてきます。

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佐藤貢展

PANTALOON

大阪府大阪市北区中津3-17-14

5/9(土)~5/31(日)月火休

17:00~21:00(土日:12:00~19:00)

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海岸に流された廃材をもちいて作られる作品群。

これがいちいちかっこいい!

細かい部品を緻密に組み上げて機械的な感触を構築し、さらにそのひとつひとつの汚れや壊れた感触がアバンギャルドな雰囲気ももたらしています。

親しみ溢れる感触、そして逆にソリッドなイメージも惹起され、その世界に想いっきり入り込んでいって楽しいです。

ACG eyes 3 : 國府理 - ROBO Whale -

ARTCOURT Gallery

大阪府大阪市北区天満橋1-8-5 OAPアートコート1F

5/12(火)~6/20(土)日月休

11:00~19:00(土:~17:00)

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凄い・・・!

カーテンをくぐって入る空間に展示された作品の存在感は圧巻のひとこと。

カットされたワーゲンのボディ、そこから連なる背骨を思わせる要素、全体を多う黒ずんだ色彩。アバンギャルドな雰囲気を重々しく立ちのぼらせながら、今にも動き出しそうな臨場感も放ち、スケールの大きな創造性の迫力にただ気圧されるばかりです。

とにかくかっこいいんです。

ガソリン展 千光士誠×忠田愛

gallery wks.

大阪府大阪市北区西天満3-14-26 中之島ロイヤルハイツ1103

5/11(月)~5/23(土)日休

11:00~19:00(土:~17:00)

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千光士誠さんと忠田愛さんによる二人展。

忠田さんの作品は2点、おなじみの殺伐とした筆致で、今回は労働者が描き上げられています。

ドローイング的な作品の風合い、いきなりアバンギャルドな雰囲気が立ちのぼります。

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キャンバスの大作はさらにその前衛的な雰囲気が加速。

描くだけでなく。削る、燃やすといったある種の「破壊行為」的なアプローチも大胆に行われ、それが瞬間の緊張感を過度に高めているように感じられます。

なにより、血走るような目の描き込みが凄かったです。

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千光士さんの作品は、ふたつの壁面を覆うようにしてタペストリー状の作品がずらりと並んでいました。

そこに描かれる無数の人の姿、その密度は圧巻です。

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羽部ちひろ

MEM

大阪府大阪市中央区今橋 2-1-1 新井ビル4階16号室

5/16(土)~6/6(土)日月祝休

11:00~18:00

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羽部さんの作品を観る度に、なんだろうこのほんわかとする感じは、と思うんです。

筆遣いが奏でるほのぼのとした雰囲気、しかし壮大なスケール感。今回は室内、ドールハウスがモチーフとなった作品が多く、これまでのイメージとは若干ズレが合ってそれがまた楽しいです。

独特の世界観とシュールさ、大作から小品までさまざまなサイズで展開されて、のんびりとした独特な緊張感が満ちています。

荒木由香里 個展 waltz

studioJ

大阪府大阪市西区新町3-14-8

5/13(水)~6/13(土)日月火休

13:00~19:00

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並ぶ作品が放つシュールな危うい雰囲気。。。

造形のイメージは相当にサディスティックな感じもするのですが、実際に作品を拝見すると、例えば造花などが用いられることで思いのほか軽やかな印象を受けます。

そしてそれが、伝えたい世界観の本来の深みを連想させてくれる、もっと深いものを伝えようとしているような感じもしてくるんです。

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クリスタルを用いる作品は、伝わるイメージの深度が一気に深まります。

危うげな臨場感がぐんと加速し、加えて脆さも醸し出されて、独特の物語性が想い起こされます。

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さまざまな作品がギャラリーのそこかしこに配置され、それぞれが持つ味わいや深みがいろんな想像をもたらしてくれます。

脆さと強さの関係性や、自身が使ったものを用いることで得られる時間性などが、複雑なストーリーを組み上げているように感じられます。

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原口佳子「床屋のかがみは海へつづく」

FUKUGAN GALLERY

大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-20-4F

5/7(木)~6/6(土)日月休(火:予約制)

13:00~20:00

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鮮やかな色彩とシャープな構図が空間を囲みます。

どこにでもあるような海岸、海辺の風景。そこを走る舗装されない道路や空き地を覆う雑草の緑、そして水平線。光のなかに消えゆく瞬間を連想させるような色合いのスリルと神々しさが、ここに収められる情景に独特の深みをもたらしているように思えます。

そして、構図の面白さも。画面を分断する水平線や道が、絵画的に硬質な展開も生み出しているように感じられて興味深いです。

この日はギャラリーノマルのリニューアルオープンのレセプションにも行ってきました。

これまでと比較するとコンパクトになったギャラリースペース。そこに詰め込まれるようにして展示されるクリエイションの、一貫する硬質な世界観に感じ入った次第で。

なかでも強烈な存在感を放っていたのが榎忠さんのキャノン砲。僕は観ることがかなわなかったのですが、実際に祝砲が上げられたようで、その様子はいろんな方のお話からも凄かったことが伺えました。

あと、田中朝子さんのも面白かったです。実際にある風景やものの文字を手書きのものに置き換えた作品で、なんともいえない知性とユーモアの絡まりが楽しいです。

これから続く展覧会の予定を眺めると、ワクワクする感じはいっそう高まります。

《5/24》

大阪で一泊して、まず国立国際美術館で開催中の展覧会「杉本博司 歴史の歴史」へ行ってきました。

観に行ってよかった、ホントに良かったです。

杉本博司展と杉本博司コレクション展、そういった両面の趣きがあり、杉本氏によって集められた化石や仏像や軸など、ホントに素晴らしいものを見せてもらえている充実感を覚えた次第で。博物館的な構成ではなく、ひとりの(敢えて言いますが)「酔狂」が集めたものの説得力、それがここにある理由が「貴重」だからというよりも「素晴らしい」から、という感じが伝わるのが新鮮で、長い時間を経て眼前に現れ、対峙を許された「もの」たちとの邂逅をじっくりと味わえたことにまず感謝、感激。

杉本氏の作品については、いつ拝見しても深い感動を得られる「海景」のシリーズが並ぶ空間に加え、五重塔の再現というとてつもないアプローチにも唖然とさせられ、そして今回のいちばんの見どころ「放電場」のシリーズには、現象でこんなにもミニマムな造形を提示されたらかなわない、とただただその世界の凄さにお口半開き、そして平伏すばかり。

また、「放電場」の展示室のインスタレーションも見事です。マン・レイの肖像、木彫の雷神、ライトケースで提示される放電の痕跡、そして壁一面の鏡面、さらに・・・!

見応えのある展覧会です。

After School 放課後の展覧会 天野萌 碓井ゆい 木内貴志 木藤純子 佐川好弘 笹倉洋平 花岡伸宏 宮永甲太郎 ムラギしマナヴ 森田麻祐子 山口和也

元立誠小学校

京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2

5/23(土)~5/31(日)15:00~20:00(土日:12:00~19:00)

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それぞれの教室に加え、講堂や階段、階上の畳の部屋でそれぞれのアーティストが個性を発揮しています。

まずは木内貴志さんと花岡伸宏さんが面白い!敢えて言うんですけど、この「どうしようもなくしょーもない」感じは堪らん!花岡さんの作品、僕のなかではすでにお馴染み「ずり落ちる」展開はもちろん、粘土で出来たキリンとか折り紙で出来たのとか、

そりゃそうだろ!Σ( ̄口 ̄;)

そりゃそうだけど!Σ( ̄口 ̄;)

といちいちツッコミを入れざるを得ない展開が楽しいです、一方木内さんは勉強机の表面を版木として用い、それで木版画を作るというこれまたキテレツな展開。何て言うか、やったこと、やっちゃったことにただただ感心した次第。

木藤純子さんのインスタレーションも意味深です。

施錠された教室からとぎれとぎれに聞こえてくるオルガンの演奏。その隣の部屋には虚空にダイオードの光が浮かび、その真ん中に置かれる一組の机と椅子が深遠な雰囲気を奏でています。

講堂に展示された佐川好弘さんのインタラクティブな立体作品も楽しいです。白い球体から言葉が飛び出ていてその造形もなんともいえないかっこよさがあって、しかもそこに入れたり登れたり、実際登ってみてなんとも痛快な気持ちになったり。

山口和也さんの作品は畳敷きの広い部屋に。大作で展開されるストロークの激しさが、空間の雰囲気と相まって独特な空気感を生み出しています。

夜はパンタロンでの個展も印象的だった笹倉洋平さんのライブドローイングを最後の10分だけ鑑賞、プロジェクターで花が映される画面に、そこから導きだされるさまざまな線をトレースして複雑な混沌が生み出されていく過程に触れられたのは貴重でした。

井上隆保 続・間主観的人格 -京都- -線状の快楽-

MORI YU GALLERY KYOTO

京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19

5/2(土)~5/24(日)月火祝休

12:00~19:00

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東京での展覧会を見逃してしまった井上隆保さんの個展を京都で、しかも最終日、滑り込みでチェックしてきました。

かっこいいです。桃太郎のシリーズのいかにもやんちゃそうな目つきと歪む口元、その肌にもたらされる紋様の美しさにも惹かれます。

奥の一角には少し前の作品も展示されていたり、とにかく観ることができてよかったです。

ROBERT PLATT huntorama 2

muzz PROGRAM SPACE

京都市左京区浄土寺馬場町71 ハイネストビル1F

4/25(土)~5/31(日)土日祝のみ

12:00~20:00

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細かいストロークで紡がれる複雑な情景。大胆な配色の妙、描かれる情景のどこか異界にいるような感触など、さまざまなかたちでイマジネーションを刺激してくれます。とにかく見応えがあります!

2階でのsalon showも面白いです。所属ギャラリーの垣根を軽やかに越えて、実にバリエーションに富んだクリエイションがロバートさんの壁画の上にぎっしりと配され、そのゴージャスさに見とれます。

北条貴子 Resonating light part.2 Paintings

sowaka

京都府京都市南区東寺東門前町90 sowakaビル2F

5/15(金)~6/14(日)金土日のみ

12:00~19:00

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前回のドローイング展に引き続いて開催の、今度はペインティングの展覧会。

淡く繊細な筆遣いが印象的だったドローイングから一転して、力強さと濃密さが際立ちます。

艶やかな画面の深み、さまざまなグリーンにが重ねられて鬱蒼とした感触が導かれ、そこにひっそりと織り込まれる淡い赤や黒がアクセントとなり、深い臨場感が奏でられています。