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幕内政治が覗いたおすすめアートイベント情報

加賀城健 -Positive Taboo-

YOD Gallery

大阪府大阪市北区西天満4-9-15

3/3(火)~3/21(土)日月休

11:00~19:00

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Ken Kagajo -Positive Taboo-

YOD Gallery

4-9-15,Nishitenma,Kita-ku,Osaka-shi,Osaka-fu

3/3(Tue)-3/21(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday

11:00-19:00

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伝統と革新の絶妙な,そして意表を突くバランス。

YOD Galleryでの加賀城健さんの個展に行ってきました。

まず、ギャラリー内にひしめくさまざまなテクスチャーが施された布地に目を奪われた次第。

鮮やかな配色とダークトーンとが空間を行き交っていて、それが斬新な刺激をもたらしてくれます。

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デカルコマニーのアプローチを取り入れたカラフルな作品群。

まずはその彩りの鮮やかさに惹かれます。

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そして、ほぼ左右対称でありながら、滲みなどによって生み出されたと思しき微妙な差異がアバンギャルドなリズムを放ちます。また、滲みそのものも危うさ,揺らめくような豊かなグラデーションが幻想的な雰囲気も醸し出しているように思えます。

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一転して,ダークトーンの作品は,極度に抽象性の高い硬質な紋様が画面に広がり、深く重厚なアバンギャルド感を創出しているように感じられます。

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小品に置いてもその密度,重厚感はそのままに。

スエード地の光沢が、観る角度によって陰影に変化をもたらし,豊かな表情を導きだしてくれています。

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細緻な部分まではコントロールされない、しかし意図的にそういう現象を引き起こさせ,強烈な世界観が創出されています。ここに至るまで積み上げられた行程の,意識と無意識の交錯が生むクールさともどかしさも、この情景への深みへと転化しているように感じられます。

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用いられる手法自体は染色としてはきわめてオーソドックスなのだそう。

しかし、その手法の可能性を押し拡げるかのように,偶然性をおそれないあらたな挑戦を繰り広げ,さまざまな刺激的な情景が展開されているように感じられます。

そして、敢えて挑むようなアプローチが意図しない要素を引き出し、それが色調以上のダークネスの創出や幻覚的な危うさを秘める鮮やかな世界の展開へと押し上げているようも思えます。

そして何より,やはりそのベースにあるのが染色という手法の持つ美しさであるのも実感した次第です。

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