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幕内政治が覗いたおすすめアートイベント情報

タノタイガ個展『T+ANONYMOUS』

現代美術製作所

東京都墨田区墨田1-15-3

3/7(土)~3/29(日)月火休

12:00~19:00

タノタイガ090307.jpg

Taiga Tano solo exhibition "T+ANONYMOUS"

Contemporary Art Factory

1-15-3,Sumida,Sumida-ku,Tokyo

3/7(Sat)-3/29(Sun) closed on Monday and Tuesday

12:00-19:00

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なんだかすごかった、そのバイタリティにやられた、そんな痛快な印象が残ります。

現代美術製作所でのタノタイガさんの個展です。

まず、大きな展示空間に収められた作品群、それぞれの現実とクリエイションとの意表を突く距離感に圧倒されます。

サバイバルスーツ。

ビニールシートやら黄と黒のビニールロープやら、非常にサバイバルな感触を確かに持つ素材を使って原寸大のスーツセットが、しかもその大きさの箱に収まって展示されていて、いやもうその存在感たるや・・・!

ビールケースの上に置かれたブラウン管テレビにタノさんが実際にこのサバイバルスーツを身に着けて街をカ闊歩し、ときおりしゃがんで佇むような場面も織り交ぜたパフォーマンスを記録した映像も流されていて、

この人マジだ!Σ( ̄口 ̄;)

とただただ感服。ひたすら感服。

微妙に実用性があるところがまた強烈に説得力を放っているのに加え,ケース蓋に載るパッケージ詳細などの文字を観たりすると、またこれが

芸が細かい!Σ( ̄口 ̄;)

と唸らされるという...。よく考えると当たり前なんですけど手描き。

いや、面白い!

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向かう壁面にはずらりと微妙に隠避な雰囲気を醸し出す写真が。

伺うといわゆる娼婦の皆さんが着ている服を着て、その娼婦の方に撮影してもらっているのだそう。

こういう臨場感って初めてです、なんだか分からないけど分かる,どこに意図があるのか説明できないけど、なんだかすごいことが伝わってきます。

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空間中央の柱を囲むようにして展示されているのが,プラモデルを模したキット。

パッケージのプリントの具合を目にすると僕らの世代はおそらく多くが反応、あの一世を風靡したガンダムのプラモデルのパッケージの雰囲気がそのまま引用されて,なんとも懐かしい感じが。

そしてその中に入っているのが、有り体に申しわげると「木片」。

ご丁寧に彫刻刀や色鉛筆なども付属で着いているんですけど、

作れってか!Σ( ̄口 ̄;)

自分で彫って色塗れってか!Σ( ̄口 ̄;)

と。確かに一式揃ってるし木片にはガイドライン的に立像がスケッチされているけど、この無茶苦茶な感覚がまたツボに強烈な刺激をもたらしてくれます。

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タノさんの顔を基にしたお面がずらりと並ぶ一角はもう驚愕のひとこと。すごい雰囲気です。

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奥のスペースでは木彫のフェイクのシャネルのバッグなどなどがずらりと。

昨今は木彫でスーパーリアルな表現を繰り広げられる方もいらっしゃるので精度自体には強烈な驚きこそ感じないのですが...とはいえ充分にユーモアとしてのパワーは相当なものですが...それでも奇妙で絶妙なバランスでリアリティが追求されていて惹かれます。

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そしてこの作品群もただフェイクを木彫で作ったことで終わることはなく。

さらに奥のスペースにも映像が上映されていたのですが。こちらはこれらの木彫のフェイクのバッグを実際に肩にかけてフランスへ行って帰ってくる様子が。

シャネルのショップなどにも潜入しているのですが。ホントに誰も気付いていない、それがなんとも面白いというか,微妙に残念だったりもしているのですけど,実に痛快で。

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他にもこの木彫作品をネットオークションに出品してみたりと破天荒でハチャメチャなこともなさっていて、それぞれのエピソードも相当に面白かったです。

次の唐突にも期待してしまいます!