加藤千尋「変化(へんげ)」
7/4(土)~8/8(土)日月祝休
11:00~19:00
Chihiro Kato "Metamorphosis"
3-7-4F,Nishi-gokencho,Shinjuku,ku,Tokyo
7/4(Sat)-8/8(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
Yuka Sasahara Galleryでの加藤千尋さんの個展です。
今回は平面作品のみの発表、お馴染みのハイブリッドなモチーフが随所に登場、独特の世界観が築き上げられ、なおかつさらにイマジネーションの膨張を促す展開が興味深い内容となっています。
まず正面の壁面で出迎えてくれるのが、銀杏返しをベースに孔雀の羽やら鶴の頸やらが生え、おおらかな佇まいで魅せる作品、さまざまな色彩が背景の白に映え、その美しさをしなやかに奏でているように感じられます。大作にしてまさに加藤さんの真骨頂、そういう印象が痛快です。
そして今回は、これまで一貫して白で統一されていたバックに、具体的な背景の要素が入ってきています。
作品によっては風景と同化し、ハイブリッドの方向がさらに広がってアクロバティックな展開を繰り広げる作品も。
その色彩とストロークの繊細さも遺憾なく発揮され、フューチャリスティックな世界観はさらに深みを帯びているように感じられます。
縦長の作品、シンプルにモノトーンのグラデーションが施され、これまでとは異なる静けさがもたらされたものも。
浮遊する感触が重なり、臨場感が増して伝わってきます。
背景への作用はさらに加速、複雑化していきます。
例のハイブリッドな有機物が、あたかもそこに息づくような、想像上のリアリティが追求されたような作品も。
遠くに霞む景色、さまざまな草葉が茂る中にもりもりと聳える人毛ぞベースにしたような新生物。
もしかしたら、この草葉もハイブリッドの一部かも、と思ってみると、想像がさらにアクロバティックに膨らみます。
背景にさまざまな要素が描き込まれることで、世界観が深みと広がりとを伴って迫ってくるような印象を覚えます。
無論、これまでの白がもたらす虚空の感触、虚無の感触の鋭さとともに、これからどういう広がりと展開を見せてくれるかにも興味が湧いてきます。
