ミリアム・ケイアンス/杉田陽平展
7/18(土)~8/8(土)日月祝予約制
12:00~19:00
Myriam EYKENS/Yohei SUGITA
3-3-39-1F,Minami-azabu,Minato-ku,Tokyo
7/18(Sat)-8/8(Sat) Sunday,Monday and national holiday:appointment only
12:00-19:00
静かで穏やかな「生」と、凄まじく騒々しい「死」、それぞれの表現の鮮やかなコントラスト。
Gallery Strengerでの2人展、メディアも世代も、そして国籍も異なるアーティストがひとつの空間を共有し、独特のテンションをもたらしています。
まず、圧巻の色彩感とマチエルで視界に飛び込んでくる杉田陽平さんのペインティング。
独自の「死」のイメージを画面に叩き付けるように、圧巻のアグレッシブな情景を繰り出しています。
もはやお馴染みとなった、絵の具を皮状に固形化し、それを重ねる手法で描かれる超高密度の混沌。ひとつのシートの中に注ぎ込まれる数多くの色彩と、それらが生み出す尋常でない量の情報、それらがカオスとなって迫ります。
部分ごとの抽象的なテクスチャーは、至近で眺めたときに凄まじい密度を伴って迫ってきます。一方、俯瞰したときに浮かぶさまざまなモチーフ、今作品においてはあらゆる生物たちの姿が力強く、そしてどこか朧げな気配感で表現されていて、その魑魅魍魎とした幻想空間にも引き込まれていくような気がしてきます。
アクリル絵具を用いた作品から、今回は油彩の作品も合わせて登場しています。これがとにかく素晴らしいんです、その存在感は格別です。
熱を帯びるようなストロークが重なり、濃密な気配が奏でられています。画面に投入されるさまざまな色彩はその力と雰囲気を濃厚に醸し出しながら、さまざまな色と衝突し、混在し、それで描かれ表現される人物の表情の深さ、凄みには、ただ圧倒させられるばかりで。
常に実験性を伴うような、それでいてどこかクラシカルで、普遍性を帯びたような説得力が溢れる作品。
筆の運びの生々しさとその動線の衝突が騒々しく、しかし俯瞰した時、なぜかしらそこに穏やかさが潜んでいるように感じられるのがなんとも不思議です。
ミリアム・ケイアンスさんの作品は一転して静かな気配を紡いでいきます。
陶芸の素朴さが醸し出す、やわらかな雰囲気。眺めていて、ゆったりと心が落ち着いていくような印象を覚えます。
やさしさと滋味に溢れる表情、不思議なポーズ。
それらはほんのりとシュールな感触を滲ませながら、、空間を共にする杉田さんの切迫したような、焦燥感を煽るような強さとは裏腹な、穏やかな説得力をそれはそれで力強く放っているように思えてくるんです。
これだけテイストが異なる作品、クリエイションでありながら、ひとつの展示として実に調和しているのがなんとも不思議で、かつ心地よく感じられます。
互いのクリエイションが持つ濃密な雰囲気を引き立てあいながら、そこにある隙間を埋めるようにして、独特の響きが豊かにもたらされています。
