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波打ち、カビ、シミに気をつけましょう!アートにも梅雨対策

鬱陶しい梅雨の季節。湿度の高いじめじめとした空気になんとなく気が重い感じがしますが、
皆さんの大切なアートコレクションの梅雨対策は万全でしょうか?
実は、湿気が好むものの1つが、版画作品や写真作品の支持体として使われる「紙」。
今回タグボートが特別に、梅雨を乗り切る秘策を伝授いたします。

アートの保管方法について

版画作品や写真作品は、世の中にあるあまたの紙加工品のうち、最も高価なもののひとつと考えられますが、あまりに大切にするばかりに、押入れなどにしまいっぱなしの方は要注意です。梅雨の晴れ間、湿気が少ない日に一度引っ張り出してチェックしてみましょう。
押入れ、物入れなどに収納される場合は、木製かプラスチック製のすのこを敷きます。そして奥の壁にも隙間を空けて、空気の循環を良くします。湿気、つまり水分は下の方にたまりやすいので、何箇所か市販の除湿剤を置くことをお薦めします。

アートの展示場所について

玄関先は外部の湿った空気が一番入ってくる場所です。お気に入りのアートでも、もし紙の作品でしたら、この時期は飾るのをしばらく控えた方がよいでしょう。また、エアコンの風は湿気を含んでいますので、冷えた風が直接作品に当たると、額の中の空気の水分が冷やされて、額の内側で結露することもあります。エアコンのドライ運転も良いですが、湿気を含む風であることには変わりありませんのでご注意ください。そんな時に大活躍するのが除湿機です。作品の近くに設置するなどして、展示場所周辺の湿度を取り除きましょう。また、空気の滞留を防ぐ為に部屋の隅に小型の扇風機を上向きに置いて、部屋全体の空気をゆるやかに動かすのも効果的です。
ちなみに美術館の基準では、作品を飾る展示場所として、空気汚染(タバコの煙、塵埃、薬品)がない状態で、温度18度〜25度、湿度50%〜55%の環境が望ましいとされています。

波打ちの改善策

波打ちイメージ

どうしても波打ちが気になり、ご自宅で何とかしてみようとお考えになるなら、注意深く額からシートを外し、湿気取り用の紙(中性紙、画材店などで販売)の間に作品シートを挟んで、水平な場所に置き、均等に重しがかかるように電話帳などを載せておきます。
ロールにして巻き癖のついてしまったポスターなどにも効果があります。押し花の要領といえばいいでしょうか。それでも戻らない場合は、あまり無理はせず、美術作品専門の修復士の方にご相談下さい。紙の種類、技法によっても異なりますが、驚くほど綺麗に水平性が戻ってきます。
(プロの方は作品に水分を含ませて紙を伸ばすことが多いので、あまりに強く癖がついてしまった場合や、水分が含みにくい紙・技法を用いている場合は、完全には戻らないケースもあります。)

作品についたカビやシミについて

万一、カビが原因と思われるシミや汚れが見つかったときは、手遅れにならないうちに、美術作品専門の修復家の方に見ていただきましょう。
手遅れと思われるほどカビが原因で真っ黒になってしまった紙作品でも、驚くほどきれいになることもありますのであきらめませんように。

カビ、シミのイメージ

湿度が低くカラっとした欧米の国々と比べて、日本は梅雨や台風など、1年を通じて湿度に悩まされる事が多い国です。海外で買った版画のシートを日本に持ち帰ったら波打ちしてしまった、というコレクターの方も多いのではありませんか?
1年のうち最も湿度が高いこの季節。是非この機会に、皆さんの大切なアートのコンディションを今一度チェックしてみてください。
そして正しい方法で保管と展示を行い、どうぞ末永く作品をお楽しみください。

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