皆様、こんにちはこんばんは。幕内です。
今回は多い!全部で21の展覧会のレビューです、いやはや月初めはいろいろ重なって大変、なかでもフェアが重なる青山界隈が熱いのです!ではでは、早速チェックお願いします!
大浦雅臣展 奇想天外
アートスペース羅針盤
http://www.rashin.net/
東京都中央区京橋3-5-3-2F
03-3538-0160
10/27(月)-11/1(土)
11:00-19:00(最終日:-17:00)
<ex-chamber memo>
1977年生まれの日本画家、大浦雅臣の待望の個展です。
ダイナミックな表現と緻密な筆致で描かれる「メカ竜」のシリーズをさまざまなグループ展で発表、モノクロームで構築される硬質な雰囲気により、重厚でダークな世界観を展開してきましたが、最近作では一転してそれぞれの色彩が本来持つ力を発するかのような、過剰なまでの極彩色を取り込んで龍や朱雀をアバンギャルドさもたたえながら描ききります。同展では、横3メートルに及ぶ新作を中心に、過去の作品も含め約7点が出展されます。
會田千夏 新作展 Snow White
不忍画廊
http://www.shinobazu.com
東京都中央区八重洲1-5-3 不二ビル1F
03-3271-3810
10/27(月)-11/8(土)日祝休
11:00-18:00(土:-17:00)
<ex-chamber memo>
1980年札幌市生まれ、現在も北海道で制作する會田千夏の、東京では久々となる個展です。
これまでは、画面の広い部分を占める深い緑の塊は鬱蒼とした森を思わせ、透明感が溢れ、濡れたような風合いのテクスチャーで壮大な景色を描いてきましたが、最近の展開ではさまざまな色彩が用いられ、描く光景の季節感、時期のイメージに奥行きがもたらされています。そこに描かれる生命の存在を思わせるモチーフが独特の存在感を放ち、観る者を夢遊の世界へと誘います。同展では新作の油彩作品とドローイングが発表されます。
廣直高「人違い/Wrong Person」
MISAKO & ROSEN
http://www.misakoandrosen.com
東京都豊島区北大塚3-27-6
03-6276-1452
10/27(月)-11/23(日)月休(初日を除く)
12:00〜19:00(日:-17:00)
Opening Reception:10/27(月)18:00-20:00
<ex-chamber memo>
1972年生まれのアーティスト、廣直高。MISAKO & ROSENでは2年ぶり2度目となる個展が開催されます。
身体性を大胆に取り入れる行程を経て制作される、自らの、自らに対する無知に迫ろうとする姿勢が強く反映された作品群。相当にキッチュな雰囲気が充満し、その直接的な表現だからこその力強さが、前衛的な感触とともに滲み出ます。
忠田愛 個展
neutron
http://www.neutron-kyoto.com/
京都府京都市中京区三条通烏丸西入る御倉町79 文椿ビルヂング2階
075-211-4588
10/28(火)-11/9(日)月休(祝開廊)
11:00-23:00
<ex-chamber memo>
1981年生まれの日本画家、忠田愛の個展です。
粗い目の麻布に陶土を塗布したものを支持体として用い、描くだけでなく、焦がす、削るなどの行程を経て描かれる作品群。炭化し、朽ち果てたかのような質感はアバンギャルドなテクスチャーとなり、そこに描かれる老人の肖像などからは、死と生の狭間における強烈で同時に儚げな精神の存在や、緩やかでも確実に進む時間、起こり続ける変化の力強さが漂います。
エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ウルトラ001」
スパイラルガーデン
http://www.spiral.co.jp/
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
03-3498-1171(代)
10/29(水)-11/3(月祝)
11:00-20:00
<ex-chamber memo>
既存の多くのアートフェアでの「ギャラリー」や、例えばGEISAIなどにおける「アーティスト」といった出展形式とは異なり、作品、アーティストを紹介する「ディレクター」を単位とした、これまでありそうでなかったユニークな切り口のアートフェア。40歳以下という年齢制限のもと、第一回となる今回は主に東京と名古屋から25名が参加。すでにお馴染みのギャラリストから新進のディレクターまでが名を連ね、一人あたり幅5mの壁面でそれぞれのディレクションが繰り広げられます。
小柳裕展 -Father is an alarmist-
KENJI TAKI GALLERY
http://www2.odn.ne.jp/kenjitaki
愛知県名古屋市中区栄3-20-25
052-264-7747
10/29(水)-11/29(土)日月祝休
11:00-13:00、14:00-18:00
<ex-chamber memo>
1977年生まれのアーティスト、小柳裕。昨年の東京での個展に続き、名古屋のKENJI TAKI GALLERYで個展が開かれます。
緻密な描写と不思議な距離感を持つ夜景のシリーズがお馴染みですが、同展ではこれまでの雰囲気を一転させ、麻のキャンバスに植物を描く新たなシリーズを展開。鉢植えの植物が作家の手元で芽吹き、成長し、枯れ往くまでの過程を連作で提示、見守るような目線とともに表現します。
谷澤紗和子 HUG
MEM
http://www.mem-inc.jp
大阪府大阪市中央区今橋2-1-1 新井ビル4F
06-6231-0337
10/30(木)-11/20(木)日月祝休
11:00-18:00
Reception:10/30(木)17:00-
<ex-chamber memo>
1982年生まれのアーティスト、谷澤紗和子の個展です。
鉛筆によるドローイングや写真、鳥の羽やネイルッチップなど、そのものの質感が強烈な意味合いを放つさまざまな素材を用いたオブジェなどを制作。ダークな雰囲気が満ちると同時に鮮烈な鋭さやシュールなユーモア、深遠な精神性も秘め、虚実の境を曖昧にするような独創的な世界を紡ぎ上げます。
青参道アートフェア2008
H.P.DECOを中心とした通り一帯
H.P.DECO
http://www.hpdeco.com/
東京都渋谷区神宮前5-2-11
03-3406-0313
10/31(金)-11/3(月)
Openein Reception:10/30(木)19:00-
問い合わせ:03-5774-1408
<ex-chamber memo>
昨年の好評を受け、今年も開催される青参道アートフェア。H.P.DECOを中心に、表参道と青山通りを直角に繋ぐ2本の路地に面したショップや美容院の店内やウィンドウがアートで埋め尽くされます。
参加アーティストも、@GALLERY TAGBOATでもお馴染みの田中麻記子、佐原和人、トモエをはじめ、モノクロームで細密にファンタジーを描く永岡大輔、幾何学形を組み合わせて動物などを表現する澁谷忠臣、ユニークな立体と幻想的な滲みが印象的なドローイングを制作する小池一馬、主に穴薪加南子と比巴のふたりにより、独自のスタンスでヴィヴィッドな世界を届けるanamachy paintingほか、相当なボリュームのクリエイションが集い、秋の青山界隈を盛り上げます。
牡丹靖佳 個展「into the forest」
hpgrp GALLERY 東京
東京都渋谷区神宮前5-2-11 H.P.DECO 3F
03-3406-0032
http://www.artdiv-hpf.com/tokyo
10/31(金)-11/24(月)
11:00-20:00
<ex-chamber memo>
1971年生まれのアーティスト、牡丹靖佳の個展です。
絵画やインスタレーション、パフォーマンスなどを通じて独自の世界を表現。さまざまな想像を駆使して紡ぎ出される世界は、曖昧でおぼろげな雰囲気を静かに滲ませながら、ときにシュールなユーモラスさをたたえ、さらには浮遊するような妖しげな風合いも漂わせます。同展ではキャンバスに油彩と鉛筆で描かれた平面作品を中心に発表、牡丹の繊細で斬新な世界観が提示されます。
淀川テクニック ダイアモンドダスト展
YUKARI ART CONTEMPORARY
www.yukari-art.com
東京都目黒区鷹番2-5-2-1F
03-3712-1383
10/31(金)-11/29(土) 日月火休
11:00-19:00(土:-20:00、最終日:-17:00)
※11/20(木)-26(水)まで東京コンテンポラリーアートフェア2008(TCAF2008)に出展のためギャラリーは休業となります。
<ex-chamber memo>
柴田英昭と松永和也のふたりによって2003年に結成、これまで数多くの展覧会に参加し、いっそうそのユニークなスタンスに注目も集まる淀川テクニック。その名の通り、淀川で拾い集めたゴミからさまざまな造形を繰り出すところからスタートした活動も現在ではその幅を広げ、国内外のさまざまな場所に滞在し、その土地の人々との交流も深めながら、もとのゴミの姿からは想像もつかない造形物を作り上げていきます。
東京での初個展となる同展。同じ時期に川崎、大阪で開催の各グループショーにも作品を出品、結成当初より格段に逞しさを増した独創的なクリエイションが展開されます。
姉川たく vol.2 you重力ベイビー「ボくぷまれたよ」
GALLERY ef
http://www.gallery-ef.com/
東京都台東区雷門 2-19-18
03-3841-0442
10/31(金)-11/30(日)火休
12:00-21:00
Opening Reception:10/30(木)19:00-21:00
<ex-chamber memo>
糸を巧みに取り入れ、平面作品からインスタレーションまで幅広く展開、また活躍の場をアートシーンにとどめず、さまざまなクリエイションを繰り広げる姉川たく。彼の二部構成で開催されるGallery efでの個展、その後半が10/31から始まります。
第一部では1階と2階とを繋ぐ荘厳なインスタレーションが紡ぎ上げられていましたが、今回は平面作品も登場し、独特なテイストで繰り広げられるアバンギャルドでポップな世界が、沈みゆくように静謐が満ちる空間で展開されます。
Michael Borremans:Earthlight Room
ギャラリー小柳
http://www.gallerykoyanagi.com
東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル8F
03-3561-1896
10/31(金)-12/12(金)日月祝休
11:00-19:00
<ex-chamber memo>
1963年生まれのベルギー人アーティスト、ミヒャエル・ボレマンスの日本では初となる個展。絵画と映像作品が発表されます。
油彩のペインティングでキャンバス上に描かれる人物は一様に不思議な動作にいそしみ、抑えた色調で紡がれることも重なって、そのシーンは謎めいた雰囲気に満ちています。また近年力を注いでいる映像作品は、ペインティングの世界をそのまま実写化したかのような不思議な物語が展開され、観る者に深く静かな混迷をもたらします。
Stump Autumn Event「THE NEXT」
Gallery Stump Kamakura
http://stump2.sakura.ne.jp/
神奈川県鎌倉市十二所848
0467-23-5021
11/1(土)-11/3(月祝)
13:00-20:00
Opening Reception:11/1(土)17:00-
11/2(日):SWAMP PUBLICATIONによるパフォーマンス(終日)
11/3(月祝):16時より村田峰紀、19時より菊池容作の各パフォーマンス
<ex-chamber memo>
鎌倉のインディペンデントスペース、Gallery Stump Kamakuraで開催される3日間限定のユニークなアートイベントです。
スペースの許す限りの作家を招待し、現在のアートシーンの熱さを引き出そうという企画で、絵画、立体、インスタレーションからパフォーマンスまでもパッケージ。stumpのメンバーをはじめとした参加作家総勢30近くという凄まじいボリュームで、無数の発見に満ちた濃密な3日間を提供します。
小橋陽介展
GALLERY MoMo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com/
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
11/1(土)-11/22(土)日月祝休
11:00〜19:00
Reception:11/1(土)18:00-20:00
<ex-chamber memo>
1980年生まれ、2006年の水戸芸術館クリテリオムでの個展や同年のVOCA展出品などで注目を集め現在に至るペインター、小橋陽介の個展です。
画面いっぱいに描かれる巨大なものから指先大のミニサイズに至るまで、登場する無数の人物すべてが自画像、というキッチュなスタイルを展開。その徹底したスタンスで、シュールで時にコミカルな世界を、鮮やかな色彩で奔放に描き上げます。
アートイニシアティヴ・プロジェクト Exhibition as media 2008「LOCUS」
神戸アートビレッジセンター
http://kavc.or.jp
兵庫県神戸市兵庫区新開地5-3-14
078-512-5500
11/1(土)-11/24(月)
12:00〜20:00(最終日:-17:00)
田中秀和によるライヴペインティング:11/1(土)17:00-18:00
<ex-chamber memo>
神戸アートビレッジセンターが昨年始動させた「Exhibition as media」の第2回となる同展では、神戸アートアニュアルに参加したアーティストをフィーチャー。
その都度さまざまな素材を用い、さらに光や風などの要素も取り入れて空間に大きく作用するインスタレーションをそれぞれ繰り広げる木藤純子と国谷隆志、同時期に大阪FUKUGAN GALLERYでの個展も開催されるペインターの栗田咲子、アバンギャルドな抽象世界をソリッドに構築する田中秀和、アルミ画や印画紙作品などでキュートでメランコリックな世界を紡ぐ三宅砂織の5名が、軌跡やチカラの中心という意味を持つ言葉「LOCUS」を主題に据え、企画立案からのプロセスも重視された同展で、さまざまなシチュエーションにおいてそれぞれの個性を発揮、展開します。
「花鳥異景」栗田咲子新作展
FUKUGAN GALLERY
http://fukugan.net/
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-20-4F
06-6253-3266
11/1(土)-11/29(土)日月休
13:00-20:00(11/1:-16:00)
<ex-chamber memo>
1972年生まれ、関西を中心に活動するアーティスト、栗田咲子の個展です。
近年は人物、動物さらには植物まで、さまざまなモチーフを一つの画面に取り込んで、それぞれが浮かべる不思議な表情や仕草により、ほのかにシュールで作品によってはユーモラスさが展開される作品群。また、軽やかな色彩感が奏でるポップさやさり気なく挿入される和風のテイストも独特のコミカルな味わいを醸し出します。
あれ と これ の あいだ 小金沢健人
神奈川県民ギャラリー
http://www.kanakengallery.com
神奈川県横浜市中区山下町3−1
045-633-3696(ホール課)
11/1(土)〜11/29(土)
10:00〜18:00
一般700円
学生・65歳以上500円
高校生以下無料
<ex-chamber memo>
1974年生まれ、現在はドイツを拠点に様々な国と地域で活動するアーティスト、小金沢健人の個展です。
身近に存在するさまざまなリズムを取り込み、それらを再構築して展開する映像作品や、即興性を全面に押し出し、ユーモラスさも持ち合わせたドローイングなどが知られていますが、同展はすべて小金沢の国内未発表作品で構成され、18点のドローイング、4台のモニター、そして約30台のプロジェクターを展示・設置、壮大なスケールのインスタレーションにより、小金沢の現在をヴィヴィッドに提示します。
フランソワーズペトロヴィッチ展 francoise petrovitch
Gallery TEO
http://www.galleryteo.com
東京都品川区東五反田2-5-15
03-5791-4484
11/1(土)〜11/29(土)日月祝休
<ex-chamber memo>
ヨーロッパで活躍するフランス人アーティスト、フランソワーズペトロヴィッチの個展です。
少女や思春期の精神性をテーマに取り上げ、秘められる脆弱さや危うさを肖像や人形、双子などのモチーフで表現。インクの滲みがもたらすスリリングなグラデーションが、かわいらしさの中に潜む繊細な内面を放たせます。同展ではドローイングの新作から「Doll」「Stand Up」などのシリーズが発表されます。
[いよいよ]Hyon Gyon
magical,ARTROOM
http://www.magical-artroom.com
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
03-3445-8988
11/1(土)-11/30(日)
12:00-20:00
Opening Reception:11/1(土)19:00-
<ex-chamber memo>
1979年韓国生まれ、現在は京都に居を構えるアーティスト、Hyon Gyon(ひょんぎょん)の個展です。
狂い舞うように絡まり、画面を覆う頭髪、ひときわ鮮やかな色彩の衣服、そしてあり得ない形に突き刺さる刀や髪飾り。多文化要素が混ざりあって生み出されるオリエンタルな混沌と充満するアグレッシブさとが、複雑な情動をエネルギッシュに発散させます。
河田政樹 つきかげ
GALLERY CAPTION
http://homepage1.nifty.com/caption/
岐阜市玉姓町3-12 伊藤倉庫
058-265-2336
11/1(土)-12/6(土)日月休
12:00-18:30
<ex-chamber memo>
1973年生まれのアーティスト、河田政樹の、昨年に引き続きGALLERY CAPTIONで開催される個展です。
同展では既製のプリントが入る支持体を用いたペインティングや写真などの新作を発表。ラジオが流れ、ベンチなども配される空間のなかで、ライティングによって昼から夜にかけて作品の見え方に変化をもたらし、作品と鑑賞者とのユニークな関係性を提示します。
project N 35 ましもゆき
東京オペラシティアートギャラリー 4Fコリドール
http://www.operacity.jp/ag
東京都新宿区西新宿3-20-2
03-5353-0756
11/1(土)-12/28(日)月休(月曜祝日の場合開館)
11:00-19:00(金土:-20:00)
一般1000円
高大生800円
小中生600円
「蜷川実花展 ─地上の花、天上の色─」、「収蔵品展027 ブラック&ホワイト:磯見輝夫・小作青史」と同時開催
学生・65歳以上500円
高校生以下無料
<ex-chamber memo>
1984年生まれのアーティスト、ましもゆきが、東京オペラシティアートギャラリーの若手作家をフィーチャーする企画「project N」に登場します。
ニワトリや蛾といった日本画特有のモチーフを取り入れ、御舟や若冲を彷彿させる世界観を滲ませながら、それらを過剰なまでに緻密に描き込まれる圧巻の線描と随所に織り交ぜられる星形などの現代的なモチーフとで、鋭い静謐を纏うなかにポップな風合いも潜ませる独自の世界を展開します。
<編集後記>
さて、いかがでしたか?
私事で恐縮ですが、今回ご紹介したエマージング・ディレクターズ・アートフェア「ウルトラ001」に僕、幕内も出展いたします。
自分がディレクターかどうか、というと実に微妙な、もとい怪しい立ち位置ではありますが、僕のディレクションということで...。一人でも多くの方にご覧いただけると嬉しいです。
writer name:幕内政治
birth:1971/6/17
mail:exchamber@yahoo.co.jp
<ブログ>
http://ex-chamber.seesaa.net/
※こちらも宜しくお願いします!