キュレーター・伊藤俊治氏に聞く見どころ 「CHIKAKU 4次元との対話」展 川崎市岡本太郎美術館 |
![]() |
“日本人らしい感覚”を知るうえで興味深い展覧会「CHIKAKU 4次元との対話」が川崎市岡本太郎美術館にて開催中だ。今回、キュレーションを務めた伊藤俊治さん(東京芸術大学先端芸術表現科教授)にお話を伺った。
伊藤俊治さん
それまで考古学の資料でしかなかった縄文土器を日本の始原的な美術であると提言した岡本太郎。縄文土器のもつ原初的な造形感覚と彼が「四次元」と呼んだ呪術的感覚を出発点に、日本の70年代以降の美術作品の中でそれらの知覚がどのように受け継がれたのか。本展では、岡本太郎、中平卓馬、森山大道、中村哲也、笠原恵実子、須田悦弘、杉本博司、日高理恵子、渡辺誠、森脇裕之、小谷元彦、伊藤高志、やなぎみわ、草間彌生、トリンミンハの計15名の作品が展示されている。
「スペース的な制約があったが、戦後の日本の現代美術の精神性がつながる連結点を描きたかった。彫刻は彫刻、建築は建築、写真は写真とか、ジャンルに関係なく作品を見てほしい。岡本太郎と中平卓馬、中平卓馬と森山大道、森山大道と笠原恵実子……彼らが共振し合う関係性を見抜く力がないと、写真という表現の中で囲ってしまうのはおかしいから」と本展のキュレーションを務めた伊藤さんは語る。日本の現代美術を代表する作家の作品群が連続的に並ぶ空間に立ち、“日本人らしい感覚“について改めて考えてみてはいかがだろうか。