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特別編〜スタイリストが提案するアートの飾り方〜<その2;ポップ&キッチュ編>
〜スタイリストが提案するアートの飾り方〜<その2;ポップ&キッチュ編>
長山智美さんプロフィール
長山智美さん
プロフィール
インテリアスタイリスト。最近『ドマーニ』(小学館刊)という女性誌にアーティストが手がけたインテリアを紹介するコラムの連載をはじめました。インテリア空間の中のアートだけでなく、インテリアとしてのアートも提案して行きたいと思っています。
ウォーホル 「キャンベルスープ」のある部屋
ウォーホル 「キャンベルスープ」のある部屋 撮影・川口賢典 (写真提供・『グラツィアマテューラ』 講談社)
ウォーホルの「キャンベルスープ」はインテリアの撮影に使わせてもらったこともありますが、私も大好きな作品の一つ。それは60'sアメリカのプロダクトパッケージのデザインが好きなことに由来しているのかもしれませんね。キッチンにはGEの白い冷蔵庫、テーブルの上にはシリアルの箱やハインツのケチャップ…。いかにもアメリカといった、そんな風景が想い浮かんできますよね。また、リキテンスタイン「仮想の室内:ダックの肖像」の漫画調の中に感じるアメリカっぽさも、明るくてポップさに溢れています。
ジェフ・クーンズ 「カット アウト」
ジェフ・クーンズ 「カット アウト」
アイオナ・ロジール・ブラウン 「a3 blackface #79」
アイオナ・ロジール・ブラウン 「a3 blackface #79」
ジェフ・クーンズ『Easy Fun』のシリーズ(「カット アウト」 「ヘアー」 「ルーピー」からなる3連作)も、そうした50'sとか60'sのアメリカの雰囲気が楽しいですね。ちょっとお馬鹿っぽくもあり、そこが何とも言えずカワイイ。またウォーホル、リキテンスタイン、そしてこのクーンズに共通して言えるのは、どう飾っても部屋がセンス良く見えるイメージの強さ。「確かにインテリアとは合ってるけど、逆にハマリ過ぎでお洒落に見えない」ということはよくありますが、その意味ではクーンズやウォーホルは初心者でもコーディネイトがしやすい作品たちと言えるのでは。もし私だったら、真っ白な空間に、サーリネンのテーブルやベルトイアのサイドチェアといったやはり白を基調とした家具を置いて、そこにこれらのポップな絵を掛けて楽しんでみたいところです。
どこに飾っても映える、という点では、アイオナ・ロジール・ブラウン「a3 blackface #79」なども良いのでは。明るくて清潔感のある部屋に、こういう漫画みたいなポップで楽しめる絵があるとかなりお洒落。ちょっと西海岸っぽさも感じさせます。
ジェフ・クーンズ「パピー」
ジェフ・クーンズ 「パピー」
ところでクーンズと言えば「パピー」は特に私のお気に入り。最近、ジェフ・クーンズがデザインしたラグを見つけたのですが、ポップな柄のピンク色で、いかにもクーンズらしい出来。そのラグの上にパピーを座らせて、さらに白いゴージャスなソファーなどを置いたりしたらとってもキッチュなはず。花瓶でもあるパピーの背中には、あえて安い造花とか挿したりしても楽しい。ぜひ試してみたいですね。インテリアコーディネイトも洋服と一緒で、ひとクセある方がお洒落に見えると思うんですよ。