蜷川実花's Voice

蜷川実花が語る「BABY BLUE SKY」!その2

本当に偶然出会った「女神が住む島」


さて今日は、この作品集「BABY BLUE SKY」について、お話します。
この作品集の舞台になっているのは、メキシコ・カリブ海に浮かぶ小さな島、イスラ・ムヘーレス島。まだ無人島だったころ、古代マヤの女神像が出てきたことから「女神が住む島」と名づけられたそうです。縦7km、横1~2km。とても小さくて細長い島です。

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(c)mika ninagawa


十数か国を巡る撮影旅行で、キューバからメキシコへ、カリブ海を渡る機会がありました。渡る先のカンクンは、カリブ海を臨むメキシコ随一のビーチリゾート地。有名で大きなホテルも多く、資金の限られている旅行の中で滞在する場所としては不向きでした。そんなとき、ふと目に止まったのが、カンクンから船で20分程度の「イスラ・ムヘーレス島」だったのです。事前情報はほとんど無く、金銭的に負担がかからなそうだな、キューバまでの、神経を張った旅から少し休息できそうだな……くらいの動機だった様に思います。


今でもやっぱり「私の島」


港に船が着いたとたんに、「ここは私の島にしよう」って決めました。ホテルまでは歩いて10分程度の道でしたが、全てがキラキラしていたんです。それぞれが好きな色で塗ったカラフルな家々、広場でクリスマスのお遊戯会の練習をしている子供たち、強い日差しにまぶしく輝く花々……。島のすべてに、「撮って撮って」とおねだりされている様に感じました。
その頃はまだカラフルな写真が得意だという認識もなかったのですが、ここでの撮影が後の作品イメージの原型を作った様に思います。好きな場所はたくさんありますが、ここは私だけが知っている秘密の様な場所。「ここは私の島」なんて勝手に思っているんです。


この時は3日間くらいしか滞在できなかったため、その後、この小さな島だけを目当てに数回訪れ、写真をたくさん撮りました。シーズンはばらばらですが、常夏の島だからいつ行っても気持ちがいい。今年も、作品撮りと雑誌の撮影で、既に2回行きました。この写真集に出ている場所は、だいぶ変わってしまい幼稚園の壁に描かれた絵もないし、映画館もつぶれてしまっていて…。でも、今でもやっぱり「私の島」って思えるんです。

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(c)mika ninagawa


イスラ・ムヘーレス大使?!


“「BABY BLUE SKY」を持ってイスラ・ムヘーレスに行きます”って声を聞くことがあるのですが、それがとても嬉しいんです。観光地としては小さいので、カンクンからワンデートリップみたいにして行く方が多いみたい。ここに滞在する人は少ないけれど、その分すごくのどかだから日常の喧騒から離れるには、とても良いところです。機会があったらぜひ訪れて頂きたい場所です。
写真でも言葉でも宣伝してるので、自称「イスラ・ムヘーレス親善大使」なんて言ってるくらい。笑。

次回は、作品集の中身についてお話しする予定です。

2006年09月01日 21:25