蜷川実花's Voice

蜷川実花本人が語る、「色」について

結果発表を受けてみて、第1位がこの作品とは、予想通りでした。

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©mika ninagawa

投票と一緒に、たくさんのメッセージをありがとうございました。
メッセージの中で私の「色」が好き、と言ってくださる方が多かったです。
色についてはいつも評価をいただきますが、写真を始めたとき、私はずっとモノクロを撮っていました。
カラー写真はほんのちょっとしたきっかけで撮り始めたのですが、最初から現在の色味に近い作品を撮っていました。奇をてらっていたわけではなくて、私にとっては生来の色彩感覚ですから、皆さんが驚きながら評価や批評をしてくれることに、私の方が驚きました。


写真は、「どこを切り取るか」


「どうしたらあんなに鮮やかな色が出るのですか」と聞かれることがありますが、鮮やかなものは意外と、身近にたくさんあるのです。極端な話、写真は、「どう切り取るか」ということだけだと思います。普段目にしている日常の光景でも、切り取り方で、ずいぶん鮮やかに見えることがあります。普通より色が鮮やかに見える、ということではなく、私の場合は鮮やかな場所を見つける、またその切り取りかたが独特なのかもしれません。


そのままできれいなものにはあえて手をいれない


好きな色は赤です。次に『BABY BLUE SKY』でも使われているコバルトブルーや黒。そしてピンク…と、作品を構成している色が、そのまま私の好みを反映しています。先日クランクアップした映画「さくらん」も、赤と黒の構成を多く使いました。デジタル処理などの加工も一切していないので、作品に写っている色は、自然のままの色です。皆さん驚かれるのですが、私は、そのままできれいなものに、あえて手を入れる必要はないと思っています。作品を撮るときは、対象物に一切手を触れません。絶対になにも動かさないし、細工しない。写真ってその人が何に出会い、何を見て、何を切り取ったか、本当にそれに尽きる気がします。

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©2007 蜷川組「さくらん」フィルム・コミッティ

2007年2月末公開、映画「さくらん」 公式サイトはこちらから!

2006年09月06日 16:09