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そごう美術館『山口晃展』開催。山口晃特集

一見、伝統的な日本絵画と思いきや、よくよく見ると武士や着物姿の町人に混じって、背広姿のサラリーマンがいたり、瓦屋根の高層ビルが立ち並んでいたり。
山口晃は、浮世絵や大和絵など日本の伝統的絵画形式を引用しながらも過去と未来が混在するようなモチーフを緻密に描きだし、イマジネーション溢れる作風で知られる。
思わずクスっと笑ってしまうようなユーモアと風刺がちりばめられた作品は、老若男女問わず人気だ。昨年は、 メゾンエルメスでの個展や宇治平等院の養林庵書院に襖絵を奉納したことでも話題を呼んだ。 古今東西、時空を超えた山口晃ワールドをぜひ、ご自身の生活空間にも取り入れてみてはいかが?

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山口晃 インタビュー

■今回、浮世絵版画を始められたのはなぜですか? 今回も木版画制作のアダチ版画の方からお話を頂いて制作しています。自分も浮世絵制作に興味がありましたもので、従来の浮世絵ファンだけではなく、新しい層にも浮世絵の面白さをアピールできたら、ということから前回に引き続いて提案を頂きました。 ■好きな浮世絵師はいらっしゃいますか? 会った事が無いので何とも言へませんが、歌川国芳の人品や気骨があるのに含羞もあるあたり、師とするのによい人かもしれません。葛飾北斎はむつかしそうな性格をしていそうですが、側に居たら大変ながら色々勉強できそうです。 ■木版画を作る上での苦労とかありますでしょうか? いつもはモチーフを描き入れすぎるきらいがありますので、色数やモチーフを絞っての制作は絵画の「もと」の部分を考えさせられます。ベタな浮世絵らしさと新しさの両方をだせたらと腐心しました。 ■今回の作品の特徴は? 今回に限らず自分の線が彫師の方の手にかかると急に上等な感じになるのが楽しい所です。染料の鮮やかさやグラデーションの美しさなどは摺り師の方の腕のみせ所で、タワーの辺りの他の部分とのビミョウな違いは今回工夫して頂いた所です。描く身としまして、幾つかの時代や風景を圧縮して、違和感なく違和感をだすのが苦心した所でしょうか。 ■最後にファンのみなさまにひとこと 何と申しますか、よろしければお手にとってご覧下さい。

山口晃

山口晃プロフィール

1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。1996年、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。展覧会での発表のほか、五木寛之氏による新聞小説「親鸞」の挿絵や、既存の日本美術史を絵描きの視点から読み解いた『ヘンな日本美術史』(祥伝社)を著すなど幅広い活動を展開している。 撮影:松蔭浩之