「薔薇をもって罪を償う」―写真家・細江英公氏の「薔薇刑」(1963)は三島由紀夫をモデルに織り成された耽美かつ陰惨な世界を映像化した作品です。作品集は絶版で、現在は洋書のみ入手可能です。60年代当時の文化の空気感を、森村版では現代の器に移し変えることで、「美」そして「生と死」の水流に新しい水脈を見出そうとするものです。丁寧に再制作された黄道12宮のタイルは有名な三島邸のものと見紛う程。一切合成は使わず、入念に再現された細部には森村流のしかけが宿り、三島ファンならずとも見ごたえのあるシリーズです。







