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これは、イギリスのジャスティン・スミスの作品。
ハリボテに紙幣を貼り付けただけのシンプルさで、伝えたい事がシンプルだけど自分の知識、経験と照らし合わせて多くのことを考えさせられるところに惹かれた。
この世界地図、カラフルでかわいい。
一見、何気にお金で経済の感覚が示されているのが興味深いんだ。ほら、ひとつひとつの国が、その国の紙幣で覆われている。
あ!ほんとだ。
土地がでかい国は、紙幣の占める割合もでかい。経済の感覚がビジュアライズされて簡単にわかるところが、面白い。
日本は小さい国なのに、頑張ってますよね。
そうだね。でも、大きさイコール潜在的国力、というふうにも考えられる。今経済的に伸びているBRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)は、紙幣が占める割合が大きい。
なるほど。
今考えると、暗示的ですね。
もっとよく見ると、中東は紙幣に使われているイスラムイメージが似ているし、ヨーロッパや西中央アフリカでは異なる国でも統一紙幣を使用している。国境が自然な形状をしているものもあれば、明らかに人間によって引かれたラインを辿っているものもある。
地図なんだけれども、それぞれの国が抱える歴史的、宗教的、政治的背景も同時にわかるところが、スゴイ!
パワーやコントロール、暴力、戦争、死なんかを連想させる銃にアメリカドルが貼り付いている作品、“Absolute Power”もメッセージ性が強い。アートフェアーの会場ではこのアメリカ紙幣の銃口の先に、イギリスポンドで出来たパピーが立ってた(笑)。これが制作されたのはちょうど湾岸戦争の時で、国力(経済、武力、情報)を誇るアメリカドルの前に、ポンドを貼り付けたパピーが大人しく従っているような様子がすごくシュールだった。イギリスではポンドのこと、「パピー」とも言うんだから、皮肉だよね。一見、カラフルでポップだから政治性があるようには見えない。紙幣って一目でその国らしさが出ていてデザインとしても良く出来てるな〜と思うよ。
確かに、紙幣の美しさも楽しめる。
それに、お金って縁起がいいし、さすが日の沈まない国、七つの海を支配した大英帝国の作家が創っただけあって世界経済を考えさせられるでしょ。 今は情勢が変わってポンドが強くなってるし壮大で新春にはぴったり。
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