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世界の巨匠たち vol.1 ロイ・リキテンスタイン,アンディ・ウォーホル,キース・へリング

vol.2
「アイコン V (緑の顔)」 キース・へリング

「アイコン V (緑の顔)」
キース・へリング
522,900円

ウォーホル没後20年、キース・ヘリング没後17年、リキテンスタインが亡くなったのも最近の気がするが、もう10年前になる。3人とも来日した時は様々なメディアが取り上げ、ウォーホルなどは日本のテレビCMにも登場していた。最も年長だったリキテンスタインは1923年つまり大正12年生まれ、ウォーホルは1928年昭和3年生まれ、まだまだ健在でもおかしくない世代だ。30代でエイズのため亡くなったキース・ヘリグの作品イメージはいまだにTシャツやマグカップなどキャラクター商品としていまだにベストセラーだ。ポスト・ポップ・アートとして21世紀のアートに大きな影響を与え続けているし、彼ら3人が在のアート・マーケットの基盤を形成したといっていい。何しろウォーホル一人で1兆円規模の作品を残したのだから。ビジネスとアートとに関心を持つ人間にとって、この3人の作品はバイブルか般若心経ともいえるものだ。身近に飾れば必ず成功が手に入るはず。

ロイ・リキテンスタイン アンディ・ウォーホル キース・へリング

ロイ・リキテンスタイン

「コンポジションIV」 ロイ・リキテンスタイン

1967年《アスペン・ウインター・ジャズ・フェスティバル》のポスター、1991年《ザルツブルグ・モーツァルト・フェスティバル》など音楽好きのリキテンスタインらしくポスター制作にも携わっている。スティーブ・ライヒのCDジャケットも彼が手がけていた。そういえば、サザンプトンにあるスタジオの隣、自宅の居間にグランドピアノがあったのを思い出す。ピアノは子供たちが昔弾いていたとか、彼は黒いピアノの下をもぐって、奥に立てかけてあったダン・フレイヴィンの蛍光灯の作品を点灯してくれた。「夜はもっときれいなんだけどね。」モンドリアンと同じ色使い、モダン・アートの流れを汲むポップ・アートだ。

「コンポジションIV」NEW
ロイ・リキテンスタイン
1,060,500円

1968年の映画《ジョアンナ》のポスター制作を監督のマイケル・サーンから依頼され、作られたもの。美術を勉強しようと田舎からロンドンに出てきた少女ジョアンナを主人公とする青春コメディだが、60年代ポップの感覚が溢れるいまだファンの多い映画だ。ポスターのため正確なエディション数は不明、サイン入りのものは希少。60年代のリキテンスタイン作品は入手困難なだけに貴重だ。日の出のイメージは彼のお気に入りで4,5点作品が作られている。瀟洒なロゴデザイン、お得意のドット、ブルーとイエローのシンプルな色合いは見飽きない。没後作品の価格は確実に上昇していて今が買いどき。

「ジョアンナ」NEW
ロイ・リキテンスタイン
719,250円

「ジョアンナ」 ロイ・リキテンスタイン
「Repeated Design」 ロイ・リキテンスタイン

「Repeated Design」
ロイ・リキテンスタイン
1,039,500円

貴重なリキテンスタイン60年代の版画。アールデコを愛し、デザイン・センス抜群のリキテンスタインならではのおしゃれな作品だ。黄色のインクは退色しやすいため、日当たりの良い場所は避けた方がいいが、Cassinaの家具とモダンなフロア・スタンドの柔らかな光にこれ以上マッチする作品はないといってもいい。本物志向の人にはマストアイテム。

アンディ・ウォーホル

「fish」 アンディ・ウォーホル

「fish」
アンディ・ウォーホル
1,176,000円

「Gold book」より アンディ・ウォーホル

「Gold book」より
アンディ・ウォーホル
493,500円

Cow, Mao と同じく、本来は壁紙として制作された作品。前記2点が普通の個展の際のものであるのに対して、1983年チューリッヒのブルーノ・ビショフベルガー画廊で開かれた「Painting for Children」展に際して作られたFishの壁紙には、可愛らしい小さな絵が子供の背の高さにあわせて低くかけられた、パンダのおもちゃ、ロボット、飛行機など、子供たちは大喜び。そして展示室は付き添いの大人は立ち入り禁止。子供大好きウォーホルの子どものための展覧会の思い出を子供部屋にいかが。

デザイナーたちからは注目されていたが、ここ数年人気価格ともに急上昇しつつある、50年代ウォーホル作品。何点ぐらいの作品が残されているのか全貌は明らかになっていないが、早い者勝ちの様相を呈している。ポロックにしても、ドリッピング以前の具象作品の値段は低かったが、いつの間にか高額なものになってしまったし、ロスコもそうだ。美術史的にも市場的にも極近い将来貴重なものとなる。東京国際フォーラムの会議室の1室にも飾られているはずだが、どのようなインテリアにも相応しい歴史的1点。

キース・へリング

キース・ヘリングの作品は見たことがなくても、Tシャツやマウスパッド、などキャラクター・グッズによって、そのイメージはポピュラーなものとなった。生前は自らエイズ罹病を公表し、撲滅キャンペーンを展開した社会的アーティストとして多くの人たちの記憶に焼きついている。60年代アメリカを席捲したポップ・アートをも凌駕した80年代グラフィッテイは今も様々なアーティストに受け継がれているし、更に洗練されたポスト・ポップ・アートにもつながるものだ。80年代なくして今の時代は語れるだろうか?

「ポップショップ」II-3
キース・へリング
735,000円

「ポップショップ」V-II
キース・へリング
393,750円

ビーチに出かけるための車もなく、立派なサーフボードも買えず、おいらの街には何にもねぇー、なんてラップで愚痴ってた若者たちは、スケボーでサーフィン気分、波がなくても見ろこのテクニック。バスキアもキースもストリート・アートから20世紀美術史に残るアートの頂上へと駆け上がった。作家本人は消えてしまったが、作品は不滅だ。

エンジェルの羽根の生えた人魚、戯れるイルカたち、古典的絵画の題材にもなりそうなテーマをグラフィッティのスタイルで描き出している。人間が作り出した架空の存在と自然の存在の共存共生。その上には創造主としての神の存在があるのだろう。イルカが泳ぎ回る単なる手放しエコロジー賛歌のわかりやすいイルカの絵との違いがわかる人にはわかるはず。

「アイコン V (緑の顔)」 キース・へリング

バスキアが、人種差別を終生(といってもわずか27年だったが)、作品の主題としたのに対し、キースは、エロ、グロ、ナンセンス、UFO,そしてアイコン、難しく言えば記号を介しての大衆へのメッセージをストリートで発表し続けた。晩年(といっても30代後半)、エイズ撲滅のメッセージが加わる。緑色の三つ目小僧の第三の目が見ているものは何だろう。今のアメリカを見てキースは何をモチーフにしただろう?

「アイコン V (緑の顔)」
キース・へリング
522,900円

vol.2