

「まだまだこれからよ」。現在公開中、草間彌生の制作過程に1年半密着したドキュメンタリー映画 『≒(ニアイコール)草間彌生 わたし大好き』をさっそく観てきたが、画中、まだまだ高みをめざす発言が飛び出し喜寿を迎えた人とは思えないパワーを感じた。くめどもくめども尽きぬ創造の泉。50枚もの1.5m大のタブローを怒濤のごとく描きまくるシーンも圧巻。まだという方ぜひご覧を。この人、本当に命をかけている。
草間さんのエネルギーに呼応するように、市場の草間人気もまた上ってきている。世界的なアート好景気の中、日本人作家のなかでも1億円超の値段がつく現役作家が出ているのをご存知だろうか。2003年、村上隆の彫刻が6800万で落札されたとき話題を呼んだが、それ以後、杉本博司、河原温、村上、奈良美智が落札額で1億円超えを記録した。そしてもう一人が草間彌生だ。2005年、クリスティーズNYで1962年の油彩が1.2億円相当で落札されたのを皮切りに、2006年に912000ドルと、またも1億円大台超え。2007年5月のサザビーズでは、やはり初期の油絵が1億8600万円相当で落札。次々と自らのアーティストレコードを塗り替えている。
「コレクションの最初は草間彌生だった」と語るアートコレクターは多い。「狂気」「癒し」「かわいい」、草間彌生の版画は、絵柄もテイストも選択肢が多いし、またどんな空間でも合わせることができるのも好まれてきた理由では。あなたもこの機会に自分用の草間はいかが?
(文/安田洋平)
05年、07年と日本人現代美術作品としてオークション過去最高額を塗り替えた草間彌生。
1点もので手が出そうな色紙シリーズの「波」など
草間彌生をコレクションする上で、最初に買うのはまずこのモチーフという印象が強い、一番の市場人気を誇る図柄
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1957年、アメリカでの初個展で網網模様のペインティングを発表して以来、終始一貫して取り組んできた代表的な作風
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草間彌生は、若い女性にも大変人気が高いことで知られています。
ポップで可愛い女性らしさを感じさせる作品群