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照屋勇賢 @GalleryTAGBOAT 映像やインスタレーション中心に、さまざまなリアルを表出させる注目作家、照屋勇賢
作品・プロフィール
照屋勇賢
ピストルやナイフといったオブジェに、オオゴマダラという蝶の金色に輝くと言われているさなぎを、さりげなく付着させている。黄金に輝く蝶の蛹のぬけがらは、タイトルから「夜明け」(Dawn)と共に空へと飛び立ったであろう美しい蝶を想起させる。同時にこの夜明けでは、鑑賞者の主体的参加、つまり想像力を働かせる、というモンタージュが求められている。つまり、何が現実社会における夜明け足りえるのか、というアーティストの問いが内包されている。
この蛹の有機的な形は、見るものにその美しさと繊細さ故、暴力を連想させる人工的オブジェに触れることをためらわせる。自然のもたらす有機的美しさ、という力の下で、人工的な力を寄せ付けない、自然の美の強度が保たれている。そう、そこからが、私たちの夜明け足りうるのである。(渡辺真也)

照屋勇賢 照屋勇賢
「Dawn (Pistol)」2008
クロモジェニックCプリント
額装:アッシュ白木/直貼り
表面にサインあり
「Dawn (Knife)」2008
クロモジェニックCプリント
額装:アッシュ白木/直貼り
表面にサインあり

照屋勇賢

照屋勇賢

照屋勇賢

照屋勇賢
照屋勇賢
1973年、沖縄の本土復帰から1年後の沖縄に生まれた照屋は、「日の丸」に対して、ある種の「距離」を感じていたと言う。国家のシンボルとしての認識、さらには沖縄の旧世代の人たちが抱いていた否定的感情からも、「距離」があったと言う。

照屋は、自身のスタジオに日の丸を掲げ、日の丸について随分と考えたと言う。白地に赤い丸、そして完璧なまでのプロポーション。美しい旗だとは思うが、好き にはなれない。そんなことをずっと考えていたある日、照屋は「もしかしたらこの日の丸は、さかさまなのかもしれない」と考える様になった。そうすると、照 屋の目にはこの国旗が日本国家のシンボル「日の丸」ではなく、素晴らしいデザインのオブジェであり、良い旗だな、と素直に受け入れることができたと言う。

ルネ・マグリットの絵画「これはパイプではない」の如く、この「さかさまの日の丸」は、「さかさまの日の丸」と命名されることで、「国旗」という 意味づけと同様に、新たな意味を持つことになる。「日の丸」=国旗という概念をずらすことによって新たな価値を生み出した、照屋勇賢の傑作である。(渡辺 真也)

照屋勇賢

さかさまの日の丸(Upside Down Hinomaru)
2006
旗、ネームプレート、木箱入り

旗の素材:エクスラン(高級旗) 発色が良く、色あせし難く、上部です。屋外での使用も可能。

照屋勇賢

付属品1:ステンレス製ネームプレート
プレートのサイズ:
大サイズ 12.5cm x 12.5cm x 5mm
小サイズ 10.5cm x 10.5cm x 5mm

壁掛け用のアクリル製プレートも付随しております。

照屋勇賢

付随品2: 琉球松製 特注保管用木箱
沖縄県の県木である琉球松は、「東洋のガラパゴス」と呼ばれる、沖縄県北部のやんばる地方に多く生息する熱帯性の松です。第二次大戦中、その多くが死滅しましたが、皮肉にもアメリカ管轄化となった、開発を逃れた沖縄県北部にて、戦後40年近くかけて復活した歴史があります。しかし、日本本土より松くい虫が侵入後、その生息数が激減しましたが、これは米軍管轄化の土地である為、沖縄県側が農薬の空中散布が出来なかったことが大きな要因とされています。この琉球松の正目板を利用し、折りたたんだ際の旗がすっぽりと収まる特注サイズの木箱を用意しました。人口乾燥済みですので、変形の心配もほとんどありません。パラシュート糸で留めて頂く形となります。

箱の内側サイズ:
大 縦35センチ、横27センチ、高さは4センチ
小 縦28センチ、横18センチ、高さ3.5センチ


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