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<title>作家インタビュー</title>
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<modified>2005-11-18T07:58:59Z</modified>
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<title>カーター・カステラ　自作を語る</title>
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<summary type="text/plain"> 11月14日、nca | nichido contemporary artにお...</summary>
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<name>TAGBOAT</name>

<email>tagboat_webmaster@m-out.com</email>
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<![CDATA[<div class="module01">
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</div>
11月14日、nca | nichido contemporary artにおける日本で初めての展覧会開催のため、カーター・カステラが来日しました。
カステラは、現在インスタレーションから彫刻、ビデオ、絵画、プロダクト・デザインと幅広い分野で活躍、ウィットに富んだ、しかし裏には人生への皮肉や警鐘といった深いメッセージ性が込められた作品を一貫して作り続けています。一体どういったコンセプトや思いを込めて制作しているのでしょうか。タグボートスタッフは、カステラのインタビューを決行、今までに発表した代表作から新作ペインティングまで、自身の作品に対する思いを語っていただきました。
]]>
<![CDATA[<p><img alt="line1.GIF" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/line1.GIF" width="770" height="5" /></p>

<div class="module04">
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「The Disapearing Family」 1992

</div>

<h4>インスタレーション</h4>

<p>―カステラは、今回の展覧会ではペインティングが多いのですが、もとはインスタレーションを中心に活動をしていたアーティストなのです。左はニューヨークにあるJosh Baer Galleryの「Domicide｣展に出品された「The Disappearing Family」。ワックスで創られた家族の肖像のインスタレーションです。中には高熱のランプが仕込まれ、時の経過とともに観るも無残な姿に。</p>

<p><strong>「僕の作品って、最終的には原型をとどめないものが多いんだよね。形が無になっていくというコンセプトが好きみたい。でも売ることができないから、ギャラリー泣かせだよね（笑）。この時は、溶けてしまった家族を一つにまとめて、それを12分割して売ることにしたんだ。我ながら良いアイディアでしょ？」</strong></p>

<p><img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /></p>

<h4>カーター・カステラとして再生</h4>

<p>―彼は、結婚を機にケヴィン・カーターという本来の名前をカーター・カステラと改名、古い名前の自分に対しての葬式を、パフォーマンス・アートとして敢行しています。<br />
<div class="module01"><br />
<img src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_21.jpg" width="780"><br />
「Death of a Signature」 1991<br />
</div><br />
<img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /><br />
<strong>「1991年のある日に夢でお告げを受け、不思議な縁を感じて結婚を決めたんだ。僕の妻がカステラという名字なので、自分の名字を組み合わせてカーター・カステラと改名したんだけど、偶然にもイニシャルがK.CからC.Kに逆転しちゃったよ。<br />
人は生まれた時からすでに、両親によって自動的に家族や名前、宗教などが与えられるけれど、僕は結婚を機に自分で家族や宗教、名前を選択することにしたんだ。それで古い名前の自分のお葬式をしよう、ときめたんだ。僕そっくりの体を作って遺体に見立てて、それと一緒に自分の過去の作品や妻と自分が重なったイメージの写真などを棺に入れてね。</strong><br />
<img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /><br />
<div class="module04"><br />
<a href="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_22.jpg" onclick="window.open('http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_22_l.html','popup','width=500,height=280,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_22.jpg" width="250" border="0"></a><br />
実際に行われた葬式のパフォーマンス<br />
</div><br />
<strong>僕の棺はニューヨークのギャラリーに展示した後、今はニュージャージに埋葬されているんだ。この作品を欲しいと言ってくれた人がニュージャージーの人でね。埋葬してくれるのなら、という条件付でその人に引き渡したんだよ。実際に追悼式も行って、そこで愛や人生、名前といったものに対して黙想をし、ケヴィン・カーターは死んだ、と告知したんだ。<br />
僕にはよく不思議な偶然や出来事といったものが重なるんだけど、そこには何か必然的な意味があるように思えるんだよね。だから、スピリチュアルなものやネイティブなものを信じているし、尊敬の念を抱いているよ。同時に死に対する敬虔な気持ちもね」</strong></p>

<p><img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /></p>

<div class="module01">
<a href="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_31.jpg" onclick="window.open('http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_31_l1.html','popup','width=300,height=420,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_31.jpg" width="250" border="0"></a>
「America’s Most Wanting」
シリーズから

<p></p>

</div>
<h4>America’s Most Wanting</h4>

<p>―このシルエット・シリーズは、カーターの作品中一番の人気を誇ります。人のシルエットが描かれ、下にはその人物を表すエピソードが一文、的確に記されています。シルエットだけならただのイメージなのですが、その下にテキストが入ることで、突然そのイメージに命が吹き込まれ、親近感を抱かせます。</p>

<p><strong>「これを始めたのは、テレビのトークショーがきっかけ。ほら、一般の人が出てきてテレビのコメンテーターに悩み相談をする、ああいった番組。それぞれ皆人生の主張があって、それを表現してみたら面白いな、やってみよう！って思いついたんだよね。<br />
それに僕はペインティングなんてやっていなかったから、下手だし、自信がないから、凹凸のある横顔のシルエットにしたらまあＯＫだろうと思って。横顔のほうが、その人の特徴がよく表れるしね。ほら、これなんてひどいだろう？　でも、たとえひどかったとしても、大事なことはテクニックではなくてアイディアやコンセプトだと信じているからね。<br />
もう18年もこのシリーズを続けているのだけど、いまだに大人気で、あまりにも注文がくるので一回嫌いになりかけたこともあったよ。だから気分を変えて、わざとジョークで下手に描いたこともあったんだけど、今度はそれが面白い、といって皆喜んでくれて。皮肉だよね」</strong></p>

<p><img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /></p>

<h4>8年の沈黙</h4>

<p>―アーティストじゃなかったらコメディアンになったかも？　というほど、ユーモアのセンスがある明るいカステラですが、実は1995年から8年もの間制作活動を完全に辞めていた時期がありました。</p>

<p><strong>「色々なことがあったんだよね。美術界でのアーティストの実情や名声欲といったものに嫌気が刺してしまい、そういった中に組み込まれたくない、と思い始めて。美術活動をしなかった8年間はコピーライトや映画のシナリオ、プロダクトデザインなんかをしてたよ。でも当時の経験は、今回の展覧会のペインティングに記しているテキストのアイディアに生かされているんじゃないかな。<br />
でも2001年の9月11日のニューヨークのテロをきっかけに、自分自身の中で湧き出るような悟りのようなものがあって、再び制作活動を開始する力を得たんだ。また自分自身を表現したい、って。僕は僕なりに人に働きかけることができる、ということにも気づいたんだ。<br />
あのテロは惨いことだったけど、同時になんだかテレビや写真といったメディアのイメージを見る時のような「すごい！」という客観的な気持ちもあったんだ。あまりにシュールだったので、広告イメージと現実に起こった事象の境界線が見えなくなって、何がフィクションで何がノンフィクションなのかわからなくなったよ」</strong></p>

<p><br />
<h4>ペインティング 日本での展覧会出品作品について</h4></p>

<p>―今回ncaにて公開されるペインティングには新作が約10点含まれます。<br />
カステラの絵画のイメージは、私達が普段から見慣れている広告写真のように見えます。しかしよく見ると、ギャング抗争や家庭内暴力といった都会で起こりうる犯罪の被害者達の姿であることがわかります。一見平和なイメージだけに、作品に込められた意味を読み解いた瞬間、背筋が凍りつくような気持ちがしませんか？</p>

<p><img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /></p>

<div class="module05_l">
<a href="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_41.jpg" onclick="window.open('http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_41_l.html','popup','width=500,height=375,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_41.jpg" width="250" border="0"></a>
「Shop Til You Drop!」 2005

</div>
<div class="module05_r">
<strong>－Human VS Media</strong>

<p>―日本風の梅をあしらったビビッドなピンクの壁を背景に、山積みになった有名ブランドのショッピングバッグの中で倒れている女性が描かれています。ブランドショップで存分に消費をした女性に一体何が起こったのでしょうか。</p>

<p><strong>「ショッキングな出来事がテレビや広告イメージによってリアルに氾濫している現在、僕たちは暴力や犯罪に対して目が慣れてきていると思うんだよね。人のもつ影響力よりメディアの力の方がより訴えかけが強くなってきているんじゃないかな。僕の絵はメディアの力といったものに、人間の創造力で対抗しているのかもしれない」</strong><br />
</div><br />
<img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /></p>

<div class="module05_l">
<a href="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_42.jpg" onclick="window.open('http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_42_l.html','popup','width=500,height=375,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_42.jpg" width="250" border="0"></a>
「East Meets West」 2005

</div>
<div class="module05_r">
<strong>－日本からの影響</strong>

<p>―この作品、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の波のモチーフに似ていませんか？　タイトルはずばり、「East Meets West」。カステラの創作活動を語る時、日本美術の影響は切り離せないようです。</p>

<p><strong>「親の仕事の関係で、小さな頃から日本のビジネスマンを家に招くことが多かったんだ。他の民族の人を見たことがなかったから、すごく驚いたのを覚えているよ。彼らはいつも沢山のお土産を持ってきてくれたのだけど、中でも日本美術の本が大好きだったな。僕の作品に見て取れる色使いや構図、フラットなかんじというものは、日本美術の影響が大きいと思う。北斎の波の絵は、将来僕が来日出来るとは知らないころに制作し たんだ。無意識のレベルで僕は日本とつながっていたんだよ。」<br />
</strong><br />
</div><br />
<img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /></p>

<div class="module05_l">
<a href="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_43.jpg" onclick="window.open('http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_43_l.html','popup','width=500,height=375,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/ck_051118_43.jpg" width="250" border="0"></a>
「Stay Cool.」  2005

</div>
<div class="module05_r">
<strong>－イメージとテキスト</strong>

<p>―一見ファッショナブルな広告写真のように見えますが、実はこれ、アメリカの学校で実際に起きた銃撃事件を元にした作品です。銃を持つ警官に保護されていく様々な人種の子供達、さらに左下のテキストには、ファッション雑誌さながらのキャッチコピーが添えられ、彼らが着ているものに値段が付けられています。</p>

<p>Tempers tend to flair as the mercury rises and so should your fashion sense, be comfortable, be stylish, be free,<br />
気温が上昇すると人はかんしゃくを起こしやすくなる。ファッションセンスもそれにあわせて快適でスタイリッシュ、そして自由に。</p>

<p>強い日差しを浴びた路上の明るさに対比して、クールすぎるほどの冷徹さ、現実がつきつけられた作品です。</p>

<p><strong>「僕がテキストを絵画に挿入する理由？　より広告っぽさが出るかな、と思っただけなんだよ。直感的にアイディアを取り入れることが多いから。でも、イメージと現実の対比がより皮肉に効くよね」</strong><br />
</div><br />
<img alt="spacer.gif" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/spacer.gif" width="780" height="1" /><br />
<strong>－紙に描く理由</strong></p>

<p><strong>「キャンバスではなく、紙に描くよ。だって安いから。高い素材だとミスが怖いけれど、紙なら心置きなくミスができる（笑）。ミスをしてしまった作品を捨ててしまう人もいるだろうけれども、僕はそのミスにこそ、自分自身のエッセンスの部分が表現されていると思う。」</strong></p>

<p><strong>－日本で初の展覧会開催</strong></p>

<p><strong>「8歳の時に日本の絵画を本で見て以来、いつかは日本に来たい、と思っていたんだ。だから、今回展覧会という形で日本に来ることが出来て、本当に嬉しいよ。<br />
たとえば僕は、日本の書を見ても何が書いてあるのか全くわからないけれど、形や力強さに何かスピリチュアルなものを感じることはできる。同じように自分の作品にも英語のテキストが記されているけど、意味は理解できなくても作品から僕の表現している何かを感じ取ってもらえると思う。」</strong></p>

<p><img alt="line1.GIF" src="http://www.tagboat.com/documents/artist/interview/img/pict/line1.GIF" width="770" height="5" /></p>

<h4>インタビューを終えて</h4>

<p>新作ペインティングではアイロニックで社会的なトピックを取り上げていたので、どんな方だろう、と会う前は緊張してしまいましたが、つらい状況の中でも、面白いものや輝いているものをキャッチできる鋭いアンテナのある方でした。自身を“多重人格症”と皮肉っていましたが、多角的に物事を見る方で、その視点の広さに驚かされました。その偏りの無さが、ユーモアやウィット、辛さや惨さなど、たくさんの魅力のつまった作品を作り出す源泉なのだと思います。<br />
現在も絵画だけではなく、インスタレーションやビデオ、彫刻などのメディアを使って自分を表現しているカステラですが、沢山のアイディアが頭に溢れている様子。今後、創作活動がどのような展開をみせるのか、期待しています。</p>

<h6>2005年11月14日　クイーンアリス歌舞伎にて</h6>
<h6>カーター・カステラ作品を扱っているアメリカのギャラリーはこちら</h6><h6><a href="http://www.lyonswiergallery.com/">http://www.lyonswiergallery.com/</a></h6>
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