2006年01月24日

「團、芥川、黛そして権代」

第196回定期演奏会 『権代敦彦作品と「三人の会」再現!』

開催日時 2006年2月8日(水) 19:00開演 (18:30開場)
会場 東京オペラシティ コンサートホール
http://www.operacity.jp/access/index.php
♪プログラム 團伊玖磨 / 管弦楽組曲「シルクロード」
芥川也寸志 / エローラ交響曲 
黛敏郎 / 饗宴
権代敦彦 / ピアノ協奏曲(創立30周年記念委嘱作品・世界初演)
指揮 本名 徹次
ピアノ 向井山 朋子

チケット料金(全席指定/消費税込) 
 ・S席¥6,000 A席¥5,000 B席¥4,000 C席¥3,000 
  X席¥500(X席は東京シティ・フィルTSお電話のみでの取扱いとなります) 
 ・ユース・チケット(25才以下) ¥2,000  ※S席以外から自由に座席をお選びいただけます
 ・プラチナ・チケット(60才以上) S席¥4,500 A席¥3,800
 
 ※‘向井山の紹介’として予約してただいた場合は1割引になります

チケットのご予約・お問い合わせは・・・ 
 東京シティ・フィル チケットサービス
 TEL:03-5624-4002(平日10:30~18:00)
 FAX: 03-5624-4114
 E-mail: ticket@cityphil.jp
 Web: http://www.cityphil.jp

向井山朋子さんよりメッセージ

mi_060130_06.jpg 向井山朋子公式サイトhttp://www.tomoko.nl/index.html
皆様 新年いかがお過ごしでしょうか? 長年にわたってしぶとくアプローチした甲斐あって、権代敦彦さんがついにピアノコンツェルトを書き下ろしてくれました。[ZERO]というタイトルのかっこいい作品です。
2月8日、本名徹次さんの指揮のもと東京シティフィルとの共演で東京で初演されます。 是非聴きにいらしてください。

向井山朋子 

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作曲家・権代敦彦さんからのメッセージ
ピアニスト・向井山朋子とは、これまでも極限の危険な仕事を一緒にしてきた。
ノイズ・ミュージックのメルツバウとの共作で、極限の音圧と音量で悪魔を祭司とした黒ミサを挙行したり、
映画監督パゾリーニの書いたエロティックな薔薇型の詩を使って、罪と罰と贖の織り成す極限のエロスを求めたり、
哲学者シモーヌ・ヴェイユの工場日記をもとに、抑圧された極限状態の機械人間を演じたり。
そこにはいつも彼女の肉体とピアノがあった。
それらを使い切って、ピアノ音楽の極限を更に外側に拡大していった。

この極限の端に、今回書き下ろしのコンチェルト、”ゼロ”がある。
点は0次元。ピアノの音は点。ゆえにピアノは0次元の楽器だ。
この点の集合で、空間に壁をたて、時間に楔を打ち込む。
こうして切り取られた時間、空間の端にある”0”を更に越(超)えようとする。
エクスタシーに至る装置、そしてエクスタシーの果てのその先を見る通路として、この曲”ゼロ”はある。

「五蘊皆空」と般若心経にあるように、実体のない音楽(装置、通路)のこの5つの楽章にこそ、”無”が”空”が直観されるのか。
第0楽章(The Zeroth Movement)に始まる全5楽章。
第1楽章:0時(Zero Hour)、第2楽章:消失点(Vanishing Point)、第3楽章:グラウンド・ゼロ(Ground Zero)、
そして最終章:∞無限大とその彼方へ(∞ To Infinity and Beyond)。
消失点に向かって、圧縮、カウントダウンを繰り返す前半。
すべての時間と空間はこの0次元の点に押し込まれ、そして消え去る。
そこは”0”と”無限”が出会う点。
グラウンド・ゼロから拡大していく後半。その行く末は無限大へと開かれ、彷徨する。

楽譜が届いたという日に、それを見た朋子から電話があった。
「一気にどこかに向かって、突き抜けて行くみたいね!」
そう。これから私たちは何処に向かって行くのだろうか?
行った先には何があるのだろうか?
”0”だけが、ぽっかり口を空けて待っているのではないだろうか?

権代敦彦

投稿者 TAGBOAT : 20:42

2006年01月14日

雑誌「pen」(1/14発売)ポップ・アート特集にタグボートが全面協力!

pen 1月14日発売号 500円
1月14日に発売された雑誌「pen」の『ポップ・アート宣言』、ご覧になりましたか? 実はこの企画、タグボートのアート・ディレクター広本伸幸が監修しています。

マーケットではこのところ、アンディ・ウォーホルとロイ・リキテンスタインという二大巨頭の作品が軒並み値上がりをし、タグボートでも両作家のアクセス数が上昇中。なにやら、ポップ・アートの勢いを感じる昨今。ならば、我がタグボートのアート・ディレクター広本伸幸に、監修のエピソードは勿論、ポップ・アートについて直接語ってもらいましょう!


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 - TAGBOATアート・ディレクター広本伸幸インタビュー -

TAGBOATアート・ディレクター
広本 伸幸
-今回「pen」を監修をすることになったきっかけを教えていただけますか。

1998年のロイ・リキテンスタインの「リキテンスタイン 版画の宇宙」展と2000年の「アンディ・ウォーホル」展の展覧会監修を行ったことがきっかけとなって、お話をいただきました。

-監修とは、一体どのようなことをするのですか。

全体のコンセプト作りと作家と作品のセレクションがメインの仕事です。ウォーホルやリキテンスタインについては寄稿しました。

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-今回の「pen」は、どのようなコンセプトなのでしょう。

ポップ・アートという言葉は知っていても、アートそのものに馴染みのない人達のために、基本的な手引きとなるようなものというコンセプトです。キーワードは「ポップ・アートは誰でも買えるアートの始まり」です。

-ポップ・アートのことがわかりやすくまとまっている上、カラフルで楽しい内容ですね。コンセプト通りにできていると思います。
ところで「誰にも買えるアートの始まり」とはいえ、ウォーホルとリキテンスタイン両巨頭の作品、高いですよね。

そうですね。彼らの作品はマーケット的にも今だに需要が高く、現在も値上がり傾向にありますね。現在1点につき、ウォーホルの版画で200万円前後、キャンバス作品だと1億円以上はします。リキテンスタインの「In the Car」は昨年の11月のクリスティーズのオークションで1、626万ドル(約19億円)で落札されましたし。

-そんなに高いだなんて、もう手が届かないですね。

ただ、ウォーホルのはじめの意図は「誰でも買えるアートを供給しよう」というものだったんです。大量に、しかも安く作る事ができるから、という理由でシルクスクリーンに注目し、版画の場合1作品につきエディション250という当時としては大量の部数を世に出しました。しかも、同じモチーフを色違いで10パターン制作した。そうすると買う側はセットで欲しくなるわけで、コレクションの楽しみもでてきますよね。選ぶという楽しみもありますし。徹底的に顧客の側にたったマーケティング戦略だったと思いますよ。

-大量の作品を制作といいますと、ウォーホルは一体どのくらい作品を作ったのでしょうか。

ウォーホルは生涯に版画だけで7万点以上制作しました。
ということは、1点平均150万円としても、版画だけで世界中で回っている彼の作品は1、000億円ということになります。キャンバス作品だと、点数は版画の約10分の1ですが値段は100倍はするので、それらを併せると現代のアート・マーケットに1兆円超という有形の資産をもたらしたことになります。

-では、彼がマーケットではなく我々に残した功績はどういったところにあるのでしょう。

誰でも楽しめて、かつ買える値段の作品を沢山作った、ということでしょうか。
ポップ・アートというと、皆さん「わかる」「きれい」「楽しい」といった要素を連想されるでしょう。まさしくその通りだと思います。人々にアートを買う習慣を定着させた功績が大きい。

-ポップ・アートというと60年代というイメージが強いのですが、「pen」では現代の作家たちもポップ・アーティストとして紹介してますね。彼らの作品もポップ・アートなのでしょうか?

そうです。ウォーホルとリキテンスタインが活躍した年代であったこともあって、ポップ・アートというと皆さん、どうしても60年代特有の動きと思うようです。でも、音楽のポップスと同じように、先ほど述べたポップ・アートの「わかる」「きれい」「楽しい」といった要素は彼ら以降いつの時代にも存在しているのです。タグボートでもすでに御紹介しましたジェフ・クーンズダミアン・ハーストジュリアン・オピーアイオナ・ロジール・ブラウンヴィック・ムニーズといった作家の作品も、シンプルでわかりやすい。だから、楽しめますよね。彼らの作品もポップ・アートといっていいんじゃないかな。
でも、自分の考えやアイディアを観ただけでわかるように端的に表現することは、実はすごく難しいことなんです。

「pen」では他に、自身の監督作品“RIZE”が人気のディビッド・ラシャペルや先日の鳥取県立博物館での展覧会に出品をしたマリナ・カポスを次代のポップ・アーティストとして特に大きく取り上げました。彼らの作品はポップな上、現代的で新しい感じがします。是非読んで楽しんでください。
タグボートでは今後「pen」で特集したような若手のポップ・アーティストの作品も御紹介していく予定です。ポップ・アートの視点も理解した上で、今ならまだ手が届く?!新しい作家の作品を楽しんでいただければ、嬉しく思います。

*2006年1月14日 「pen」発売日にタグボート オフィスにて

◎すぐ買える! TAGBOATのポップ・アート特集 はこちらから
http://www.tagboat.com/contents/popart/20051226.htm

アンディ・ウォーホル
「キャンベルスープ I (II.48:ベジタブル)」


ダミアン・ハースト
「Valium」


ジェフ・クーンズ
「パピー」


マリナ・カポス
「Ronni 059」©Marina Kappos


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投稿者 TAGBOAT : 12:00