2005年12月14日

横浜トリエンナーレ2005 アートオークション・レポート

トリエンナーレ閉幕まで残り9日の12月9日。
寒風吹きつける中行ってきました、横浜トリエンナーレ!
この日は山下ふ頭会場内にて「ハンマーオークション」が開催されたのです。
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17時近くに到着したのですが、この時期、日が暮れるのが早い。辺りはもう真っ暗闇。会場までの長い道を、オレンジの光が優しく照らします。ダニエル・ビュランの小さな紅白旗もロマンチックにはためいて、いい感じ。心なしかいつもより多くのカップルとすれ違ったような気がします。開幕当初に良く見た、晴れ渡った空にたなびく元気な紅白旗とはまた違った趣で、3ヵ月という長い会期を思わせます。

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入口近くのオークションの会場にはすでに大勢の人が集まり、すごい熱気。 皆さん、参加を楽しみに待ちます。
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横浜トリエンナーレ広報の杉野淳氏と澤田知美氏。 初めての試みに緊張顔? 開始前に何が高額で落札されるか、予想。 「COUMAかな…?」と澤田氏。
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mi_051219_03.jpg まずは、総合ディレクターの川俣正氏が挨拶。
18時。いよいよスタート!  次々に作品が流れる通常のオークションとは異なり、一点一点、競りにかかる前に司会者によって作品の解説があります。作品や作家にまつわる面白い裏話が飛び出し、あちこちで笑いを誘います。
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ロットナンバー2番で早くも登場、トリエンナーレのディレクターでもある川俣正オリジナル、横浜トリエンナーレ・ロゴマークのスケッチ。 「某ブランドのロゴマークに似てる?!」  と、ぼ~っと見とれていると、あっという間に落札。 決まるときは早いものです。わずか一分以内で決定! 落札価格は額付で7,000円でした。
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ロットナンバー6番まで川俣正の作品が続きます。 参加者のみなさんもオークションに慣れてきたのか、2点目の作品とほぼ同じものであるにも関らず、価格はどんどん釣り上がっていきます。 「あぁ…、1点目の時点で競っておけばよかった…」 そんな声もちらほら。
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続いては、リチャード・ウィルソンの「ブレイク・ネック・スピード」の撮影に使用したカチンコ。これは20,000円という高値からのスタートでしたが、大人気。とうとう最後には、川俣氏と参加者の両者による競りの一騎打ちに。途中「頑張れ~」など歓声があちこちから聞こえ、会場のボルテージも急上昇。結局参加者の方が競り勝ちました。わきおこる拍手、拍手、拍手! ちなみに落札価格30,500円也。
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mi_051219_11.jpg         「ヴィラ會芳亭」スケッチ
mi_051219_13.jpg      「夜のヴィラ會芳亭」スケッチ
mi_051219_07.jpg      落札!
spacer.gif ロットナンバー43番と44番。「ヴィラ會芳亭」の作者、西野達郎オリジナルのラフスケッチ。「ヴィラ會芳亭」は、横浜中華街公園のど真ん中に設営され、会期中は通常のホテルのように宿泊することができました。2点出品されましたが、両作品とも同じ女性が競り落としました。 この女性は、イギリスで西野氏の作品を見てからのファンで、會芳亭にも実際に宿泊されたそうです。 spacer.gif
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spacer.gif 「かわいい!」 オークションも終盤にさしかかる頃、阿部泰輔のウサギのぬいぐるみが登場。愛らしいのですが、実はこれ、全長2メートルはあります。その巨大さにざわめきがおこります。 spacer.gif
mi_051219_08.jpg 黒田晃弘氏
mi_051219_16.jpg 展示された似顔絵の数々
spacer.gif 会場にて黒田晃弘を発見! トリエンナーレに来た観客の「似顔絵」を描き、それを会場内に展示しているアーティストです。NHKの日曜美術館でも大々的に取り上げられました。会期中の3ヶ月間は横浜に滞在し、似顔絵を描き続けたそうです。今後はバングラディッシュ、タイなどアジアを中心に活動を広げていく予定とのこと。人種や思想、国というボーダーを越えて軽快に活躍する方です。 spacer.gif 会場内では他に、参加アーティストの堀尾貞治gansomaedaのお2人、ヨープ・ヴァン・リースホウト、トリエンナーレ・キュレーターの横浜美術館学芸員・天野太郎の姿が。にこにこ顔で参加者と一緒にオークションの雰囲気を楽しまれていました。皆さん「作品を買う」という行為よりも、オークションを通じて作品に触れ、人と共感しあうことでアートを楽しんでいる姿が印象的でした。作品が競り落とされるたびにどよめきがおきたり、歓声がとんだりするのも暖かく、楽しいオークションが作られていきました。今回の横浜トリエンナーレのテーマは、“見る側と見せる側が一緒になって、様々な体験を重ねていく「運動態としての展覧会」”。まさしくアーティストと作品、観客が一体となった象徴的なイベントでした。

本日まで、横浜トリエンナーレ2005特集にお付き合いいただきまして、まことにありがとうございました。若く有望な作家が多数参加した今回のトリエンナーレ、彼らの今後の活躍に期待が持てます。トリエンナーレ自体は12月18日に閉幕しましたが、作家の方々のこれからのフィールドを思うと、アートの輪は先へ先へと伸びているようですね。

(横浜トリエンナーレ2005閉幕まであと9日の12月9日、横浜市山下ふ頭3号にて)



投稿者 TAGBOAT : 22:50