2005年10月07日
向井山朋子“for you” -ピアノリサイタル

向井山朋子 “for you”
“for you”の観客はたった一人。ピアニストにとっても、観客にとっても、一夜限りの夢のようなリサイタルです。誰も介在しないその空間で、そこで起きたことを共有できるのは、向井山朋子とたった一人の観客だけです。観客はそこで、何を見、何を聴き、何を感じるのでしょうか。
今回発表される“for you”のチケットはたった1枚です。チケットを手にした一人の観客のために、向井山朋子は、アムステルダムから片道12時間をかけて横浜へやってきます。総客席数2020席の横浜みなとみらいの巨大ホールの照明が灯り、扉は開かれ、エレベーターが動き、給仕がクロークやシャンパンバーで一人の観客のためにすべては用意されています。そして、その人のために特別につくられたプログラムを、ピアニストが一人の観客のために15分間弾き、幕は閉じられます。このコンサートはレコーディングによって記録され、世界でたった一つの記憶のオブジェとしてマスターテープはガラスのオブジェにパッケージされて観客に手渡されます。
このプロジェクトのチケットは、クジやルーレットのように運によって決められるのではなく、「場」を共感したい人々の自由意志によって一定期間内に取り決められます。現代社会における1つの象徴として、このチケットは、国籍、年齢を問わず、さまざまな観客が参加できるオークション形式によって、価格が取り決められます。“for you”プロジェクトは、オープニングでの向井山朋子本人によるステートメントの発表を皮切りに、オークションが開始され、落札されてから演奏が行なわれるまでの、一連のプロセスが横浜トリエンナーレ2005における向井山朋子の作品発表となります。作品価格は、受け手である観客が決める権利を持っています。オークションが行なわれている間は、アーティストは完全に受け手となり、たった一人の観客からの指名をアムステルダムで待っています。そして、幸運にもこのたった一枚のチケットを手に入れることのできた観客は、当日本番に、ピアニストが待つみなとみらいのコンサートホールに入ったとき、観客と演奏者の立場は逆転し、観客が完全に受け手となってすべてを享受する立場になります。「すべてを自分で決め、すべてを自分で受け止める」というシンプルな命題、今回のトリエンナーレのテーマでもある「日常からの跳躍」が向井山朋子からのメッセージ“for you”なのです。そして、プロセスの中でチケットを落札できなかった人々も、入札で自らの意志を示した時点ですでに作品に関わって参加しているのです。
『あらゆるものの価値が「カネ」で定められてしまう現代、「あなた」がチケットにつける値段は、何に対してつけられる数字なのでしょうか。』
-向井山朋子
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2005年10月26日(水)20:00演奏開始。19:30 までにご 来場ください。 |
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横浜みなとみらいホール 大ホール(2020席!) 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい2-3-6 TEL:045-682-2020 FAX:045-682-2023 みなとみらい駅(東急東横線直通みなとみらい線)下車、 「クイーンズスクエア横浜連絡口」より徒歩3分 http://www.city.yokohama.jp/me/mmhall/ |
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www.mukaiyamatomoko.com 入札締切日は2005年10月19日(水)20:00です。 |
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(平日11:00-18:00) 03-5501-5617 竹田、高村 hitoshitakeda@hotmail.com |
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