2006年02月13日
タグボートスタッフ Hana &Hiko のLAアート最新事情レポート
青い空、青い海、暖かい太陽の日差し・・・
レッドカーペッドと、きらびやかなハリウッドセレブが集う、エンターテイメントの都、ロスアンゼルス。
開放感あふれるこの町で、意外と知られていないのがアートの話。
東海岸のアートの中心がNYなら、西海岸はなんといってもLA!
LAに住む人たちは、セレブも庶民も皆、思い思いのスタイルでアートを楽しんでいます。
2006年最新版、LA流アートの楽しみ方を、タグボートならではの視点でお届けします。
投稿者 TAGBOAT : 12:00
1.LA3つのアートの祭典
art LA @Santa Monica~CIVIC AUDITORIUM
art LA 会場入口です。
ずらっと並んだ天明屋さんの作品たち。これだけの数は日本でもなかなかお目にかかれません。
パーティー会場のギャラリー入口。通りでもひときわ目立つスタイリッシュな佇まい。
■アーティストHP
http://www.trekkelly.com/home/
LA ART SHOW @Santa Monica~BARKER HANGAR
会場に裏手には自家用ジェットが並びます
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LA PRINT FAIR @West Hollywood~LACMA WEST
会場の様子。百貨店催事場のようななごやかさ
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アレックス・カッツのポートフォリオ
投稿者 TAGBOAT : 12:00 | コメント (0)
2. LAギャラリー探訪
ニール・ワックスのプライマリーギャラリー訪問 @West Hollywood
ニール・ワックスとギャラリスト。詳しくは、
「4.LA在住のアーティスト」をご覧下さい。
ウィンドウに飾られたニールのボトル作品が、道行く人の足を止めます。
タグボートで取り扱いの作品はこちら・・・
■ニール・ワックス作品一覧
http://www.tagboat.com/contents/gallery/result.jsp?artist=NEX&search=keyword
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職人技が光る版元 MIXOGRAFIA @Downtown
左:ジョン・バルデッサリの新作右:試作中のドナルド・バチェラーの作品。色見本が工房の壁を埋め尽くしていました
版画作品は、刷師とアーティストとの真剣勝負のコラボレーションワーク。綿密に仕上りを話し合いながら、何枚も何枚も試作を重ね、作品によっては数年をかけて、ようやく商用のエディションが生み出されます。単なるオリジナル作品の量産品ではなく、版画は立派な芸術品です。
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ドナルド・サルタンの新作、レッドフラワー。はっと息を呑む素敵な作品です。
タグボートで取り扱いの作品はこちら・・・
■ドナルド・サルタン「ブルー・フラワー」
http://www.tagboat.com/contents/gallery/detail.jsp?wid=F56
■ドナルド・サルタン「イエロー・フラワー」
http://www.tagboat.com/contents/gallery/detail.jsp?wid=F71
■キキ・スミス「レガーロ」
http://www.tagboat.com/contents/gallery/detail.jsp?wid=E21
LA 2つのギャラリー村 ~サンタモニカとチャイナタウン
Santa Monica
トタン板で統一された外観は、どこを見てもカッコいい!
敷地内の額装屋さん。ギャラリーの近くにあるのは便利です。
アメリカの原風景を切り取るJeff Brouwsの作品。コレクターにはソフィア・コッポラや美術館の名も。
左はダミアン・ハーストの「Last Super」シリーズのうちの1点。無造作に床に置くのがクールです。
Chinatown
ここからどんな大物アーティストが生まれるのでしょうか?
ある種の不気味さも漂う程、底知れぬエネルギーに満ちた空間で、若手作家達の創作のパワーがとぐろを巻いています。
明るくPOPで軽やかで、セレブの為に絵が飛び交うだけがLAのアート界ではありません。若手の作家たちが、きちんと自己と向き合い、自分の表現を真摯に追い求める姿が見られました。チャイナタウンはLAアートの最前線になるか? タグボートでも常にウォッチしていきたい場所です。
S.Guerreroのキュートなヌード。女の子の部屋にあったらステキですね。
投稿者 TAGBOAT : 12:00 | コメント (0)
3. LAアート お薦め美術館
MOCA
MOCAのミュージアムショップ。ロバート・ラウシェンバーグの版画が販売されています。
■MOCAホームページ
http://www.moca.org/index.php
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copyright MOCA 2006
ファンタスティックフォーの原画作品。
ダウンタウンのMOCAで開催されていたのは、「MASTER OF AMERICAN COMICS」展(~06/03/12まで)。ここ数年ハリウッドでは、「スパイダーマン」「X-MEN」「デアデビル」「ファンタスティックフォー」など、アメコミリメイクのオンパレード。日本のスーパーフラット人気の影響もあるのでしょうか? アメリカンコミック再考、ということで大々的に展覧会が催されていました。以前タグボートでも、アメコミを題材としたマーク・ニューポートの作品をご紹介しご好評を頂きましたが、アメリカでは老いも若きもアメコミを共通の話題で語れるのがいいですね。常設展もクオリティが高い! エリザベス・ペイトン、クリス・オフィーリらのキャンバス作品は必見です。

ECSTASY展入口。
THE GEFFEN CONTEMPORARY AT MOCAで開催されていたのは、「ECSTASY(エクスタシー)」展(~06/02/20まで)。
後にご紹介するLA在住のアーティスト、マリナ・カポスにもお薦めされた、今LAっ子を一番熱狂させる展覧会です。ドラッグの「ECSTASY」にかけた展覧会は、どこをとっても刺激的。
入口を入ると、横幅10mはあろうかと思われる村上隆さんのキャンバス作品「Super Nova」に出迎えられ、タグボートのボルテージは一気に上がります。

金襴緞子のような細やかな表現が美しい、フレッド・トマセッリの作品。タグボートでも近日入荷予定です。
別の部屋では青島千穂さん初のアニメーション作品がおめみえ。四季の移ろいと1日の時間の流れが折重なるようにして流れる映像をバックに、「City Glow」のモチーフである生命体となったビルが、見るものにささやきかけるようにゆらゆらと揺らめきます。青島さんの世界観が全面に押し出された耽美で静かな映像に、見るもの皆心を奪われます。
LACMA
LACMA 西館の入口
未来のアーティストがこの中に
Getty Center
山の中腹にある駐車場から、専用のトラムで頂上まで上がります。
駐車料金7ドルだけ支払えば、入場料は無料。LAの新名所です。
Getty Centerのコレクションは、ギリシア時代からモダンの前までが中心で、所蔵作家の顔ぶれたるや、西洋美術史の教科書をめくるようなラインナップ。私設の美術館らしく展示は非常に凝っていて、バロックの宗教画のとなりにモンドリアンのコンポジションを並べて、共通する色の構成を見せるなど、面白い展示も見られました。また、写真創始期の作品も豊富です。

青空に映える白亜の建築。スケールの大きさに圧倒されます。

ゲッティセンターから望む夕焼け。LAの町を一望できます。
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4. LA在住のアーティストたち
ニール・ワックス
ニール・ワックス氏。ボトルを持ってにっこり。
「尊敬するアーティストは?」の質問に、迷わず答えたのはアンディ・ウォーホルの名前。自身もウォーホルのように広告や消費財の存在を逆手にとった、ユーモアたっぷりの作品を制作しています。
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「ULTRA Regret PLUS GUILT POWER」とかかれた作品です。
彼の作る作品は、一見スーパーに並ぶ普通のボトルと変わりありません。ニール曰く、「マーケティングのレポートによると、人の行動は『はじめに買い、読むのは後』だそうだよ。何も読まずに僕の作品を手に取り、後になって言葉の意味に気づくのさ」。
また作品によっては、ボトルの中に液体やパウダーが入っているものもあります。デザインや作品の雰囲気に合わない場合は、絵の具などを混ぜて、オリジナルの液体を作るそうです。

ニールの新作ピクトグラムの電光作品。インテリアにいかがでしょうか?
彼の新作のテーマは「ピクトグラム(標識)」。
「交通ルールのサインから、シルバーシートのサインまで、僕達が『ピクトグラム』を見ない日はなく、日常生活を送るのに、今やなくてはならない存在になってる。例えば、十字架やM字のゴールデンアーチをみれば、子供でもそれが教会であることや、マクドナルドであることが分かるだろ。ピクトグラムが表すサインは、とてもシンプルな絵で作られていて世の中に沢山あるけど、意味は本当に様々で、見方によっては色々と考えさせられるよね。」

同じくニールの新作。こちらはキャンバス作品ですが、同じモチーフで版画も制作予定です。
彼が今制作しているのは、家に起こる災害をピクトグラムで表現し、人々の記憶や経験を呼び起こさせるような作品。
雷が落ちたり、飛行機が落ちたり、豪雨だったり、雪崩に見舞われたり、地震でひび割れたり、なぜか巨大なカエルに占領されていたりと、標識にしてしまうと物事の悲劇性は薄まり、ただのサインになってしまいます。ニールならではのアイロニーが凝縮された作品ですね。
二ールは「スシ」が大好物で、是非日本にも来日したいとのこと。
彼が来日する時は、LA発の素敵な作品を沢山届けてくれそうですね。
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マリナ・カポス
雑誌に出てきそうな素敵な空間ですね。ここでマリナの作品が生み出されます。
世界に1セットだけ。オリジナルのキャンバス作品です。
現代版、ウォーホルのサム猫でしょうか?
LAでもNYでもマリナの人気はうなぎのぼりで、制作中だという2点の大きなキャンバス作品は、両方とも買い手が決まっているとのこと。
タグボートオリジナルの2点の作品は、近日商品化予定です。是非お見逃しなく!
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中庭のある、典型的なLAスタイルのアパート。こんな部屋に住みたいものです。
こちらの瀟洒な邸宅は、マリナの暮らすアパートメントの全貌。
実は、マリナにはロニという双子の妹がいて、彼女もまたアーティスト。
同じ敷地内の別の部屋に、アトリエを兼ねた自宅があります。ロニが制作するのは、アンティークビーズやカラフルなビーズを使った、素敵なジュエリーです。
軽やかでカラフルで元気一杯のジュエリーは、今やアートピープルの中で大評判。ファッションデザイナーのマーク・ジェイコブスもロニのジュエリーの愛用者。時代のエッジを誇るMOCAやオレンジカウンティミュージアムなどのショップで販売されています。

ロニ・カポスのジュエリー
