Blood, Sea-Ague 2004
トーキョーワンダーサイト渋谷にて、ブラジル系ドイツ人の女性アーティスト、ジャナイナ・チェッペの個展が開催中だ。彼女の代表シリーズ”After the Rain”、”Blood Sea”、”Lacrimacorpus”から、映像、写真、ドローイング作品が展示されている。
作家のファーストネームの“ジャナイナ”は、ブラジルの水の女神に由来する。名前に導かれるかのように、彼女の作品には常に水と女性の身体が重要なモチーフとして現れる。「変異してあらゆるところに侵食できる水という素材は、私の作品にとってはキャンバスのようなものなのです」と本人が語るように、水に対する思い入れの強さは全シリーズを一貫している。また、自らの作風をたびたび「未完で、(さながら胎児のように)濡れていて柔らかく、そして時に生っぽい」と評する。確かにその独特の質感は、見る者の皮膚感を強烈に刺激し、得体のしれないものに対する不安感や痛々しさといった感情を呼び起こす。それは、チェッペ自身が人間の本質や生命の根源を独自の視点で探り続け、女性としての孤立感や未知への大いなる予感を、自己の暗闇を通して真摯に追求し表現しているからだとも言えよう。しかし、自然と生命との見事な調和の中に漂う独特の浮遊感はえも言われぬほどに美しい。
今夏、トーキョーワンダーサイト渋谷に足を運び、ジャナイナの繊細にして鮮やかな感性をリアルに体感してみてはいかがだろうか? |
|
■展覧会情報
ジャナイナ・チェッペ展
2006年7月20日(木)- 8月27日(日)
月曜休館(祝日の場合は火曜日)
トーキョーワンダーサイト渋谷
http://www.tokyo-ws.org 入場料 500 yen
企画協力 nca | nichido contemporary art、Currents - Art and Music
後援 在日ブラジル大使館、在日イタリア大使館
■ビルボードビジョンプロジェクト Vol.2
*ジャナイナ・チェッペの映像作品「Lacrimacorpus」 と 「Untitled (Scream)」を
都内ビックビジョンにて現在放映中 →8月27日まで
銀座(マリオンビジョン) / 渋谷(109フォーラムビジョン) / 池袋(I'Mビジョン) / 原宿(アストロビジョン)
放映時間等詳細はこちら→ http://www.btoday.net/art/
|