
101 Contemporary Art Fair 2008 ポスト小山登美夫世代のギャラリーが一堂に集まる「若手専門」アートフェア
101Tokyo Contemporary Art Fairという、新しいアートフェアが東京で誕生します。
ギャラリーが一堂に集まってきてブース出展するアートフェアは、なかなか全部のギャラリーをふだん見て回れない、また今面白いギャラリーや作家を一度にチェックしたいという方にはとても重宝する存在と言えます。これまで、東京では「アートフェア東京」というアート見本市が行われてきました。しかし、アートフェア東京に集まるギャラリーが面白いギャラリーのすべてか、と言われればそうではありません。
もっとも若くて、もっとも新しいアートを扱う、ギャラリーはこうした大きなアートフェアには出てきません。
海外でもそれは同じで、たとえば、世界で最大級といわれるスイスのアートフェア「Art Basel」でも、すでにキャリアのあるギャラリーだけが選ばれてこのアートフェアに出展できます(実績があって、なおかつフェアを主催するコミッティから承認されないことには参入できない)。その代わり、「サテライト」と呼ばれるアートフェアが、その近くで2つも3つも開催され、若手ギャラリーは登竜門とばかりに、そちらに出展するのです。バーゼルの場合は、「Liste」「Volta」「SCOPE」などがそれにあたり、こうしたサテライトのフェアは、元倉庫や元工場、あるいはホテルなどを会場に使用するなど、ちょっとユニークな展示でも知られます。アートファンたちは、メイン会場で「今」のアートを堪能した後、こうした若い息吹が集まるサテライトを訪れ、「次にくる」作家たちに目をつけるのです。
こうした、アートの次の波の予感を感じることができる「サテライト」がこれまで東京の場合にはなかったのです。
そこでできたのが、今回の「101 Tokyo Contemporary Art Fair」です。またアートフェア東京が骨董や日本画なども含む美術全般の見本市であるのに対し、現代アート専門のフェアであるという点でも特徴があります。ここに出展している28のギャラリーの半数は国内の若手ギャラリー。その多くは、小山登美夫ギャラリー、SCAI THE BATHHOUSE、オオタファインアーツ、タカイシイギャラリーで経験を積んだディレクターが独立して立てたフレッシュなギャラリー。また残りの半数は、海外ギャラリーだが、ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、LA、ヨハネスブルグなどさまざまな都市からの参加、しかもその多くはやはり若いギャラリーで海外アートの最新傾向が見られるのは嬉しいです。
加えて、タグボートがこれまでオンラインでしか見せてこれなかった「DNAT(Discover New Artist@TAGBOAT)」の作家たちの作品の実物が見られるのも楽しみの一つといえるでしょう。しかも新作中心となると聞いています。
会場は、秋葉原にある廃校校舎、旧練成中学校を使って行われます。この、フレッシュな若手作家の作品が一堂に会するアートフェアは、ある意味メイン会場にも劣らない、もしくはそれ以上の期待値を抱かせるのではないでしょうか。「お見逃しなく」という言葉がぴったりのアートイベントではないかと思います。
(文/安田洋平)
現代アートフェア 出展ギャラリー(一部)
※(注) 作品画像はギャラリー代表アーティストの過去の作品であり、今回の
出展作品ではありません。実際に出展される作品は、全て本イベントのための新
作となる予定です。
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ARATANIURANO 梅津庸一 「宣夫, 2005-2007」 |
MISAKO & ROSEN マヤ・ヒュイット 「Black Goods, 2007」 |
FARM 西祐佳里 「Landscape: c, 2007」 |
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TKG Contemporary 津田久美恵 「Meteora, 2007」 |
The Happy Lion Marina Kappos 「111, 2007」 |
Afronova Nontsikelelo 'Lolo' Veleko 「Kepi, 2006」 |