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作品詳細ウィンドゥ


作家名 山崎 裕研
作品名 耳を失ったウサギ
制作年 2007
エディション オリジナル
技法 立体 合成樹脂
作品サイズ 40cm × 30cm × 10cm
作品の状態 良好
入札開始価格(税抜) \76,800
作品エピソード

ウサギは、身のまわりの危険を察知するのに長けた生き物です。
しかしこの作品のウサギには特有の耳がありません。

マルっとした頭は決して切り取られたものではなく
生まれたときから耳というものが存在しなかったことを意味
しています。
つまりこの作品のウサギは突然変異です。

これを見た多くの人はかわいいという感情と同時に不気味さも
感じるとおっしゃいます。
なぜなら人は日常のあたりまえが、突如崩れたとき危機を感じるからです。

私は生物界において変化とは何かしらのシグナルと考えています。

その例として、「大阪湾で獲れた奇形のサンマ」の話があります。
日本全国がまだ発展途上の時、私が住む大阪では
たくさんの工場が密集していました。
その工場からは毎日のように工業排水が垂れ流され、
同時にその排水に含まれる有毒物質も河川に溶け込んでいきました。
やがてその下流域に生息するサンマが奇形でとれるようになり
工業排水が生物に悪影響を与えるということが
そのサンマ調査したことで水質汚濁の
危険性が認知されるようになったのです。

私の作品のウサギも特徴のある耳を失う事で
現在の環境にも異常があることを伝えようとしています。

作家プロフィール

1984 大阪茨木市に生まれる。

2004 京都造形芸術大学入学(彫刻コースを専攻)

2004 京都造形芸術大学学生投票賞受賞。

2005 アートスタイル・ミュージアム・アートコンテストにて
    奨励賞受賞。

2007 第一回 ビジュアルアート大賞にて優秀賞受賞。

2007 骨董店を貸し切りアートイベントを企画。
    自身の作品を出展。(大阪 茨木市)

2008 個展『Yの研究施設』(京都)

2008 卒業制作展 学科賞受賞。