TAGBOAT Next Generations Artist's Voice アーティストの声

知り合いにTAGBOATで作品を販売して
活躍されている方がいたので刺激を受けました。

オータムアワード2009"  ≪関根成年賞≫受賞  白石 衆

白石 衆

■TAGBOAT Next GenerationSに登録されたきっかけ


知り合いにTAGBOATで作品を販売して活躍されている方がいたので刺激を受けました。また、オータムアワードやYOUNG ARTISTS JAPANなど、リアルでの展示イベントに興味があったので登録することにしました。今回参加したオータムアワードでは、ファッションや音楽など異分野から発信されている新しいギャラリーの方が審査員を務めていたので、それも魅力でした。


■TAGBOAT Next GenerationSのウェブサイトやリアルイベントに参加されてみていかがですか?


ウェブサイトに作品を登録することは、そのまま自分の作品紹介に繋がりますので、多くの人に見てもらえるチャンスになります。また、作品に値段をつけて他の作家の作品と比較出来るのも面白いと思いました。ただ、ウェブサイトで作品を販売するだけでは物足りないので、リアルでのイベントやコンペが用意されているというのが最大の魅力だと思います。今回、オータムアワードの他に、YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2にも参加したのですが、審査員の方が自分の気に入った作品にシールを貼るルールがあって、ユニークで面白かったです。審査員の好みが分かるのと、コミュニケーションのきっかけになるのが良いと思いました。


■入賞された感想、オータムアワードに参加された感想をお教えください。


今回、オータムアワードに応募した理由のひとつに、ガレリア・デ・ムエルテの関根成年さんが審査員を務めていたことがあります。以前、アートブック・フェアで、ガレリア・デ・ムエルテのブースを拝見した時に強く印象が残っていたので、是非作品を観てもらいたいと思っていました。会場で直接話をする機会があったので、作品のコメントをもらったのですが、そのことが幸いして関根さん自身から審査員特別賞を戴くことが出来ました。受賞理由は「僕に唯一話しかけて来た人だから」とおっしゃっていましたが、とても嬉しい結果になりました。


■入賞作品を制作した時のエピソードや入賞作品に込めた思い、コンセプト等を詳しくお教えください。


僕は、鹿と女をモチーフにして、作品にその時々の自分の心情を反映させながら、「鹿の物語」をつくり続けています。今回の蛇が絡む絵は、心が混乱した状態を描きたいと思いました。絵を描くには、心の中にあるものを整理して形にするのですが、心の中にあるものがどうしても解決できない時、それを解決しないままの状態で描こうと思いました。どうしても解決できない問題。人に話せない悩み。そういうものがテーマです。


■普段の創作活動の中で大事にされていること、目指されていること。
また創作活動の中でのTNGSの位置づけなどをお教えください。


僕はもともと絵が好きで、印象派やエコール・ド・パリの画家たちに憧れて美術の世界に迷い込んできました。なので、「自分の眼で世の中を捉えて、自分の手を介して作品を作る」ということを大切にしたいと思っています。一人の人間が存在したという証明。その人間の息づかいが聞こえてくるような作品を作りたいと思っています。また、多くの人に作品を見てもらいたいので、「万人に分かりやすい表現」ということも心がけています。TNGSは多くの人に作品を見てもらえる場として可能性を感じています。


■他、今後のアーティスト活動に対する思い、抱負、その中でTNGSに期待することなどをご自由にお書きください。


作品を作り続けて行くことは、長く続ければ続けるほど難しくなっていくような気がします。今回、幸いにも審査員特別賞をいただくことが出来ましたが、またひとつハードルがあがってしまったという気持ちです。作品は自分と向き合う中で作られて行くものですが、その中だけで自己完結をしてしまうと相対的な価値が分からなくなってしまいます。多くの人の眼に曝され、選別され、人の手に渡る中で作品は価値を持つと考えるとき、TNGSの果たす役割は大きい気がします。