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千葉由美子氏(YUMIKO CHIBA ASSOCIATES代表取締役)が語る鷹野隆大

2005年より鷹野隆大さんのマネージメントをされているYUMIKO CHIBA ASSOCIATESの代表取締役・千葉由美子氏。常に鷹野隆大をサポートする立場にある千葉氏の視点で、鷹野隆大さんの作品や人柄について語っていただきました。 千葉由美子氏(撮影:鷹野隆大)
--鷹野隆大作品をはじめてご覧になったのは、いつ頃ですか?
ZEIT-FOTO SALONでの個展「Twelve Messengers(十二使徒)」(2002)がはじめです。「ジェンダーとかセクシャリティーの問題だけを取り上げているような作家ではないな」と感じたので、もっと作品を見たいと思いました。その後、昨年春の「Common Sense」展(ZEIT-FOTO SALON)で再び作品を見て、ビジュアリスティックにみえるけれども、いろんな側面からのテーマを含んだ緻密に考えられた作品だとわかり、マネージメントをすることになりました。
鷹野さんは、「一回見ただけではわからない作家」ですね。ある美術館のキュレーターの方も「とても一言では語れない作家」と評してくださいましたが、本当にその通りだと思います。
--鷹野隆大さんと千葉さんは、作品に出会ってからは3年以上経ちますが、仕事を始められてからは1年少しのお付き合いとなるわけですね。初期の作品と比べて変わった部分、もしくは変わらない部分はありますか?
変わった部分はないですね。より深く多角的になったとは思いますが、訴えようとしているテーマは一貫しているようにみえます。彼のテーマの1つでもある“肉体”についてですが、肉体には、その人の本質を否応なく決定してしまう力がありますが、そういった「人間が肉体を持つ」ことから生じる社会の偏見に対して問いかけ続けていて、実は概念的な作家だと思います。
--鷹野さんの作品からは、ジェンダーの偏見がなく、純粋にモデルがもつ雰囲気がよく伝わってきます。
モデルを誘導しないように気をつけているんだと思います。撮りたいものを撮るのではなく、モデルさんの本質から自然に出た空気感を撮ろうとしているので、自分のフィルターがかかることを強く恐れている気がします。
--この度の出品作品は、衝撃的だった、という感想も多く寄せられていますが、実際の鷹野隆大さんはどのような方なのでしょう?
空気感がマイルドな人ですね。決して威圧的にならない。 特に女性は、鷹野さんといると男性的な威圧感を感じないので、安心できる、と言いますね。女性にしてみると、男性である、というだけで肉体的な威圧感を感じるじゃないですか。一緒にいると、威圧的に話すことがないように心をくだいていたり、相手の伝えようとしていることを聞こうとしていたり、そういう細かな気遣いを感じます。ただ、マイルドだけれども芯が強い厳しい部分もあって、それらを併せ持てる賢さや人間としての幅の広さといった性格は鷹野さんの作品にもよく表れていると思います。

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