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アートを見る目を鍛える

ひたすらアートを見てみる

アートを学ぶうえで、最も重要なこと。それは、とにかく相当量の数の作品を見まくることである。

美術館やギャラリー、アートフェア、アート関連の本やウェブサイトなど見られるありとあらゆる場所で、できる限り多くの作品を見てほしい。西洋美術、日本美術、現代美術、絵画、彫刻、大きい作品、小さい作品、分野は限定せず、様々な種類のアートを見ることだ。

さらには、レストランやショッピングモール、ホテルやオフィス、 日々の生活の中に存在するアートにも意識を向けよう。壁やディスプレイスペースにどんなものが飾られているか。もちろん、それらはただの装飾品であって美術品ではないかもしれない。しかし、あなたの眼を養うには格好の教材となりうる。

この段階で注意しなければならないことは、決してその作品を理解しようとしたり、作者を明らかにしようとしたり、他人に意見を求めたりしないこと。まずは、作品に向き合い、好きか嫌いか、幸せな気持ちか憂鬱な気分か、ある出来事を想起させるか、はたまた空想の世界へ誘われるか。

その作品に対するあなたの心の動きにだけじっくり耳を傾けてほしい。たとえ嫌いな作品に出会ったとしても眼を背けず向き合うこと。なぜなら、嫌いな作品を知ることは好きな作品を知る大事な手がかりでもあるからだ。

また、以前に見たことがある作品であっても常に初めて接するかのように見てほしい。あなたの感じ方は以前とは変わっているかもしれない。

具体的に好きなアートを絞っていく

アートを見るとは作品をただ眺めることではない。鑑賞するためには、それぞれの作品とじっくり向き合う必要がある。

では、一体、作品のどんな部分に着目すればよいのか。 まず、作品を至近距離で見た後、ゆっくり後退しながら全体を眺めてみよう。

作品の印象はどう変化するか。どんな色が使われているか。表現されている対象は何であるか。素材は何を使用しているか。サイズ、額縁といった物質的側面にも着目してみよう。さらに、筆の動きや一本の線といった作品の細部にまで目をやろう。それぞれの要素が作品にどんな効果をもたらしているのか。じっくり観察しながら見ることだ。


こうして色々な作品を見ていく中で、もしあなたが本当に好きだと思える作品に出あったら、どこで見た作品なのか、どんな作品なのか、何が気に入ったのかだけを書き留めておこう。

この作業を通じて、あなたはあらゆるアートを理解し、その中で自分の好みというものが次第に明らかになっていくだろう。そうしたら、次のステップに進む時だ。実際に作品を買うためには、あなたの好きなアートの特徴を具体的な言葉にする必要がある。

そのために、書き留めておいたお気に入りの作品について次の項目を調べてみよう。


■主題・・・風景画、静物画、人物画、抽象画など

■作者名

■技法・・・油彩、水彩、版画、木彫、ブロンズなど

■制作年代・・・19世紀、20世紀、現代など

■制作地・・・アメリカ、ヨーロッパ、日本、南米など

■スタイル・・・抽象画、具象画、ポップアート、シュルレアリスムなど

■価格

■その他にも、サイズやかたち、色など見た目の特徴も記しておこう。


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