大谷太郎

大谷太郎

アートに国境はない

 20歳でドイツに渡り、国立カールスルーエ造形芸術アカデミー、絵画/グラフィック科を卒業。その後もベルリンで現地ギャラリーでの個展やアートフェア出展など精力的に活動を行い、今年の春まで14年ほど滞在した。

ドイツでは、制作するにあたってコンセプチュアルな作品や抽象的な表現だったり、欧米の現代アートマーケットの要請による押し付けは強く、日本人としてのアイデンティティをもって自己表現していきたいことと反してしまうと感じていた。

また、日本でも引き続き発信することで、何とかなると感じたので帰ってきた。

タグボートにはドイツにいるときから作家登録をしていて、作品が売れたときは日本の実家から作品を送ってもらっていた。

つまり、すでにそこには国境はなく、作家が発信する場所はどこであってもよいのである。

大谷太郎の絵は昔から色彩表現が豊かであるが、ドイツにいるときは欧米スタイルの方向性や表現を敢えて外し、その中で、自然のモチーフを中心として作品を作り始めたのが現在の手法に行き着いている。

制作スタイル

 大谷太郎のすごさは制作するときの集中力である。

現在も自宅アトリエで1日きっちり2時間を集中して描き続けている。

とはいえ、飽きっぽい性格らしく、常に新しい作品を作り続けたいとも思っているので、同時に10点ぐらいを作ることが多い。

 

 今後も、自分の描く「スタイル」には徹底してこだわりたいと考えている。どういうスタイルで描くかが重要であり、モチーフやコンテンツにはあまりこだわりはない。また、とにかく作家として続けていくことがもっとも重要である。

こらからの日本のアートシーンに必要なもの

 ドイツにいて感じたことだが、日本文化を欧米が受けようとする土壌がまだできていない。

そういった欧米に対し、日本のスタイルを持ち込んで、理解させるくらいの気持ちで対峙していなければならない。

国境を意識しないサムライが、広い舞台を相手に大きく羽ばたく時期が来るのは近いだろう。

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