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ギャラリー小柳 Gallery Koyanagi

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ギャラリストインタビュー



ギャラリー・ショウ・
コンテンポラリー・アート
佐竹 昌一郎氏
――まずは、ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アートを開廊するにいたった経緯などをお聞かせください。
おおまかに流れを辿ると、学生時代に渡米し、カリフォルニア大学バークレー校とカルフォルニア大学ロサンジェルス校でアートを学びました。
その頃、現代アートの先駆的存在となった人物や作品と出遭えた事が人生の転機となりました。
当時、日本ではまだフランスあたりのデコラティブなアートが主流で、その流れもあって専攻は印象派だったのですが、現代アートに触れたその瞬間から、その魅力に抗うことができませんでしたね。
それから、東海岸系のアーティスト、特にアンディ・ウォーホルの製作現場を訪れるなど交流を深めていく中で、次第に「ポップ」が持つ力に魅了されていきました。
その魅力を日本へ伝えたい、そう考えたのが1984年に日本橋にギャラリー・ショウを開廊に至ったいきさつです。
――なぜ、「ポップ」だったのでしょう?
ウォーホルに学んだことは本当に大きいです。何よりも大衆を巻き込める力がある。
私どものギャラリーの基本コンセプトである「全てのアートはポップになり得る」は、そんな考え方から派生したものです。
開廊から暫くは、ウォーホルをはじめとして、その系統であるキース・へリングやバスキアの紹介に重点を置いてきました。
ギャラリーとして、当時の日本における盛り上げの一端を任じてきた、そんな自負はありますね。
――現在では、どのようにして作家や作品をお選びになっているのですか?
当初は米国のアーティストに特化した展開をしていたのですが、現在ではギャラリーのスタッフの成長に伴って、さまざまアイデアを取り入れたり、踏み込んだところまで任せてみることにしています。ギャラリー・ショウとしての幹となる感性に大きなズレがなければ、という視点で見守っている感じでしょうか。今では、うちのスタッフからの僕に対する人使いも荒くなっちゃって、、、けっこう大変です。。。(笑)
――今後5年後のビジョン、現代アートシーンでの役割についてどのように考えていますか?
大きくは次の2点です。
(1)GALERIE SHO PROJECTSの完成
(2)独自の作品プロデュースの継続

まず、(1)ですが、若手作家を中心とした作品展開の取組みを続けていきます。(2)については、これまでも多く取り組んできましたが、例えばジョナサン・セリガーとコラボレーションして、一流ブランドのバッグをブロンズ製にしてコレクタブルなアイテムに仕立てるような仕掛け。
いずれも「作品と価格のバランス」を最重要視しています。この視点がなければ、いつまでも「感性が一致する人を増やしていく」、といったマーケットの裾野を敷衍する結果を得られないからです。 これは日本の現代アートシーン全体が超克すべき課題だと捉えています。
――長年シーンを見てこられた感触から、現在の日本のアートマーケットをどのように思われますか?
いつの時代も、どの地域でも同じだと思いますが、良い面と悪い面はあります。
まずは良い面ですが、日本は物質的にはどんどん豊かになっています。
このことに牽引されて人々は多くの良いモノを目にする、または手にする機会が格段に増えました。
それはプロダクト品に関して顕著ですね。
この時代・世代が培った目がいずれアートに向けられる時が来るでしょう。

悪い面は、今申し上げた事とは裏腹になりますが、まだまだ自分の判断でアート買える人が少ない。
これはある程度は時を待つより他ないでしょう。
でも、アートに携わる人間としては、ただ座して待つ訳にはいかない、だから色々と仕掛けていくことは止めないですね。
――最後にインターネットでアートを販売することについてはどのような考えを持たれていますか?
非常に良い試みだと思っています。
地域的な制約なしに、関心のある方々にアートを届ける事ができる、という事が最大のメリットでしょうね。
これからの広がりも含めて期待するところは大きいです。