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上海アートフェア スタッフイベントレポート in SHANGHAI
上海アートフェア イベントレポート
  • 9月12日(金) フェア3日目・上海ビエンナーレ視察

  • 2008年9月12日
  • 今日はアートフェア会場チームと2班に分かれ、上海ビエンナーレとSh Contemporary08の視察に行ってきました。目と頭と心が一杯一杯になるくらい作品を見ましたが、特に印象に残ったものを厳選してお届けします。


    【午前。上海ビエンナーレへ。】
    今年7回目を迎える上海ビエンナーレは、上海人民広場の西北に位置する上海美術館で行われています。1930年代に建てられた趣のあるイギリス式の洋館が美術館として使われていて、昔は競馬場のクラブハウスだったそうな。。。古風な時計台は広い広場の中で目印になります。

     

    0912_1-1.jpgさて、ビエンナーレです。出品作家は中国のアーティストを中心に、韓国、台湾、ドイツ、東欧圏、アメリカ、の作家が目立ちました。日本人作家単独での出品はなく、ドイツ人とのユニットHito Steyerlが映像作品のインスタレーションを出品するのみとなっています。

     

    会場の入り口に設置された上海ビエンナーレ駅。ここには古い重厚な機関車が鎮座します。機関車の中には暗闇に都市を模したような細長い発光体と、チョークで書かれた正の字が(←きっと人数を数えたものなのでしょうね)。
    この作品は中国人作家Jing Shijianによる"Express Train"。1960年代~70年代に行われた毛沢東の文化大革命の政策により、都市部に住む教育を受けた一千万人以上もの学生達が農村での労働を強制的に義務付けられた「上山下郷運動」(Down to the Countryside Movement)をテーマに作品が作られています。
    列車に乗る若者達は「上山下郷運動」後、都市部に戻ってくる元学生達。彼らの帰郷は中国の社会的現象となったといいます。作家は当時の若者の情熱を、移住者としてしてはなく"Trains Guests(列車の乗客)"として描きます。とても深い、深い、意味を持つ作品です。

     

    0912_2-1.jpg 0912_3.jpg 0912_4.jpg建物の中に入ると、どこか見覚えのある画像が・・・。そうトーマス・ルフ「JPEG」シリーズの新作です!今回のビエンナーレに向けて特別に作られた新作は「上海」をテーマに制作されました。タグボートで取り扱っている作品と同様、Web上に転がっている画像を利用しわざと荒く加工して大きく作品を引き伸ばしています。今回出品されているのは3作。白を基調にした仕上がりになっています。いつみてもルフの写真は良いですね。

    new0912_blog01.jpgルフの後ろを振り向くと、ローレンス・ウィナーがビエンナーレの為に制作した2008年の新作。上海の今を表現する作品とのこと。ポップですねぇ。(タイトルは長いので割愛します。下の写真と同じです。)

     

    0912_8.jpgこちらの巨大な作品は、Ma Baozhongの"Blooming,Wilting 2008.1-8"。4.15m×12mの巨大な油彩で、上海の近年の経済的・社会的発展を、様々な分野の著名人や建物などの断片、歴史的断片とともに大きなキャンバスに凝縮した力作。新しい上海をイメージ付ける、ビエンナーレならではの作品です。

     

    0912_9.jpg2Fに上がると目に入るのは、、、もはや何も説明する必要はないでしょう。
    ニッコニコ顔の作品でお馴染みのYue Minjunの"Colorful Running Dinosaurs,2008"。薄暗い通路に妖しい光を放ちながら、大小様々な大きさの人面恐竜達が大行列。キモカワイイというかグロテスクというか、圧倒的な存在感で会場でも一番人気でした。
    ここまで徹底的にやられると何も言うことがありません。アッパレ! 


    new0912_blog02.jpgのサムネール画像  上海ビエンナーレでは、欧米や日本のアートイベントの例に漏れず映像作品が多く出品されています。その中でも群を抜いて面白かったのは、Zhou Taoの"1,2,3,4"。人民広場の周囲にある40を超える店舗の朝礼の様子をビデオに撮り、それぞれを編集してひとつのリズムを奏でるように繋げた映像作品です。各店舗ごとに皆「1,2,3,4~(イー、アール、サン、スゥ)~」とスタッフ全員で掛け声をあげます。それに続き、まるで試合に臨む前のオールブラックスのように、全体感を盛り上げるバリエーション豊かな振り付けが続きます。ついつい笑いが漏れる面白作品でした。

    new0912_blog03.jpg

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    ■上海ビエンナーレ08 詳細
    http://en.shanghaibiennale.org/index.php

    会期:2008年9月9日(火)~11月16日(日)
    時間:AM 9:00 - PM 5:00
    料金:大人 20元
    会場:上海美術館
       325,Nan Jing Road(w),Shanghai

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    上海ビエンナーレは今年11月まで開催中です。他にもマイク・ケリーのインスタレーションなど魅力的な作品が沢山です!上海にお立ち寄りの際は足をのばしてみてはいかがでしょう?

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  • 前日のレポートを見る>>9月11日(木)フェア2日目・James Cohan Gオープニング
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