アリゾナ州にある死火山を買い取り、火口内部に太陽光や月光を知覚できる光の部屋を設置するという壮大な「ローデン・クレーター」プロジェクトのためのプランを版画作品としたもの。長いトンネル状の廊下で結ばれた部屋の中に、太陽の姿がピンホールカメラの原理によって映し出され、月が8.85年周期でトンネルの奥まで光が届くといった一種の天文観測装置ともいえる大規模な体験型の作品の着工からすでに25年、完成は21世紀中を目指している。完成後に実際に体験しに行くことを計画しながら、壮大な夢を共有するのも楽しいに違いない。