彫刻家として、また、すぐれた素描家として活躍するNY在住のアーティスト。
NY-東京間を、マスタープリンターの木戸均氏との間で、時には版、時には試し刷りが飛び交うというやり取りの中でつくられた数少ない版画作品。成子雁皮紙に刷られた3版2色のリトグラフをアルシュ紙に貼り込んでいる。
※ 雁皮紙:通称「和紙の王様」。光沢があり細かく緻密。繊維の絡み合いが作り出す美しい模様と鶏卵にも似た柔らかな生成り色が特徴。滲みにくく、風化・虫害にも強い特性をもつ。
※ アルシュ紙:100%コットンでつくられた無塩素中性紙。耐久性と安定性に優れ、長期保存に適している。