書道の美と技法を現代アートのなかへ新鮮な角度で吹き込む活動をしている、開田氏。墨汁と紙が引き起こす偶然性を援用しながら自らのイマジネーションを、作為と無作為のフュージョンという創造に結びつける、そんなゾクゾクする新しい「書」の魅力を盛んに発信しており、これまで「書」のジャンルに馴染みのなかった人々からも注目を集めています。
本作は「LUCIFER」シリーズからの一作です(ルシファーは堕天使の意。ルシファー効果といえば集団心理の意)。<正義、天使、DEVIL、デビルマン、LUCIFER>の文字を構成要素としています。「ART SHODO FESTA 2019」(2019年、三鷹市芸術文化センター)にて展示され好評を博しました。